氷河期から生き残った花々が満開になりました

約2万年前の最終というか、最新というか、氷河期だった地球は今より水位は約100m、気温も約10度も低かったそうな。シベリアとは陸続きで大陸から動物や植物、そして人も渡って北海道に来たそうな。その後、地球は温暖化して、北海道に取り残された生き物を遺存種というそうな。

…ってなことを、湿原の遺存種(レリック)の花たちが満開を迎える温根内木道で修学旅行生に解説しながら、あたらめて、厳しい自然環境を生き延びてきた可憐な花たちの生命力におもいをはせておりました。ハナタネツケバナは1970年代に発見命名されました。つい最近です。それにしては結構な量が咲いているのですが、発見当時から比較すると個体数が増加しているようです。また、ミツガシワも、群生している場所が移動しているようです。数万年のドラマと共に、ほんの数年の間にもドラマがひそんでいるようです。

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湿原の貴婦人ミツガシワ
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釧路と霧多布の湿原だけに残ったハナタネツケバナ

 

白い川、黒い川、赤い川

松浦武四郎足跡めぐりツアーの魅力の一つが、蝦夷地探検の間、採取したアイヌ地名を訪ねるというもの。特に現在のマリモ国道沿いにも地名板があって、現役地名がいくつもある。興味深い地名にワッカクンネナイがある。これは現在は白水川という和名が付けられているが、アイヌ名のワッカクンネナイは、ワッカ(水)、クンネ(暗い・黒い)、ナイ(川)。つまり、和人は火山噴出物で白濁した水をみて、白水川といい、アイヌは川底の黒い安山岩で黒い川と名づけたのではないか。現在も、雨が降ると白水川はすぐに白濁する。その支流にはフレベツ川があって、こちらはフレ(赤い)、ペツ(川)で、渇鉄鉱の鉱山が上流にあり、岩底に付着した鉄錆の色からフレペツと名づけたよう。ほんの狭いエリアに、白・黒・赤の川がある。写真は、フレベツ川と白水川の合流点。本当に赤い川と白い(黒い)川が交わる。ツアー案内はこちら。

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阿寒ブックフェアで『阿寒に果つ』にびっくり!

札幌ミュンヘンブックフェア
買う!(札幌ミュンヘン大通店)
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読む!渡辺淳一の恋人だった純子との物語
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行く!(旧釧北峠から阿寒湖を臨む、絶景)

釧路が本社で今や全国に展開する大手書店のコーチャンフォーとタイアップした阿寒ブックフェアが全道6店舗で開催しました。
今年で阿寒国立公園が指定80周年を迎えるため、我々の仲間で進めている阿寒クラシックトレイルのイベントをもっと幅広くPRする方法はないか、と検討の結果、本と旅をつなげたPRとしてブックフェアが発案されました。
皆で阿寒関連の本をリストアップしたところ、K子さんが真っ先に出したのが渡辺淳一の『阿寒に果つ』。釧路市街地出身の私には、阿寒湖温泉とこの小説のつながりは、あまりピンとこないのだけれども、地元の人にとっては結構、身近な記憶深い印象を残しているようでした。
未読だったので、さっそく読みはじめたところ、主人公の自殺箇所を知ってビックリ。今年の冬、そのK子さんに誘われていった旧釧北峠の中腹でした。その時は、松浦武四郎が阿寒湖から網走に向かったルートとしてのおもいしかなく、『阿寒に果つ』はノーマーク。
買って、読んで、行く。このフェアの目的そのもので、いろいろな阿寒文化に触れて、阿寒の現地にいって、その魅力を再発見してほしいとのおもいが、阿寒を愛してやまないK子さんには自然とそなわっていたのかもしれません。恐るべしK子!
貴方も、是非、ブックフェアに足を運んで、貴方ならではの阿寒を再発見してください。

釧路という異国

合併したときの観光コンセプトで「釧路という異国」のポスターやフレーズがいろいろなところで使われました。今日の気温は北見37度、音更37度、そして釧路市街地は13度。記録的な猛暑ではあるけれど、ほとんどトリプルスコア!
昨日、福岡のお客様をキラコタン岬にご案内した。ちょっと暖かな日ではあったけど、皆さん涼しさを満喫。日本の避暑地として釧路も定着しつつある。キラ・コタンとはアイヌ語で逃げる・集落という意味。災害や疫病、和人からの弾圧等々から逃げのびたアイヌのみならず、縄文の時代からキラコタンには逃げのびてきた人の痕跡がある。まさか猛暑から、という時代もあったかも。
冷涼な夏があってこその湿原だが、近年の温暖化はこの釧路にも今までとは少し違う夏を運んできている。もちろん、合併して音別、阿寒、釧路が一緒になったのだから、今日の阿寒=釧路は33度という言い方もありだけど…。鶴居の原野から雄阿寒雌阿寒をながめて釧路も広くなりました。

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新緑の釧路川を川下する幸せ

IMG_1339 IMG_1324阿寒の仲間と新緑の釧路川を川下りしてきました。塘路湖から細岡カヌーステーションまでの中流域です。塘路湖から阿歴内川を経由するのですが、桜木紫乃さんの『凍原』の死体発見現場が阿歴内川だったので、いつにない感慨がありました。そんな超個人的事情はさておき、柳や広葉樹の芽吹きと地味だけど味わい深い花を見ながら、川からだと野鳥も鹿もあまり逃げないで、さえずりの姿を見せてくれました。空を見上げれば、オジロワシが悠然と舞い、そこを併走するようにイワツバメ、クロスするようにアオサギが飛んでいきます。まさに、東西南北、冬と夏の交差点を見る重いです。途中に休憩で、コーヒーとスコーンでティータイム。近くにアオジ、遠くにカッコウを聴きながら、至福の時でした。

「花鳥風水阿寒紀行」第1弾は好天に恵まれ…

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エゾノウワミズザクラ
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阿寒川の上流で、カワガラス

花鳥風水阿寒紀行のモニターツアーを実施しました。好天の中、参加者の方が野鳥愛好家ということで、鳥中心のツアー行程で、国際ツルセンターのビオトープからスタート。はじめよければ…、ですが、いきなりカワセミ、ヤマセミのダブルショットで、1日で21種類のそれも、オールスター出演、親子競演といった華やかさです。チェックした鳥リストです。
カワセミ、ヤマセミ、セグロセキレイ、アオジ、ショウドウツバメ、イワツバメ、ハクセキレイ
ムクドリ、ハシブトガラス、スズメ、コサメビタキ、カワラヒワ、カワガラス、トビ、オジロワシ
キジバト、オシドリ、カワアイサ、マガモ、ノビタキ、タンチョウ 21種+小型タカ?
私は、カワガラスの親子が最高でした。いつも会える鳥ですが、子育てぶりには感激しました。
旧網走山道には、エゾノウワミズザクラが満開。少し甘い香りと共に、しばらく楽しめそうです。本当に、春満開でした。

社印というものをはじめて作った

はじめて自営業になったので、社印をつくらねば、とおもい。知り合いのクラフト作家にお願いして完成したのがこれ。Craft ka2(クラフトカツ)さんは本当にセンスいいなぁ、と関心。ご夫婦で、彼は家具職人、彼女はクラフト作家で2ということ。今回は我が家の祖母が使っていた和装用の立て板を再利用して食器棚を彼に、社印を彼女に注文。どちらも大満足の出来でした。塘路の駅から5分くらい湖に向かう道に木造のしっくりしたお店があります。是非、お立ち寄りを。

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湿原に先人達の暮らしの痕跡を訪ねる

釧路湿原の周りには約5百におよぶ遺跡がある。縄文からアイヌ文化まで、年代の幅もひろく、人の住みやすい環境があったということか。
キラコタン岬の遺跡探訪勉強会に参加した。ちょっとした窪みが竪穴住居跡といわれても、なかなかピンとこないところが苦しいが、あらためて、人の住む環境というものを考えさせられた。水、食料確保、安全、交通アクセスなど、キラコタン岬には全てがそろっていたのであろう。この蛇行する川の風景も、秋には鮭がのぼり、丸木舟をつかった移動も容易、そして湧き水がある。アイヌ語に詳しい方の話では「キラ・コタン」は「逃げる・集落」という意味で、白糠にも同様な地名があるとのこと。何から逃げたのか、疫病か、津波か、和人の迫害からか…。風景の印象が、少し違って見えた。

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キラコタン岬先端からながめるツルワチナイ川支流のヘヤピンカーブ

春の阿寒らしいバードウォッチングといえば…

野鳥観察が趣味の釧路のお客様を案内するため、事前下見で阿寒へ。草原から川沿いに国道を北上し、林道を通って阿寒湖温泉までのバードウォッチングと野草観察。エゾヤマザクラは、阿寒本町周辺ではほぼ終わっていたが、湖畔ではまだ健在。標高差約4百mの違いは大きい。さて、草原のタンチョウに見ほれ、川沿いにはいつものカワガラス、ちょっと意外なカワアイサのつがい、山道ではエゾライチョウとミヤマカケスが何を捜しているのやら…。写真にはならなかったけど、小心者のヤマセミにも久しぶりに会えて、春の阿寒らしい主役級が揃ったバードウォッチングでありました。本番でもこのくらい登場してくれたらありがたい。

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貯食先がミヤマカケス
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林道を悠々とエゾライチョウ♂
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つがいではなく、親子かな?でも…。
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つっぱりの若夫婦カワアイサ
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いつでも登場、カワガラス

北海道の春は季節が圧縮されて、エゾヤマザクラとチューリップが一緒に…

IMG_1024今日は釧路のエゾヤマザクラも満開となりました。北海道の季節のなかで、特に春は圧縮されてアッというまに過ぎていきます。今年は例年よりエゾヤマザクラの開花は早いようですが、芝桜やチューリップも咲き始めました。チューリップフェアという春のイベントがありますが、以前、その会場とエゾヤマザクラの名所である春採公園、オオバナノエンレイソウの群生地である武佐の森を結んでイベントバスを運行したことがあります。春爛漫ですが、今日はちょっと地味だがこちらも満開となった、ヤマモミジの花をアップします。歳のせいか、地味なものに目が行く今日この頃です。

釧路湿原、阿寒・摩周の2つの国立公園をメインに、自然の恵が命にもたらす恩恵を体感し、自然環境における連鎖や共生の姿を動植物の営みをとおしてご案内します。また、アイヌや先人たちの知恵や暮らしに学びながら、私たちのライフスタイルや人生観、自然観を見つめ直す機会を提供することをガイド理念としています。