あかぬ鳥・タンチョウ

otowabashi
中州の浚渫でケアラシのなかのタンチョウが一段と幻想的

根室の野鳥観光ビジネススクールに入れていただき、英語で野鳥ガイドをする勉強をしている。この研修授業でタンチョウの探鳥地めぐりをした。
あたらめてタンチョウの美しさと多様なタンチョウの活動を観察することができた。また、鶴居村ではタンチョウと人(酪農家や観光関係者)の関係を巡る諸問題を学ぶとともに、タンチョウを巡る産業観光とでも言ったらよいのか、現地視察も出来、ガイドにとっても大きな糧を得ることができた。
11月に入ると給餌が始まるが、今年からタンチョウの分散化を目指して、給餌量を1年1割ずつ減らし、5年後には半分にする計画がスタートするそうだ。順調に個体数を増やしている(推定で1500羽ほど)現状で、集中化による弊害と自立を促すため生息地分散を図る目的だそうだ。
関係者は周辺農家への被害を危惧していたが、タンチョウと人との関係性を試されることになるかもしれない。
そんなタンチョウではあるが、日の出の音羽橋は、いつきてもこの鳥の美しさを再認識させる光景がひろがり、しばし寒さを忘れるホットスポットだ。
幕末の探検家・松浦武四郎は阿寒岳を「あかぬ山」と称し、いつまでも見飽きない<あかぬ山>として、その魅力を表現した。それに習えば、さしずめタンチョウは<あかぬ鳥>であることは間違いない。

高台から音羽橋と雪裡川を遠望する
高台から音羽橋と雪裡川を遠望する
遅生まれの幼鳥。おそらく7月から8月生まれ。
遅生まれの幼鳥。おそらく7月から8月生まれ。
雪裡川のねぐらは日の出ころにはケアラシのなかのタンチョウが群れる
雪裡川のねぐらは日の出ころにはケアラシのなかのタンチョウが群れる