第2話「準備から旅ははじまる」(私たちの旅スタイル:全7話)

必携図書はやはり『地球の歩き方』。あまり古いの買うの注意。

 便利な時代である。インターネットで航空券、列車から宿泊先、施設入場券などいながらにして購入できる。初めての中国の時は、滞在地についてからホテルを探し、次の移動先への切符を買いに行き、場合によっては都市への移動許可を役所に手続きに行かなければならなかった。これだけで1日仕事。このプロセスも旅として楽しめなければ苦痛でしかない。

私の旅の必携図書は『地球の歩き方』。これに『マップル』や『るるぶ』などのグラフ系旅行雑誌を絡ませてリサーチ。加えてインターネット情報を加味して万全と思いきや、トラベルはトラブルの根源語、そうすんなりといかないところが旅の醍醐味というところ。

 航空券は《トラベルコ》というサイトを使っている。格安航空券や海外ツアーなどよりどり見取り。今回のスペイン、イタリアはそれぞれバルセロナ、マドリッド、ローマというメジャーな観光地を巡る8泊10日間だったので、フリープランという航空券と宿泊がセットになっているものを購入した。

 どんな航空券やツアーを選択するかといえば…、

  • 移動時間が短い(出来るだけ直行便) 
  • 価格が安い(リーズナブルといったほうがいいかも)
  • 行動時間が極端な時刻でない(早朝、深夜行動は避けたい)

お金がない若者が、欧州に行くには南回りのアラブ系エアか、ロシアのアエロフロート。でもこの歳になると10時間を越えるエコノミーでのフライトは苦行。直行便志向になる。これに加え、当舎は釧路在住なのでどうしても東京若しくは新千歳への事前移動をともなう。以前、英国に行ったときは新千歳発仁川乗換えのヒースロー着であった。韓国系エアも安くてサービスも悪くないが、連れは韓国の団体客のマナーに閉口してもう乗らないといっている。

今回のスペイン・ローマはローマ経由でアリタリア航空が安くて便利だった。イタリアは2回目だったが、いずれもアリタリア航空で、連れはこの航空会社のサービスポリシーが気に入らず(客を客ともおもわない労働者感覚)、もう乗らないの評価。なかなか難しい。

 スペインにはイベリア航空というナショナルフラッグのエアがあって、直行便も週数回飛んでいるが、マドリッドのみでバルセロナはなし。帯に短し、たすきに長し。

 私は、フィンエアが就航した新千歳とヘルシンキ便に注目。行きたい場所リスト上位のノルウェーのフィヨルドとアイスランド行きには最適だし、ヘルシンキはもっとも近い欧州で片道9時間。あとは価格と目的地への乗り継ぎ便のアクセス。なんとか路線を維持してほしいものだ。北海道民ももっと海外旅行しよう。

年をとって飛行機の長時間フライトで海外旅行を断念するご同輩も多いようだ。ビジネスクラスへのアップデートは私の旅スタイル財政編にはない。一度だけ、ダブルブッキングでビジネスシートにお世話になった。宝くじに当たった感覚。私の友人は日系のキャリアしか使用しないが、エコノミー旅行者にとっては日系エアも届かぬ夢ではあるが、《トラベルコ》の格安航空券上位にはなかなか現れない。いつかエコノミープレミアムには乗ってみたいなぁ。

いつでも、どこでもリュックサック派。だいたい30Lクラスで使い分け。
アリタリア航空にはもう乗らない、とは言いますがイタリアに行くには一番便利
空港でも時間があれば日記と領収書の整理
以前は新千歳直行便があったKLM。今度はフィンエアがヘルシンキと。