第6話「どんな荷物、どんな服装」(私たちの旅スタイル全7話)

11月中旬のベルギーアントワープ駅前で、首巻で何とか寒さを凌ぐ

 私たちは国内外、いつでも、どこでもリュックサック派(だいたい30L程度のサイズ)。登山も海外旅行も似姿はリュック一つ(サブバック付き)で靴はトレッキングシューズか、登山靴といったスタイル。重量も手荷物機内持ち込みなので8kg以内に収める。防寒ウエアは雨具と兼用。下着は予備1セット、必要時は現地購入。『地球の歩き方』のような厚いガイドブックは訪問地以外はカット(植村直己が北極探検時の荷造り参考)。まあ、そんなにシビアな話しではないが軽いにこしたことはない。

 メリットは、入管や関税の手続きが早い、ロストバケッジの心配なし、移動しながら観光が可能(ホテルチェックイン前に美術館へ、ロッカーに荷物預けてOK)。デメリットは、旅行中洗濯をしなければならない、気取ったところにいけない(着替え衣装は1セット)、沢山お土産が買えない。ただし、帰りは別バックにお土産を買って預け荷物にもできるのであまり心配はない。

 バックパッカーといってもいいが、旅先では結構多数派のスタイルである。アジアの団体旅行者はスーツケース派が多いけど、個人旅行者は老若男女バックパッカーが目につく。ゴールデンウィーク10連休明けの今回は、日本人旅行者は目につかなかった。私たちみたいなバックパッカーで多いのは韓国人。これまでも旅先で同年輩の韓国人夫婦と一緒になることが何度かあった。いずれも英語、そして片言の日本語も話し、フレンドリーで洗練された印象。韓国の団体ツアーに閉口気味だった連れも相当イメージチェンジした様子。

 いいことばかりではない。預り荷物がないので関税手続きはほぼ先頭で通過するのだが、たまに暇な税関職員につかまり、リュックの中身をチェックされたりもする。本人はいたって万国共通善人タイプとおもっているが、世間は必ずしもそうは見ていない。

4月中旬の英国湖水地方。バードウォッチングをしながらフットパス散策
4月中旬コッツウォルズのフットパス、歩きながら移動なのでフル装備、荷重8kg
帰りはお土産をバックに入れて、あくまで機内持ち込み可能レベル