「フードマイスター食の現場」カテゴリーアーカイブ

英国のジンジャー・ブレッドを再現してみた

わが舎で再現したジンジャー・ブレッド、なかなかいける味

先月、湖水地方を旅行しました。英国を代表する詩人ワーズワースの暮らしたグラスミア(阿寒湖温泉と同じくらいの街)を訪れた時、ワーズワースの墓地に隣接して名物のジンジャー・ブレッドのお店に立ち寄りました。創業160年、門外不出の秘伝レシピで作ったブレッドは味も絶品。ソフトな口ざわりと力強いジンジャーの風味。1週間しか日持ちしないので、お土産にはできず、結局、在英中、朝食後のスイーツで活力源となりました。
秘伝レシピなので、当舎の凸凹クッキーをベースにジンジャー・ブレッドを試作しました。これが何と絶品の味わい!テイストは全然違うんだけど(よりハードなクッキー)我ながらいい線いってる!今年はこれで行こう!

試作ジンジャー・ブレッドは本家よりハードでジンジャー風味はソフトなんです
こちらは本家。しっとりとした口ざわりに絶妙なジンジャーの風味が広がる
この小さなお店でジンジャーブレッドを160年間売り続けている
お店の入口の背後はワーズワースが眠る墓地

英国トレッキングツアー③~ポターが愛した景観美

ポターが暮らしたニア・ソーリー村、数件の集落に周りは羊の牧草地

ピーターラビットの生みの親ビアトリクス・ポターがトラストで保存した湖水地方の景観美を堪能する1日。快晴のウインダミア湖を東岸の町から10分ほどで西岸の保存地区に渡る。広がる牧草地に羊の群れが新緑の芝生に映える。ポターの暮らしたヒルトップ農場のあるニア・ソーリー村は絵に描いたような白壁の集落で、桜やモクレン(マグノリア)が満開で、この土地を愛し、保存に尽力した気持ちが伝わる美しさだ。ウインダミア湖は湖水地方の中心的な湖だが東部や北部は観光開発が進み、西部は牧歌的な景観とコントラストをなす。午後は、北部のグラスミアの町に公共バスで移動し、湖水地方でも人気のグラスミア湖とライダル湖の周辺を巡るフットパス散策である。湖岸を歩くルートや少し丘ぞいの丘陵地を巡るルートなどがあり、老若男女、子連れ、犬連れ様々な人々が散策する。湖岸沿いは春採湖の散策路のようで丁度週末であったので国内の自家用車で旅行を楽しんでいる層が一番多いように感じた。約5kmのコースだが最初にルートを間違ってしまい7kmくらいは歩いたようだ。フットパスの入口さえ見つければ道を迷うことはない。夕暮れに隣町のアンブルサイドに着く。この街はスレート石で建物が出来ているので雰囲気がシックなのだが、トレッキングの起点になっているのでアウトドアメーカー(有名な店の専門店)ショップが数店あって、ビックリ。早めの夕食で英国を代表するグルメ、フィッシュアンドチップを賞味。その量に圧倒される。宿泊地のウインダミア湖畔へのバスは2階建て。ロンドンだけではなく、観光地には2階建てバスが普通に走っている。当然、2階に乗車するのだが、これが怖い。道路幅が狭く、街路樹が迫っているとともにバスの形に合わせて刈り込みがされている。このため、立ち上がったり横に手を出したりすると本当の危険なのだ。また、車両速度が日本より全体に20kくらいは速いとおもう。湖水地方を堪能した1日だったが、気を抜くとキケン。

木製キャビンボートで対岸に向かう
ヒルトップ農場にはわが家の庭にもあるルバーブが相当伸びていた
村の周りはこんな景観が続く
湖岸ルートと丘陵ルートがダブルである
犬は放し放題、とにかく犬が幸せそうです
あるだけの道や自転車、乗馬も可能な道など様々なパターンに合わせてサインがある
フットパスの途中にあった大きな洞窟。変化に富んだ自然を楽しむ
ぼっとしているとキケン。走行中ははしゃいではいけない
2人で1人前を食べるタラのフライは下味を付けないでソースや酢をお好みで。

 

お正月を前にして

約40日間の沈黙を破り、今朝、飯寿司の樽を開けました。今年は漬けはじめに、樽から汁が流れ出るアクシデントがあって、心配していたのですが、味も大丈夫。これでお正月が迎えられます。皆様にもそれぞれのお楽しみ方で素敵なお正月をお迎え下さい。

笹は殺菌効果があります。阿寒の「川の道」で採った物です。
いつもより具材が低いので味が心配でした。温度管理は5度以下0度以上をキープ!
鮭はロシア産の紅鮭を使用。さすがに道内産は確保が難しく、でも獲る場所は公海上でどちらもは同じ。漁師がロシア人か日本人かの違い。

紅葉満開の「川の道」で阿寒の自然を堪能

紅葉と阿寒川、そして針葉樹と山並み。これが「川の道」だ!
紅葉と阿寒川、そして針葉樹と山並み。これが「川の道」だ!

 

随所に小川があり、水面に紅葉が彩りをそえます
随所に小川があり、水面に紅葉が彩りをそえます

10月23日に阿寒クラシックトレイル「川の道」を開催しました。とてもめまぐるしく天気が変わる日でしたが、釧路の天気予報とも違い、なかなか予測がつきません。晴れ、くもり、雨、晴れ、そして雪、再び晴れという具合。

阿寒の森で採取されたシナノキの蜂蜜いりとベリーとチョコ入りのスコーンが安井代表の参加者へのグルメの贈り物。旨い!
阿寒の森で採取されたシナノキの蜂蜜いりとベリーとチョコ入りのスコーンが安井代表の参加者へのグルメの贈り物。旨い!

さて、紅葉はなんとか終盤に間に合った感じで、ヤマモミジの紅葉が誠に美しく、川の流れと背後の山とのコントラストに圧巻されました。「川の道」はいつも秋におこなっておりますが、このエリアは阿寒でも特にヤマモミジが多く、紅葉の美しい処のひとつです。台風の影響で道が結構、荒れており、参加者の皆さんもちょっと苦労されているようでした。阿寒の森で採取されたシナノキの蜂蜜入りスコーンやの天然エノキの味噌汁などご当地グルメも充実のツアーでした。

紅葉のなかをルンルン気分で散策します
紅葉のなかをルンルン気分で散策します
阿寒のアイヌの人達がカムイミンタラと呼ぶ台地
阿寒のアイヌの人達がカムイミンタラと呼ぶ台地
台風の影響か、大木が道路をふさいでいました
台風の影響か、大木が道路をふさいでいました
倒れたカツラは中が空洞で、天然丸木舟状態
倒れたカツラは中が空洞で、天然丸木舟状態
クマが昇った爪跡が上まで、横にブドウのツルがありました
クマが昇った爪跡が上まで、横にブドウのツルがありました
13名の参加者が皆、約4時間ほどの散策を楽しみました
13名の参加者が皆、約4時間ほどの散策を楽しみました
こんな歩きやすい林道跡もあります
こんな歩きやすい林道跡もあります

いつか阿寒産のメープルシロップでクッキーを作りたい

ニンニクがプレゼントでした。嬉しい!
ニンニクがプレゼントでした。嬉しい!

わが舎の行動食は、オリジナルクッキーとフキのアンジェリカ(砂糖で煮詰めたお菓子)。おかげさまでお客様には大好評。出来るだけ地元素材をと、小麦は江別産と十勝産のブレンド、フキは阿寒で採ったものを使う。このたび、クッキーに使う菜種油を滝川の「なかのファーム」からお取り寄せ。どんな風味をもたらしてくれるか、楽しみ。夢は阿寒のイタヤカエデから採ったメープルシロップを使ってクッキーを作ること。お楽しみはこれからだ!

クッキーとフキのアンジェリカはツアーの小休止のおやつです。
クッキーとフキのアンジェリカはツアーの小休止のおやつです。
滝川の特産物に育てていく心意気
滝川の特産物に育てていく心意気