「凸凹日誌」カテゴリーアーカイブ

湿原、夏の風景

展望台から鶴居軌道を回って約5kの道のり

ガイドの下見で展望台周辺の遊歩道を散策。初夏の風景のなかで息づく動植物に目を奪われました。森に響き渡るエゾハルゼミの大合唱、子育てに大わらわの親子タヌキ、子離れを促すアカゲラ、久しぶり湿原の貴婦人クシロハナシノブとの再会、懸命なさえずりを奏でるコヨシキリ。一瞬の夏です。

脱皮の抜け殻が森のあちらこちらに、エゾハルゼミの大合唱。
まだ相手が見つからないのか、絶叫に近いコヨシキリのさえずり
湿原の貴婦人クシロハナシノブもお目にかかれるのはこのコースだけ。
響き渡るアカゲラの威嚇、子離れの儀式?
子どもは6匹、木道の下で子育てをするエゾタヌキ

阿寒ハイキングで光の森と地元グルメを堪能

150名ほどの参加者でガイドも大変でした

阿寒湖スキー場を会場に、光の森散策と地元グルメの人気イベントに参加し、ガイドをしました。快晴で、北海道フラワーソンにも参加し23種の開花を確認。特に数十年に1回開花というミヤコザサ、クマイザサの花を見ました。

主催の阿寒商工会青年部長の安井さん
北海道の桜最終便はシウリザクラ
スキー場に咲くミツバツチグリ
スミレはスミレ
樹齢8百年のカツラの前でパチリ!
散策後のバイキングは大賑わい
ギョウジャニンニク、エゾシカ、阿寒ポーク、虹鱒ちゃんちゃん、ロブスター、ヒメマスご飯…!
阿寒湖のウチダザリガニとマリモは姿を替えてグルメに変身!

フキの旬がやってきました。

こんなところにある葉柄の青いのが良質です

フキの旬ですね。
この時期、ガイドをしていると皆さんフキの大きさに感動します。解説としてはこんな話をします。

・北海道のフキは染色体が2倍体(通常3倍体)で巨大化?1~2m、ラワンフキは3mくらいのものも。
・葉柄(ようへい)という葉の付け根を食べる。熊も大好き。
・種名はアキタブキ。6月中旬収穫。
・ラワンブキは足寄町特産で北海道遺産
・松山千春と鈴木宗男の故郷
・普通のフキよりカルシュウム、マグネシウムなどのミネラル豊富
・お客さんに北海道のフキの風味を楽しんでもらうためアンゼリカを作る。
・西洋のお菓子に使う砂糖煮の食材でセイヨウトウキの代表品で日本ではフキを使った。

北海道フードマイスターのコンセプトは「北海道を知ろう、学ぼう、伝えよう!」なんだけど、何と言っても食べるのが一番。フキのアンゼリカをお客さんに楽しんでもらおう!ということで、今年も沢山作りました。

大きいフキを半割して砂糖でじっくり煮込みます
煮詰まって乾燥し、白い粉を噴出すとすばやく取り出す。ここが難しい
今年は更新試験、無事合格しました

ジオラマモードで湿原を撮影

小さく見えるヤチボウズ
ヤマドリゼンマイにはアプロマシー(他感作用)があるのでしょうか?サークル状の群生が点在してます。
鶴居軌道。一本道に人が居れば。
ミツガシワの群生です。少しピントが甘くなります。

デジタルカメラについているジオラマモードで湿原を撮影してみました。ミニチュア模型のような効果があるのですが、動画で人の動きがあるほうがより効果的かもしれません。湿原のなかのエゾシカの群れを動画で撮影してみたいとおもいました。

こんな身近で高山植物に出会える温根内木道

温根内木道の先端部が高層湿原(ミズゴケ湿原)です

高層湿原又の名をミズゴケ湿原といいます。貧栄養で寒冷、弱酸性という厳しい生息環境に小さな植物たちが息づいています。本州では高山植物の仲間になるこれらの植物を釧路湿原の温根内木道の先端部にいくと出会うことができます。現在、エゾイソツツジ、ヒメシャクナゲ、ワタスゲ、コツマトリソウなどが開花しています。

ワタスゲの綿毛は湿原の代表的なお飾り
ヒメシャクナゲは小さいけどピンクの花が発見の目印
厳しい環境のなかで咲くエゾイソツツジ
コツマトリソウ。たった一輪発見。これからですね。