「旅のレシピ」カテゴリーアーカイブ

カヌーを待ちながら、

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静岡から60代のご夫婦3組のなかよしグループを湿原にご案内しました。午前中は好天の釧路川をカヌーで川下り。仲間のガイドがご案内している間、終点の細岡カヌーステーションで待つ、いつにないまどろみの瞬でした。川面を飛翔するカワセミ、上空にはアオサギの群れ、旋回するオジロワシ。耳を澄ませばタンチョウのつがいの鳴き交わし、水面ではマスの稚魚の群れと旋廻するルリボシヤンマやエゾトンボ。じっとしていなければ見えてこないものもあります。
午後からは、私がキラコタン岬へご案内。年に数回、グループ旅行をしているというなかよしグループは元気に湿原探訪を楽しまれた様子でした。こんな旅スタイルで、地域のアクティビティを楽しんでもらえるのは、嬉しい限りです。屈斜路湖の雲海や知床のサクラマス遡上など地元ならではの旬の情報提供にも目を輝かせていらっしゃいました。See you again someday!

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今年の登山目標は…!?

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還暦を前後したここ数年は、体力的にも精神的にも、ちょっと背伸びした登山目標を設定した。私は自然ガイドではあるけど、登山ガイドではありません。登山はあくまで趣味の世界ではあるけれど、動植物や地形などはつながりもあり、興味がつきない。登山は私より連れの方がやる気も力量も上なので、指導を受ける側だが、そうは言っても自分の身体は自分で何とかする原則に従い、地道に、私なりに体力づくりにも励んできた。一昨年は剱岳周辺、昨年は後立山連峰、今年は北アルプス大キレットを9月上旬に予定している。来年は不帰キレットと黒部峡谷をやって、ほぼ目標達成になるのだが…。連れは3千メートル以上で高度障害気味、私はますます体力低下とあって、不安度は増すばかり。というわけでもないが、登山用ヘルメットを購入した。やはり、岩場は落石の危険があるので、必需品との判断。一歩一歩確実に、時間だけはゆとりが出来たので、あせらず、あわてず、目標を達成したいとおもう今日この頃です。

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昨年は後立山、鹿島槍の双耳峰を越えて
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一昨年は剱岳、不安に足が震えています

 

エトピリカに会えた!

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エトピリカはアイヌ語で、エト(くちばし)ピリカ(美しい)。黄色のリーゼントもいかすね。

10年来のつきあいになる香港の友人達と落石のネイチャークルーズに行ってきました。今の時期はなんといってもエトピリカです。繁殖でユルリ島周辺にやってきているのです。
さて、このクルーズを立ち上げたNさんと香港のネイチャーフォト愛好家と私はある縁でつながっておりました。10数年前、道東に英国からのバードウオッチャーを誘致してはいかがか、という話を当時、大手航空会社の英国旅行代理店社長だったNさんがお話に来ました。近年、世界からタンチョウやオオワシを見に多くの外国人が道東にやってきますが、その原動力になったのがNさんでした。根室と釧路の観光関係者や行政が英国の世界最大のバードウオッチングフェスティバルに参加し、その時の最初のパンフレットの表紙を飾ったのが香港の友人の写真でした。国際野鳥ガイドに転進し、落石ネイチャークルーズに多くの外国からのお客様を誘致しているNさんと香港の友人達と縁を振り返りながら海を見つめていたら、エトピリカの番が我々を迎えてくれました。人と人、人と自然の関係も持続可能な関係のためには、相互理解が必要ですね。

白い川、黒い川、赤い川

松浦武四郎足跡めぐりツアーの魅力の一つが、蝦夷地探検の間、採取したアイヌ地名を訪ねるというもの。特に現在のマリモ国道沿いにも地名板があって、現役地名がいくつもある。興味深い地名にワッカクンネナイがある。これは現在は白水川という和名が付けられているが、アイヌ名のワッカクンネナイは、ワッカ(水)、クンネ(暗い・黒い)、ナイ(川)。つまり、和人は火山噴出物で白濁した水をみて、白水川といい、アイヌは川底の黒い安山岩で黒い川と名づけたのではないか。現在も、雨が降ると白水川はすぐに白濁する。その支流にはフレベツ川があって、こちらはフレ(赤い)、ペツ(川)で、渇鉄鉱の鉱山が上流にあり、岩底に付着した鉄錆の色からフレペツと名づけたよう。ほんの狭いエリアに、白・黒・赤の川がある。写真は、フレベツ川と白水川の合流点。本当に赤い川と白い(黒い)川が交わる。ツアー案内はこちら。

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「花鳥風水阿寒紀行」第1弾は好天に恵まれ…

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エゾノウワミズザクラ
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阿寒川の上流で、カワガラス

花鳥風水阿寒紀行のモニターツアーを実施しました。好天の中、参加者の方が野鳥愛好家ということで、鳥中心のツアー行程で、国際ツルセンターのビオトープからスタート。はじめよければ…、ですが、いきなりカワセミ、ヤマセミのダブルショットで、1日で21種類のそれも、オールスター出演、親子競演といった華やかさです。チェックした鳥リストです。
カワセミ、ヤマセミ、セグロセキレイ、アオジ、ショウドウツバメ、イワツバメ、ハクセキレイ
ムクドリ、ハシブトガラス、スズメ、コサメビタキ、カワラヒワ、カワガラス、トビ、オジロワシ
キジバト、オシドリ、カワアイサ、マガモ、ノビタキ、タンチョウ 21種+小型タカ?
私は、カワガラスの親子が最高でした。いつも会える鳥ですが、子育てぶりには感激しました。
旧網走山道には、エゾノウワミズザクラが満開。少し甘い香りと共に、しばらく楽しめそうです。本当に、春満開でした。