「旅のレシピ」カテゴリーアーカイブ

「無法者たちのローマ」~イタリア逍遥③~

大混雑のバチカン美術館。気を抜くとこんなところにも…。
大混雑のバチカン美術館。気を抜くとこんなところにも…。
自動小銃を抱えた軍兵が随所で監視をしていた
自動小銃を抱えた軍兵が随所で監視をしていた

ローマの治安についてはざまざまな情報や友人からの忠告もあり、スリや置き引き対策を練ったところだが、さらにベルギーでのISテロもあり、緊張感が一層増した。そんな不安を抱えながらもそれを凌駕する異文化に触れる感動があった。
連れ合いがホテルの階段でふとしたはずみで空足を踏んでしまい、症状が徐々に悪化、ローマ駅に到着した時、動けなくなった。持参のファーストエイドには湿布薬がないので、駅構内のベンチに座らせて、薬探しに右往左往した。駅の構内は要注意であるが、そんなことは気にしていられず、やっとイタリアの湿布薬をゲット。ホテルに戻り患部を湿布して、連れは休養。せっかくなので私は予定通りローマの街に繰り出すことにした。ローマの地下鉄は要注意である。悪いことに夕方のラッシュに遭遇した。テロのターゲット都市にローマが挙げられたこともあり、交通拠点や観光スポットには自動小銃を抱えた軍兵、警察、警備員が多く、護られているという実感がわくほどに目に付く。
さて、自衛するのはスリ対策である。さっそく混雑する車内で不審な黒ジャンの男二人。一人は前にディパックを抱え、一人は少し距離を置いて見張り役。案の定、私に近づきザックの陰から何か物色する仕草。こちらも態勢を変え、移動すると相手も諦めたのか、次のターゲットに近づいて行った。目的の駅についたので一緒に下車する人並みから二人を見ると改札に向かわず、次の電車を待っていた。

カラヴァッジョの絵の多くは教会の礼拝堂を飾っている。よって無料だが、照明が1€で1分照らされる。
カラヴァッジョの絵の多くは教会の礼拝堂を飾っている。よって無料だが、照明が1€で1分照らされる。

ローマ最初の訪問地は天才カラバッチョの絵が礼拝堂を飾る教会だ。明暗法や写実的な超絶技巧で芸術の革新を果たしたカラバッチョはその暴力性で多くの傷害事件とついには殺人者となり死刑を宣告されるも逃亡の旅のなかで数々の名画を残した天才である。ローマには教会を中心に彼の代表作があり、今回は日伊国交樹立150周年を記念した「カラバッチョ展」が上野の西洋美術館でも開催されており帰国後に観る事ができ、にわかカラバッチョファンから結構なカラバッチョファンになってしまった。
永遠の都ローマの精神背景に「寛容」があるそうである。征服した敵国の文化も吸収し政治的調和を図り続いたローマの平和(パックス・ロマーナ)は、この寛容の精神がベースにある。
治安の悪さは寛容さの副産物か。カラバッチョはユーロ統合以前の通貨であったリラの最高額紙幣をその肖像が飾っていたほどの国民的英雄。この紙幣には彼の作品『女占い師』も肖像と組み合わせられている。その絵は占いを装いスリをする女を描がいたものだ。殺人者とスリの絵が紙幣を飾っていた。さすが芸術の都、ルネッサンスの国・イタリア! 清濁併せ呑むローマ。スリや治安の悪さにビビってなんかいないで、ローマを楽しんで来いよ!と全身タトゥーをまとった地下鉄の電車がつぶやいたような気がした。

地下鉄の電車や建物の壁には落書きのオンパレード。落書きと言わず、現代のフレスコ画と考えればこれもアート。
地下鉄の電車や建物の壁には落書きのオンパレード。落書きと言わず、現代のフレスコ画と考えればこれもアート。
代表作3点が礼拝堂をかざるサン・ルイージ・ディ・フランチェージ聖堂。
代表作3点が礼拝堂をかざるサン・ルイージ・ディ・フランチェージ聖堂。

「フィレンツェのカプチーノ」~イタリア逍遥②~

フィレンツェのシンボルは街の中心にあるドォーモ(大聖堂)
フィレンツェのシンボルは街の中心にあるドォーモ(大聖堂)。頂上部に屋根裏の狭い階段づたいにあがることができる。当然、あがりました。

フィレンツェといえば、カプチーノである。
イタリアはコーヒーとワインの国。コーヒーで言えばまずはエスプレッソ。ほんの一口で飲み干せる濃厚なコーヒーをバーやカフェで初老の男女がカウンター越しにキュと飲んで一言二言、店員の言葉を交わし、さっと出て行く様はなかなかカッコイイ。カプチーノは牛乳をホイップし、そこに濃厚なコーヒーを注ぐ、泡立てコーヒーである。
私は高校時代からカプチーノであった。
通っていた釧路の中心市街地の裏角にある喫茶店は店名が「フィレンツェ」、そして当時は珍しいカプチーノの専用サーバーがあった。いつもここでカプチーノと店に集まる常連たちとの語らいが日常であった。「フィレンツェ」にはミチコさんというミストレス(女性店長)がいて、常連の女性客は彼女の女友達、男性はほとんど何からのおもいをミチコさんにもって集っていた。4~5名が座れるカウンターがあるので常連はほとんどここに座ってミチコさんと話すのを楽しみにしていた。常連同士も仲良くなって、一緒に食事に行ったり、深夜映画で先行封切りを見に行ったり、花見に行ったりした。年齢も私が若い方で、上は40代くらいまで、年齢やステータスに関わらない自由な人とのコミュニケーションと付き合い。振り返ると若い私にとっては、人と付き合う幅をこの喫茶店で身につけたような気がする。
フィレンツェの下町で昼食に立ち寄ったバーでもミストレスが常連たちといつもながらの会話を交わし、私たちとの注文にもにこやかに答えてくれた。カプチーノを頼むと最後にホイップで葉の模様を描いてくれた。きっと、ちょっと特別のあしらいのように私には感じられた。
見ず知らずの人との出会いに不安と期待が交錯する。それは青春の一時期のことかもしれないが異国を旅するとちょっと同じような感覚になる。旅は人を若くするということなのか。人が出会う場としての喫茶店やバー、カフェの役割は古今東西かわらない。ともすれば、新しい関係性に億劫になる中高年こそ、カウンターで短く、人生を語り、さっと出て行く、そんなカッコよさを身につけたいものだ。
フィレンツェのカウンターの中の人々に目をやりながら、「フィレンツェ」におもいをはせた。

パニーノというサンドイッチみないのとカプチーノで軽いランチ
パニーノというサンドイッチみないのとカプチーノで軽いランチ
ウフィツィ美術館の至宝「ビーナスの誕生」。ミチコさんは卵型首長の美人であった。
ウフィツィ美術館の至宝「ビーナスの誕生」。ミチコさんは卵型首長の美人であった。
スタイリッシュなミストレルがてきぱきと客の注文に応じる
スタイリッシュなミストレルがてきぱきと客の注文に応じる
カウンターのなかには若い男女が多かったようにおもう。
カウンターのなかには若い男女が多かったようにおもう。

「ヴェネチアの娘」~イタリア逍遥①~

ビザンチン文化の影響を受けたヴェネチアは美術も建築もヴェネチア風。
ビザンチン文化の影響を受けたヴェネチアは美術も建築もヴェネチア風。

「きっちり足に合った靴さえあれば、じぶんはどこまでも歩いていけるはずだ」。須賀敦子のエッセイ『ユルスナールの靴』はこの魅力的な一節からはじまる。私のイタリア旅行は連れ合いに勧められたこの本から再起動した。若かりし頃の中国シルクロード紀行からずっと、いつかはイスタンブールからローマへつなぐ道を旅したいとおもい続けてきたが、そのおぼろげな夢に火をつけたのは須賀敦子のイタリア生活を綴った珠玉のエッセイたちであった。
東京に暮らす私の一人娘と夕食をともにし、東京駅八重洲口のバスターミナルで別れ、成田からイタリアへ向かった。
水の都、ヴェネチアの足は運河を行き来する船たちだ。見るものすべてが新鮮に感じるが、とりあえずルネッサンス文化の足跡を訪ねる予習にそって、ヴェネチア派の画家ティントレットの名画がある教会に向かい開館を待っていたら、若い女性に声を掛けられた。この時期、日本観光客にとってはローシーズンなのだそうで、アジア系でめだつのは中国や韓国のカップルや団体であった。大学の卒業式を終えて飛行機に飛び乗った彼女は予習なしのヴェネチア3泊の旅とのこと。ガイドの血が騒ぎちょっと絵の解説なんかをしていると何となく息が合い、一緒に行動する事になった。若かったときの海外旅行は行きずりの人との出会いが楽しみのひとつであった。今は60代の夫婦、彼女は20代前半、ロマンチックな予感はないが、これはこれでいいとおもった。
美術館や観光スポットを巡りながら昼時になったのでランチをと誘ったら、彼女の今日一日のこづかいは20€(約2600円)とのこと、学生は金がないのだ、でも金がないことを公言する爽やかさに若さのエネルギーを感じた。私も旅先でおごってもらったことがあった。時代は巡り、お返しをするチャンスが来たのだ、とおもった。それでも彼女は彼女なりのもてなしで、イタリアのお土産情報やスマフォのナビで教会探しをしてくれ、持ちつ持たれつのヴェネチア街歩きであった。食事の時に彼女が卒業式の祝い饅頭を食べようと言い出した。せっかくの記念品だからご両親に見せたら、といったがイタリアで賞味期限を迎えるため結局、3人でいただくことになった。箱を開けると紅白の2個づつの大学の刻印がされた祝い饅頭であった。その大学名は、なんと我が娘の大学であった。理系女の彼女は芸術系への転部も考えたが適わなかったとのこと、もしも芸術学部卒だと娘の後輩になったところである。
結局、朝の9時頃に出会い、夜の9時ころまでの即製親子のヴェネチア紀行であった。夜の水路に街路灯やヴァポレット(船)の航跡が浮かび、それぞれの安宿に戻るバス停で別れた。名前も聞かず、でも学生生活や就職先のこと、今の暮らしや将来設計など私たちも北海道の暮らしや旅への思いを語り合った。
私たちにとっては、一緒に行くことの出来なかった娘の替わりに1日だけのヴェネチアの娘であった。彼女にとっては、私たちはどんな風に映ったのだろうか。暗闇に消えていく彼女の後姿を見つめながら、彼女にとって”きっちり足に合った靴”に出会えることを祈らずにはいられなかった。

ヴェネチアの娘が撮ってくれたツーショットが珍しい
ヴェネチアの娘が撮ってくれたツーショット。
初日のランチは定番のイタリアンでした
初日のランチは定番のイタリアンでした
ティントレットの世界最大の油絵である「天国」持ち出し出来ません!
画家ティントレットの世界最大の油絵である「天国」。持ち出し出来ません!
世界の旅人が集まる夕暮れのサンマルコ広場
世界の旅人が集まる夕暮れのサンマルコ広場

東京の桜は散ったけど北海道の春はこれからですよ。

フィレンツェのミケランジェロ広場に咲くユダの木。花言葉は「裏切り」。なるほど。綺麗にピンクの花を咲かせてます。
フィレンツェのミケランジェロ広場に咲くユダの木。花言葉は「裏切り」。なるほど。綺麗にピンクの花を咲かせてます。

イタリア旅行でしばらく不在、さらに東京で娘と花見で東西の春を満喫してきました。帰釧した翌日(4/7)の暴風雨で関東以西の桜は終わりを告げているようですが、これから東北、北海道は春です。特に道東の釧路、根室地方は日本でももっとも遅い桜の開花となり、例年は5月中旬です。
北海道は冬が長く春は一斉に草花が芽吹く最高のシーズンです。今年はイタリアや東京で春を満喫した上に、北海道でもエゾヤマザクラを愛でることが出来て幸せです。

ローマのマリゲリッタ通りは「ローマの休日」のロケ現場。フジの花が満開でした。
ローマのマリゲリッタ通りは「ローマの休日」のロケ現場。フジの花が満開でした。
東京千鳥ケ淵はソメイヨシノが満開。人混みも満開でした。
東京千鳥ケ淵はソメイヨシノが満開。人混みも満開でした。

私たちの旅スタイル~東北(飛島・出羽三山・山寺)

飛島は主に東南アジアで越冬した野鳥が繁殖のため北方圏で向かう途中に立ち寄る山形県沖の島です。
飛島は主に東南アジアで越冬した野鳥が繁殖のため北方圏で向かう途中に立ち寄る山形県沖の島です。

あまり特別なことはないのだけれど、私達の旅スタイルを今回の5泊6日東北旅行でご紹介します。
今回の旅の目的は、仕事も兼ねて山形県日本海の飛島(とびしま)という渡り鳥の中継地で根室の仲間と一緒に、バードウォッチャー達に道東を宣伝することです。そして、山好きとして出羽三山(羽黒山、湯殿山、月山)巡りと山寺(立石寺)参詣をあわせた旅です。

飛島へは酒田港からフェリーで1時間15分ほど。けっこう欠航する。
飛島へは酒田港からフェリーで1時間15分ほど。けっこう欠航する。

1)いろいろな乗り物に出会う旅:離島や山などけっしてメジャーではない処を廻るにはおのずと交通手段をどうアレンジするかが課題です。ネットの検索サイトは本当に役に立つ。今回も、自家用車(釧路→新千歳空港)、飛行機(新千歳→秋田空港)、列車(ローカル線、新幹線、夜行急行等)、レンタカー、路線バス、連絡船を取り混ぜての旅。移動する楽しさを満喫しました。

 

※今回の教訓:離島観光を取り入れる場合はスケジュールや予約はあまりかっちりとしないこと。今回も飛島の帰り便が欠航になり、その後の予約変更を余儀なくされるところでした。事前のカード決済も慎重に。

無料循環バス。観光地での現地サービスもチェック。私たちはリュックが基本。
無料循環バス。観光地での現地サービスもチェック。私たちはリュックが基本。
飛島は南北2kmほどの小さな島で無料自転車で移動
飛島は南北2kmほどの小さな島で無料自転車で移動
今回は空路で東北入り、陸路で帰る、久しぶりの急行ハマナス
今回は空路で東北入り、陸路で帰る、久しぶりの急行ハマナス

 

 

 

 

 

 

 

2)どこに泊まる?:宿泊はネット予約が中心ですが、あまりこだわりがないので、易くてコストパフォーマンスのよいビジネスホテルもよく使う。山などは選択肢のない場合がほとんどなので、多種多彩の宿泊環境を楽しむ余裕も必要。まだ宿坊体験がないので是非次回は。

※今回の教訓:安くてよい、という姿勢もほどほどに。古いものが好きだけど、古いと汚いは違いますよね。

青えんどうの色鮮やかな「ずんだ餅」
青えんどうの色鮮やかな「ずんだ餅」

3)何を食べる?:美味しいものは人に聞く。美味しい食事に出会った時は作った人にそれを伝え、あわせたグルメ情報を引き出す。飛島は漁業8割、観光2割で2百人ほどの離島。宿食には島ならではのものもあり女将さんに解説いただく。他の島では食べないが飛島では食べる海草もあり、風土はフードなんだなぁ。

※今回の教訓;シティーホテル利用時は街食なので、山形市では郷土料理屋さんへ。全国チェーンの居酒屋ではなくて、地元ならではのリーズナブルな料理店を探すのはなかなか難しいが、今回は当り。山菜をたっぷりいただき、料理人からは嬉しいサービス品も。「これは何」とか「旨い!」とか、声がけが大事。こういう店では、メニュー品より、予算をしめしてお任せしたほうがいいかも。「どちらから?」「北海道です」「へぇ~!」。
こういうときは北海道に生まれてよかった、とおもう。

山形名物「板そば」これで1人前だが2人分あり。
山形名物「板そば」これで1人前だが2人分あり。
山菜の時期で、タケノコが旬の味わい
山菜の時期で、タケノコが旬の味わい
糖尿病の私には嬉しいおやつ「力こんにゃく」
糖尿病の私には嬉しいおやつ「力こんにゃく」

 

 

 

 

 

 

こちらは蕎麦ではなくて、「麦きり」といううどんに近い名物
こちらは蕎麦ではなくて、「麦きり」といううどんに近い名物
デパ地下の店じまいセールで地元惣菜を半値ゲット。これが夕食の場合も
デパ地下の店じまいセールで地元惣菜を半値ゲット。これが夕食の場合も

 

 

 

 

 

 

飛島ではさっそくバードウォッチング、滞在中30数種類を確認。
飛島ではさっそくバードウォッチング、滞在中30数種類を確認。

4)何を楽しむ:私たちのような自然好きには、何処に行っても、その土地や時季の野鳥、野草、樹木などに会えるので、旅先で珍しい(私たちにとって)ものに出会った時の記憶は、その旅を印象付ける。今回の飛島は残念ながら野鳥はあまり豊作ではなかったのだが、野草や常緑広葉樹林なども会わせて充分魅力を堪能できた。羽黒山参道ではアカショウビンの囀りに聞ほれた。小さな双眼鏡を是非、旅の携帯品に。

※今回の教訓:酒田市のアートは充実。土門拳記念館と酒田市美術館はいずれも市立で10万都市でよくぞここまでという造り。さらに美術館では有元利夫の回顧展開催中で、ラッキー!
旅先でのアートチェックも忘れずに。思わぬ幸運に巡りあることもあるかも。

 

樹を見て文化に浸る、羽黒山参道と五重塔
樹を見て文化に浸る、羽黒山参道と五重塔
湯殿山神社の本宮はこの先。写真撮影禁止であるがゆえに期待ふくらみました。ご神体は酸化鉄で赤褐色の巨岩。
湯殿山神社の本宮はこの先。写真撮影禁止であるがゆえに期待ふくらみました。ご神体は酸化鉄で赤褐色の巨岩。
羽黒山2千、山寺1千、往復6千の石階段を歩く。
羽黒山2千、山寺1千、往復6千の石階段を歩く。

 

 

 

 

 

 

 

 

ということで、何時もお客様の立場でご案内できるガイドになるために、年に1度は、観光客として各地におもむくのも修業の一つであります。

新しい弟子屈に出会う

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「温故知新」という骨董店が川湯駅前にこっそりOPEN

弟子屈・川湯は阿寒国立公園に含まれるが、どうも本家は阿寒湖、分家は屈斜路・摩周という印象がある。弟子屈の住民の方々には、腑におちないおもいが深いのではないか。昔から国立公園の名称変更の提案はあったようだが、この度はその動きが本格化しているようだ。
阿寒・摩周国立公園になるようだが、3大カルデラが由来とすれば「屈斜路」がどうなった、ということになるが、そこはそれなりの理由がつくのだろう。
阿寒・屈斜路・摩周国立公園が筋ではないか、とおもいつつ、やっぱり一般的には阿寒・摩周国立公園がしっくりいく。命名理由がどうなるのか、そちらの方に関心が行くのは悪趣味であろうか。
さて、ゴールデンウィークの道東は、賑やかな各地の観光地からははずされた印象がある。やっぱりアウトドアには少し寒すぎ、案の定、冬の痕跡が今年は特に随所に残っている。
ということで、行く冬、来る春が交差する弟子屈・川湯の印象フォトスケッチです。あたらしい弟子屈もいいね。

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「PANAPANA」から「森のホール」への延長上に「温故知新」という斜め45度の変則ゴールデンライン
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抜群のコスパの生活骨董があるぞ!
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5/2のキタコブシ。相当気の早いマグノリア。
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豪雪の爪跡。第三展望台は柵崩壊にて通行止め。迅速な対応を。
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スニーカーに残雪、弟子屈の春~
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「森のホール」のランチスィーツにマンゴーがあった。弟子屈の新しい味。これをランチに使う「森のホール」は凄い!
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弟子屈を流れる釧路川にキセキレイ、手前の岸にはハクセキレイ。ここは上流か、中流か、悩む。
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新緑のオオウバユリ。美味しそうだが…、食べた人はいるんだろうか?

北太平洋シーサイドライン、浜松フットパスを歩いてきました

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南への渡りはまだ?

道東のフットパスめぐり第1弾として、評判の浜松パスを歩いてきました。落石駅を発着点とする約8kのコースです。このパスの魅力は太平洋岸の断崖からの絶景と崖を降りて海岸線と漁村を歩く、道東海岸線ならではのコースであることです。確かに、荒涼とした牧場から、岬からの水平線、林あり湿地あり海岸ありの魅力満載でした。落石は、漁船を使ったバードウォッチングクルーズでエトピリカやケイマフリをはじめとする海鳥の宝庫であり、今や世界のバードウォッチャーあこがれの地です。その運営主体が落石漁業協同組合の漁師さんたちなのですが、このフットパスも同組合が運営とのこと、まさに1次産業と3次産業を合体させた見事な地域振興だとおもいます。コースでは、もう晩秋だというのに、カモメ類とともに、ヒバリやオオジシギの若鳥が飛び交っていました。7月頃に海のクルーズとフットパスをあわせた1日コースは花鳥最高プランだとおもいます。お昼時をむかえ、厚床フットパスの伊藤牧場の直営レストランでランチ。こちらも地元素材を活かした美味しいひと時でした。

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先端の岬から丸い水平線をみる
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夏に裸足で歩きたい浜松の海岸
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落石岬が見えます。漁船も漁で忙しそう
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牧草地を歩く中で、海岸に向かう窪みの湿地帯
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風力発電が景色にアクセント、夏は霧が多いかも

紅葉の季節をむかえ、気分も高揚?

 

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やっと逢えたぞ!ベニテングタケ

9月30日に釧路のガーデニングのグループを阿寒に案内してきました。
花を見るにはきびしい時期なので思案のあげく、オンネトーの紅葉と湖畔のボッケを案内することにしました。今年の紅葉は例年より早足のようで、好天のオンネトーは葉っぱも水も五色に染まりつつありました。
さて、熊野で粘菌や地衣類を研究した南方熊楠は植物を花の咲く顕花植物とキノコなどの子実体で姿を現す隠花植物に分類したそうです。ということで、この日は、キノコの花を探す散策にしました。
こちらも色とりどりのキノコの花にあうことができ、お客様も新しい視点に刺激を受けたようでした。好天が続き綺麗な紅葉が愛でることを祈って…。

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カヌーを待ちながら、

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静岡から60代のご夫婦3組のなかよしグループを湿原にご案内しました。午前中は好天の釧路川をカヌーで川下り。仲間のガイドがご案内している間、終点の細岡カヌーステーションで待つ、いつにないまどろみの瞬でした。川面を飛翔するカワセミ、上空にはアオサギの群れ、旋回するオジロワシ。耳を澄ませばタンチョウのつがいの鳴き交わし、水面ではマスの稚魚の群れと旋廻するルリボシヤンマやエゾトンボ。じっとしていなければ見えてこないものもあります。
午後からは、私がキラコタン岬へご案内。年に数回、グループ旅行をしているというなかよしグループは元気に湿原探訪を楽しまれた様子でした。こんな旅スタイルで、地域のアクティビティを楽しんでもらえるのは、嬉しい限りです。屈斜路湖の雲海や知床のサクラマス遡上など地元ならではの旬の情報提供にも目を輝かせていらっしゃいました。See you again someday!

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今年の登山目標は…!?

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還暦を前後したここ数年は、体力的にも精神的にも、ちょっと背伸びした登山目標を設定した。私は自然ガイドではあるけど、登山ガイドではありません。登山はあくまで趣味の世界ではあるけれど、動植物や地形などはつながりもあり、興味がつきない。登山は私より連れの方がやる気も力量も上なので、指導を受ける側だが、そうは言っても自分の身体は自分で何とかする原則に従い、地道に、私なりに体力づくりにも励んできた。一昨年は剱岳周辺、昨年は後立山連峰、今年は北アルプス大キレットを9月上旬に予定している。来年は不帰キレットと黒部峡谷をやって、ほぼ目標達成になるのだが…。連れは3千メートル以上で高度障害気味、私はますます体力低下とあって、不安度は増すばかり。というわけでもないが、登山用ヘルメットを購入した。やはり、岩場は落石の危険があるので、必需品との判断。一歩一歩確実に、時間だけはゆとりが出来たので、あせらず、あわてず、目標を達成したいとおもう今日この頃です。

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昨年は後立山、鹿島槍の双耳峰を越えて
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一昨年は剱岳、不安に足が震えています