「旅のレシピ」カテゴリーアーカイブ

親類歓迎小旅行で道東のネイチャーツアー

阿寒湖の湖上カヌーは西岸の湖岸沿いを楽しみます

東京からの親類歓迎小旅行で道東のネイチャーツアーを企画催行。普段、仕事でおこなっているガイドメニュー以外のなかなかこのシーズンには行けないメニューをとり揃え、私も一緒にお客さん目線で楽しんできました。阿寒湖の湖上カヌーは阿寒クラシックトレイル研究会の安井代表の阿寒ネイチャーセンターの定番メニュー。湖岸のヨシのなかを漕ぐ体験と原生林のなかでのティータイムなど快晴のなか雄阿寒岳の勇姿とヨシの中を飛び交うイトトンボの青が目にしみました。サクラの滝でサクラマスのジャンプを見て、宿泊の養老牛温泉ではシマフクロウにも会えました。翌日は羅臼のネイチャークルーズ初体験。マッコウクジラというメインスターのみならず、クロアシアホウドリやフルマカモメ、アカカシヒレアシシギ、ウトウなどの海鳥たちも私には嬉しいひと時。船長の長谷川さんの貴重なお話とその漁師あがりの羅臼愛も立派な観光資源でありました。これに釧路湿原や根室の野鳥観察が加われば、世界に誇れるネイチャーツアーですね。

雄阿寒岳をバックにヨシのなかを抜けて湖へ
原生林には樹齢4百年ほどのオヒョウニレも
熊さんの爪跡のこる大木に腰掛けてティータイム
カヌーや森歩きが楽しめる2時間のツアー
サクラの滝は遡上するサクラマスが8月上旬まで観察
しばらくぶりの神の子池には立派な散策路が整備されていました
羅臼ネイチャークルーズのエバーグリーン号、水産高校の訓練船だったそうです
一番近いマッコウクジラは最後に尾びれを跳ね上げて海中へ
クロアシアホウドリは海上に浮かんでいるだけで目立つ大きさ、羽翼長は2mを超える大きさ
なぜか、若いガイドさんの説明に目が行きます
マッコウクジラには3個体と遭遇。一度もぐれば40分は海中

 

阿寒摩周国立公園に名称が変わっても…?

阿寒摩周と言ったほうが響きがいいね。

「課題は交通網」ということで…。
4月に英国湖水地方を旅した時は、現地ガイドのミニバンで半日ツアーに参加。諸外国の観光地の着地型旅行としては、ガイドが運転して移動するツアーは定番です。そろそろ我が国も国際標準の観光地を目指すのであれば、増加がすすむ海外個人旅行観光向けにこの手の移動手段を解禁することも考える時期なのでは…。
先の国会で通訳案内の規制緩和で資格がなくても外国語案内が可能になりました。質を確保するために東北海道の釧路、根室、オホーツク総合振興局では、地域の通訳ガイド資格を検討(素晴らしい取り組み)しているところです。
そろそろ、2種免許を取得し、地域の通訳ガイド資格を保有する者には自家用車による有償ガイドの規制緩和を検討すべきではないでしょうか。東北海道はなにより自然が最高の観光資源です。景観だけでなく自然観察やトレッキングなどガイドの案内で旬の魅力に触れ、さらにはガイドが自然を守りながらお客様に国立公園で楽しんでいただく、これぞ一石二鳥。課題解決の一方策として「自家用車による有償ガイド」制度の可能性を検討課題に。

湖水地方の現地ガイドによる半日ツアーに参加した
人も車もとおる道、狭い道なのでガイド車両はゆっくり走行

英国トレッキングツアー⑦~バードウォッチング大国イギリス

バッキンガム宮殿のある公園で鳥たちと戯れました

4月6日から16日の11日間、イングランド湖水地方やコッツウォルズなどを歩きながらバードウォッチングもしました。バードウォッチング人口が約3百万人、国民20名に1人の割合のバードウォッチング大国イギリスです。印象は、人と鳥の距離が近いとおもいました。公園や散策路、住宅街でも身近に野鳥観察が楽しめます。名前を確認できたのは57種、全体で60数種の野鳥をチェックしました。私には珍しいけど、英国ではポピュラーな鳥だけをアップします。

これはSerinという鳥では?
国鳥のコマドリ(Robin)。日本のコマドリとは鳴き方、生息場所が違い、どこでも参上。さすが国鳥。
クロウタドリ(Blackbird)も美声を響かせていました
湖沼に多いのはカナダガン。ハクチョウやカモメ達と一緒です
あちらのカラスJackdaw.黒と灰色のコンビで小型、顔に愛嬌あり。
Jackdawは別名chimny-sweep bird(煙突掃除の鳥)。本当!
車窓から見た一番多い鳥はキジかもしれません。愛嬌あり。
かわいいフィンチはChaffinch.色合いがシックです
日本のスズメは(Tree Sparrow),あちらはHouse Sparrowが多い。ちょっと印象が違います

英国トレッキングツアー⑥~コッツウォルズのナショナルトレイルを歩く

牧場境界は石積の壁。人工物がないので景観が美しい

英国には15の国立公園と同じ数のナショナル・トレイルという軸になるフットパスがあります。今回は湖水地方(レイク・デストリクト)という国立公園とコッツウォルズ・ウェイというナショナル・トレイルを歩くことが出来ました。私は全長164kmの最後のほんの10kmほどを歩き終点(起点でもいいのですが)の街、チッピング・カムデンに宿泊しました。ブロードウェイという標高100mほどの街からコッツウォルズ丘陵の標高300m前後の丘沿いのウォーキングです。とても歩きやすく前後の丘までの上り下りが少し難儀するくらいで快適な散策です。途中、羊の放牧地を歩いたり、畑のなかを歩いたり、丘からの絶景ポイントで休息したりして約4時間ほどの歩行時間でした。英国のフットパスは総延長約20数万kmだそうです。私たちが歩いたのはほんの僅かですが、英国の歩く文化の魅力の一端に触れたおもいがありました。

ブロードウェイでフットパスの入口を探します。これが結構たいへん。
こんな標識がありました。さすがナショナルトレイルです。ドングリのサインが目印
子羊たちが遊ぶ牧草地を抜けていきます
牧夫と牧羊犬が羊たちを集めます。見学する我々には最高のアトラクションですが作業は大変。
ブロードウェイ・タワーという丘の上のタワーをめざします
丘からの眺め、さきほどの牧夫が集めた羊の数がわかります。
畑のなかにフットパスの道があります
石壁の間を通り森林地帯にはいります。道に迷う心配はありません。
ドーバーズ・ヒルからコッツウォルズを一望。菜の花畑の黄色いパッチワークが美しい
楡の巨木をながめならが最後の下り坂へ
蜂蜜色の煉瓦で美しいチッピング・カムデンの街に到着。今夜の宿はインというスタイルの居酒屋宿。

英国トレッキングツアー⑤~湖水地方からコッツウォルズへ

ウイリアム・モリスが英国で一番美しい村と讃えたバイブリーですが、少し観光客に飲まれ気味でした。

旅は湖水地方からコッツウォルズへ。鉄道で4時間半、途中2回の乗換えがあります。切符はネットで事前予約し、確認書をもって駅窓口で切符に交換します。英国は複数の鉄道運営会社があります、乗り継ぎが上手くいくか、昼食をどこで食べるか等々不安がつきまといます。2回目の乗継駅バーミンガムはとても大きなターミナルで大きくイメージが違い、乗換えホームを探すのに一苦労。夕食の調達で駅コンビニで駅弁調達し、やっと列車に飛び乗りました。

複数の鉄道運営会社が網羅する英国。鉄道の旅も快適です。
英国の鉄道は狭い。JR北海道おおぞらより狭い。ただし、2等車しか乗ってません。
バーミンガム駅構内で買った和食駅弁。暖かかったら美味しいのでは。

コッツウォルズの旅は、田舎町の魅力とフットパス散策です。拠点になる町でも数万、1万人前後の中サイズと千人未満の小サイズのマチ、そして数件の集落が点在します。公共路線バスでマチの間を移動するのと、フットパスを歩いて移動というパターンです。最初の街チェルトナムからサイレンセスターの間は唯一、観光バスのような2階建てバスでしたが、それ以外は生活路線バスで、街のお年寄り達や私たちのような旅行者が混在した感じです。コッツウォルズでも人気の田舎町バイブリーやボートン・オン・ザ・ウォーターといった街では田舎町ならではのたたずまいがそれぞれの個性とともに楽しめます。周辺のフットパス散策ものんびりゆったり楽しめるのは、個人旅行の特典です。この日の宿泊地であるローアー・スローターという所は数件の集落でしたが、ボートン・オン・ザ・ウォーターからローアー・スローターまでの5キロほどのフットパスは牧場、森林、小川などをぬってまことにコッツウォルズの魅力を凝縮したようなルートでした。1日で10kほど歩いたのでしたが起伏があまりないので爽快、好天のなか充実の散策でした。

至るところ菜の花畑が黄色に野原を彩ります。2階建てバスからの絶景。
八重桜が満開のチェルトナムの街。18世紀から続く温泉町。
2階建てバスはロンドンだけじゃなく湖水地方にもコッツウォルズにもあり。
ボートン・オンザ・ウォーターはコッツウォルズのベニスといわれる水の街。
街の中を乗馬の連れがゆったりと。車は一時停止。
複数のフットパスの交差点ですがサインはこんな感じ。
さりげなくスモモの木の花のトンネル。名もなきフットパスなんですが!!
フットパスをつなぐ一般道を歩きますが、幹線道路は危険で歩けません。
ローアー・スローターの集落を流れる小川にリュウキンカの花
小川の中洲を行くフットパス。
やっと宿に着いてホッ。この旅で一番のリッチなインでした。