「極東野鳥ノート」カテゴリーアーカイブ

塘路湖の御神渡り

塘路湖で御神渡りと恐ろしいほどの氷の鳴り音を聞く。
御神渡り は神様が湖上を渡った跡ということで諏訪湖が有名ですが、道東では屈斜路湖にもできる。この日の英国出身のお客さんはもちろん初めて観るそうで、でも湖上に響く氷の鳴り音のほうが衝撃的だったようで、しきりにscary-scary(スケアリー:怖い、おびえる)と呟いていました。今年は小雪で、雪が積もると保温効果であまり出来ないそうですが、しばれが強く、例年より立派な御神渡りが登場したようです。

塘路湖の御神渡りです。氷の鳴き音も凄い!
お客さんも丹頂カラーで撮影に夢中
冷え込んで来て、タンチョウたちの出勤も遅くなりつつあります
吐く息が白く、鳴き声でオスとメスの判別が白い息の形でわかります
今年の写真ではありませんが、阿寒湖でもフロストフラワーが花盛りのようです。

オオワシが湿原で、

湿原のワイルドライフセンターでオオワシと遭遇。リハビリゲージの支柱に留まり、なかの仲間の様子を確認。そのうち、にわかに鳴き合う両者。振り向けば、道路際の高木にオオワシ5~6羽が。お客さんと「去年、怪我をした仲間の様子を見に来たんじゃない」とか、「仲間を救出に来たのかね」とか、文学的想像。やっと渡りを終えて釧路湿原に到着した感じでした。 タンチョウも給仕場に200羽前後集まり、トウキビをいただいていました。

給仕中のタンチョウたちの動きも見ものです
ゲージのなかにはリハビリ中の亜成長たちが見えます
近くの高木には5~6羽のオオワシが様子をうかがっていました

冬シーズンの下見で湿原散歩

今年は暖かい冬の予報でしたが、さにあらず、釧路はほぼ初雪が即、根雪になるくらいの積雪となりました。さらに結構、寒い日が今週は続いています。冬シーズンの予約もチラホラ細雪、スノーシューとタンチョウの按配をチェックに湿原に行ってきました。展望台の周りの積雪は十分、鶴見台やタンチョウサンクチュアリにもタンチョウが集まっていました。エゾフクロウもいつもの大樹の洞に番でセット。楽しい冬シーズンの主役たちが整いました。

今年も恒例の大雪速攻登山研修!

二人で白雲岳のピークに立ったのは30数年ぶり!

恒例の大雪速攻登山研修。この時期、仕事の間隙をぬって、大雪山の高山植物を見に行くのが当舎の年中行事。高速道路が出来て、釧路から大雪まで約3時間の日帰り圏内。世界有数の高山植物群を直前の天候と仕事の調整をしたら、即日出発。今回は赤岳から白雲岳往復の約18km。コマクサがピーク、雪渓にギンザンマシコ、印象に残ったエゾヒメクワガタ、そして30数年振りの白雲岳ピーク。いつも期待を裏切らず、少しずつ違う顔を見せてくれるカムイミンタラに感謝!

今年一番印象に残ったエゾヒメクワガタの群落。

新調のCASHIOプロトレックの性能調査も忘れず、誤差14m

雪渓でギンザンマシコの番が採餌してました

チングルマはやっぱり大雪高山植物の代名詞

コマクサ平に満開のコマクサ。背景は石狩岳方面。

颯爽とサイクリングツアーガイドに転進!?

颯爽とサイクリングツアーガイドに転進!?というわけではないけれど、「くしろロコサイクルプロジェクト」のメインステージ釧路阿寒自転車道でウォーキングガイドのお手伝いをしました。これがビックリ!次から次と野鳥が登場、草原から湿原の只中を通り、途中には鉄道遺産(昔の雄別鉄道や鶴居の簡易鉄道跡)が残る魅力のコース。もちろん、サイクリングで湿原を味わうのが最高だけど、散策ファンにも健康ウォーキングと自然観察のコンビネーションがグー! ところで「ロコサイクル」の名称由来は? オジサンはキャロル・キングのヒットナンバー「ロコモーション」を思い出した。

いよいよ湿原の花本番の6月です

6月は次から次と湿原の草花たちが咲き誇ります。遅い到着の夏鳥たちも揃い、賑やかなさえずりが湿原に流れます。

バードウォッチングのモニターツアーは大当たり!

タンチョウサンクチュアリは優雅な飛翔とデスプレイダンスが一杯

釧路の観光関係者が参加するバードウォッチングのモニターツアーのガイドをさせていただきました。冬の釧路のシンボルツアーとしてバードウォッチングを活かせないか検討する模擬1日ツアーです。
メインは何と言ってもタンチョウ、さらに世界のバードウォッチャー憧れのオオワシが東西両横綱です。初心者の方が多かったので双眼鏡を用意して、タンチョウのねぐらである音羽橋からスタート。この日は、ビギナーズラック(初心者の幸運)そのものの一日。タンチョウの飛翔ショー(ねぐらから飛び立つ姿を目の前で見る)にバッチリあたり、32年ぶりの珍客クロヅルにもご対面。展望台からは鹿の残滓に群れるオオワシ、オジロワシ。さらには今大人気のシマエナガというかわいい小鳥の群れも、眼の前で水遊びをはじめ、私もびっくり!
結局、24種類の野鳥に出会え、参加者も大満足、大喜びの一日でした。参加者には「こんな事は毎回のツアーでは期待できませんよ」と念押ししましたが、皆さんからは「やっぱりガイドが必要」とも言っていただき、あらためて自然ガイドの役割が少し伝わったかとおもうと嬉しく、有意義な一日となりました。

野鳥の写真は参加者の方から提供いただきました。

釧路湿原の冬の散策コースをさがして

冬の散策メニューは今年からはじめました。もっと魅力的なルートづくりのために釧路湿原周辺の調査をしています。
冬の自然散策の魅力作りはさまざまですが、スノーシューで普段歩けないルートを自由に歩くことが出来るのが一番。
さらに、魅力を紹介すると…
①アニマルトラッキング:動物の足跡観察。私はエゾシカの足跡をたよりにルートを選んだりもします。
②野鳥観察:釧路湿原は夏鳥が一番多いので、冬は最適シーズンではないのですが、冬は鳥を見つけやすいし、冬ならではの魅力的な野鳥が充実。
③冬芽観察:樹木の冬芽を観察する少し通好みのメニュー。
④湿原の湧き水観察:冬でもこんこんと湿原に水を供給している湧き水を観察。湿原ならではの魅力。
というわけで、皆さんも是非、冬の湿原をご一緒しませんか?

釧路湿原足跡図鑑

散策路にキツネ(左)とタンチョウ(右)の足跡。皆と仲良く1年頑張りましょう!

冬の釧路湿原をスノーシューで歩くといろいろな足跡に出会います。そんな足跡を集めてみました。さて、何種類分かるかな?

タンチョウの優雅?な離着陸

音羽橋のねぐらから離陸するタンチョウたち。

タンチョウ撮影のお客様と一緒にタンチョウサンクチュアリでにわかカメラマン。タンチョウが2~5羽くらいの単位でねぐらからやってくる。水平飛行の得意な鳥は離着陸が不得意、羽ばたき飛行の得意な鳥は離着陸はいいのだが、飛行距離が稼げないそうだ。なるほど、タンチョウの離着陸は何とも難儀な様子。航空機も離着陸の数分間が危険時間帯だそうで、翼の動きや部位構成は航空機のそれによくにている。
冬の鶴居村は、タンチョウのねぐらで有名な音羽橋からは離陸する姿が、タンチョウサンクチュアリでは着陸する姿が観察できます。離陸は気温の条件によって違うようだが日の出から1時間以内、着陸は給仕時間の午前9時前頃が目安のようです。

給餌場へ接近、水平飛行から着陸準備

向かい風向きに旋回し、風切羽をたてて減速。

脚を出していざ着陸。

急減速して停止。無事着陸。