「花鳥風水」カテゴリーアーカイブ

早春の水のカムイ圏トレッキング

眼下に広がるパンケトーと雄阿寒の雄姿

早春の水のカムイトレッキング。津別ノンノの森から阿寒・湖北の森までの約10km。オホーツクに注ぐ津別川流域から分水嶺を越え、太平洋に注ぐイベシベツ川流域をゆく水のカムイの道(ルゥ)。クマやリス、ウサギたちと仲間のスノーシューの足跡競演。まっこと見事なエゾマツやダケカンバの森を抜け、眼下に愛でるパンケトー、遠望すれば神々しく陽光に照らされる阿寒湖。お金はなくとも、自然堪能に関しては間違いなく富裕層な、わ・た・しの一日。

遠望する阿寒湖の眺めに一同感激
全行程約10kmのトレッキング

早春の湿原点描

皆でヤチボウズの水溜りの植物観察

早春の釧路湿原をガイド仲間と散策。巣作りを始めたタンチョウ、咲き始めたフクジュソウ、じっと佇むエゾフクロウ、一冬越してちょっと背伸びのヤチボウズ。そして変わらぬ流れの雪裡川など釧路湿原の魅力を満喫した1日でした。

雄大な釧路川に注ぐツルワチナイ川
春一番はやっぱりフクジュソウですね
タンチョウは湿原で巣作りをはじめたよう
一冬越えてちょっと背の伸びたヤチボウズ君
エゾフクロウがじっと佇んでいました
これは凄い!ヤチボウズ畑!!

バードウォッチングのモニターツアーは大当たり!

タンチョウサンクチュアリは優雅な飛翔とデスプレイダンスが一杯

釧路の観光関係者が参加するバードウォッチングのモニターツアーのガイドをさせていただきました。冬の釧路のシンボルツアーとしてバードウォッチングを活かせないか検討する模擬1日ツアーです。
メインは何と言ってもタンチョウ、さらに世界のバードウォッチャー憧れのオオワシが東西両横綱です。初心者の方が多かったので双眼鏡を用意して、タンチョウのねぐらである音羽橋からスタート。この日は、ビギナーズラック(初心者の幸運)そのものの一日。タンチョウの飛翔ショー(ねぐらから飛び立つ姿を目の前で見る)にバッチリあたり、32年ぶりの珍客クロヅルにもご対面。展望台からは鹿の残滓に群れるオオワシ、オジロワシ。さらには今大人気のシマエナガというかわいい小鳥の群れも、眼の前で水遊びをはじめ、私もびっくり!
結局、24種類の野鳥に出会え、参加者も大満足、大喜びの一日でした。参加者には「こんな事は毎回のツアーでは期待できませんよ」と念押ししましたが、皆さんからは「やっぱりガイドが必要」とも言っていただき、あらためて自然ガイドの役割が少し伝わったかとおもうと嬉しく、有意義な一日となりました。

野鳥の写真は参加者の方から提供いただきました。

釧路湿原の冬の散策コースをさがして

冬の散策メニューは今年からはじめました。もっと魅力的なルートづくりのために釧路湿原周辺の調査をしています。
冬の自然散策の魅力作りはさまざまですが、スノーシューで普段歩けないルートを自由に歩くことが出来るのが一番。
さらに、魅力を紹介すると…
①アニマルトラッキング:動物の足跡観察。私はエゾシカの足跡をたよりにルートを選んだりもします。
②野鳥観察:釧路湿原は夏鳥が一番多いので、冬は最適シーズンではないのですが、冬は鳥を見つけやすいし、冬ならではの魅力的な野鳥が充実。
③冬芽観察:樹木の冬芽を観察する少し通好みのメニュー。
④湿原の湧き水観察:冬でもこんこんと湿原に水を供給している湧き水を観察。湿原ならではの魅力。
というわけで、皆さんも是非、冬の湿原をご一緒しませんか?

釧路湿原で新春初歩き

湿地帯の湧水は凍結せずに湿原に水を供給していました

三が日の運動不足解消も兼ねて、釧路湿原初歩きをしてきました。今年は降雪量が少なめでスノーシューでの散策が少々不安でしたが、釧路市湿原展望台周辺の丘陵地は十分な積雪でした。サテライト展望台から湿地帯まで80mほどを下り、湿地帯の際の湧水帯も歩いてきました。タンチョウやオオワシが晴れ渡った空で出迎えてくれました。

身近な野鳥と自然に目をむけて

スズメが一番登場します

今年は自分も本を出版した縁なのか、様々な方から贈呈本をいただきます。連れの親戚の方から写真集をいただきました『Kita SiTaURa De ToRiMaSiTa 北下浦でとりました』というタイトルです。著者名が表紙にないので奥付けで確認したら、なんと!ご本人の本でした。義母の姉の息子さんで、母上は今年お亡くなりになり、長い間、介護されていたので連れは義母を連れて神奈川までお見舞いやお墓参りにいっていたので息子さんとも懇意でした。
そんな状況での出版ですから、なおさら驚きました。本を開くと納得。ご自分のおかれている状況のなかで目にする自然(おもに野鳥が中心ですが)を対象に、撮られた写真が著者の生活リズムのように淡々と綴られています。説明文もキャプションもなく、ただ写真から問いかけてくるもの、写真と著者との関係性におもいをめぐらせる純写真の世界とでもいったらいいような素敵な写真集です。写真でひらかれた著者の世界を見させていただきました。
創英社/三省堂書店は大手出版社ですが、自費出版事業もされています。デジタル画像の情報交換の世界ですが、こんなアナログ出版物のあり方もいいですね。

ただ歩くだけじゃ、私もつづきませんね
散歩で出会う北下浦はこんな処なんですね
スズメの写真はなかなか観察が深い
クリスマスに出版、ということは出版前にいただいた!

タンチョウの優雅?な離着陸

音羽橋のねぐらから離陸するタンチョウたち。

タンチョウ撮影のお客様と一緒にタンチョウサンクチュアリでにわかカメラマン。タンチョウが2~5羽くらいの単位でねぐらからやってくる。水平飛行の得意な鳥は離着陸が不得意、羽ばたき飛行の得意な鳥は離着陸はいいのだが、飛行距離が稼げないそうだ。なるほど、タンチョウの離着陸は何とも難儀な様子。航空機も離着陸の数分間が危険時間帯だそうで、翼の動きや部位構成は航空機のそれによくにている。
冬の鶴居村は、タンチョウのねぐらで有名な音羽橋からは離陸する姿が、タンチョウサンクチュアリでは着陸する姿が観察できます。離陸は気温の条件によって違うようだが日の出から1時間以内、着陸は給仕時間の午前9時前頃が目安のようです。

給餌場へ接近、水平飛行から着陸準備
向かい風向きに旋回し、風切羽をたてて減速。
脚を出していざ着陸。
急減速して停止。無事着陸。

厳冬の音羽橋にタンチョウが舞う

冬の人気コース、タンチョウのねぐらである鶴居村音羽橋に下見に行ってきました。まだ12月上旬だというのに、この日は車の車外気温メータは-20℃!快晴の日の出の陽光に照らされて3百羽を超えるタンチョウが川霧のなかに浮き上がります。地元のカメラマンも絶好のコンデションとのこと。7時30分頃に群れが飛び上がり橋の上を飛び上がりました。この日、ここに居た50名ほどのカメラマンは傑作をものにしたことでしょう。

稀な冬鳥アメリカヒドリを見に春採湖へ

オオバン(黒い)、ヒドリガモ(頭が茶)に混じってちょっと違う雰囲気

ガイド仲間から春採湖でアメリガヒドリを見た、との情報を得て、さっそく湖岸散策探鳥に出かけた。春採湖は釧路市民のオアシス。市街地に残った氷河期の忘れ形見、海跡湖でもある。海側にある観察小屋(hide)周辺に水鳥が集まっておりヒドリガモ、オオバンの群れの中にちょっと雰囲気の違うのが一羽。アメリカヒドリである。頭が白っぽく、耳羽(じう)が緑色の印象でちょっと大きい感じがする。ほかのヒドリガモと比較すると違いが良く分かる。世界の野鳥の分布域は7区域(旧北区、新北区、東洋区、エチオピア区、オーストラリア区、新熱帯区、南極大陸)に大別される。世界分布が分かる『鳥630図鑑』では、アメリカヒドリの多くは新北区の北米北アメリカ、アラスカで繁殖し、メキシコ中南米寄りで越冬する。日本在住の著名野鳥ガイド、マーク・ブラジルさんの『Birds of East Asia』はアジアエリアに特化した図鑑だが、ロシア極東北部アナディリ湾の渓谷に繁殖地があり、このグループが朝鮮半島、日本、台湾で越冬するとある。
ヒドリガモの名前由来は雄の緋色(ひいろ:やや黄色味のある赤、英語ではスカーレット)の頭部羽色であるが、アメリカヒドリはほぼ白っぽい羽色。群れのなかでポツンと寂しそうにも映るが、そんなのは意に介さず活発に動き回っていた。皆さんも是非どうぞ。

北アメリカ全域がおもな生息域です
日本飛来は、ロシアのアナディリ渓谷で繁殖する少数派
図鑑では♂の耳羽はもっと緑色だ。ハイブリッド(交雑固体)も多いそうだ。
後はヒドリガモ♂、前は同♀。比較してみると
さまざまな水鳥たちが立ち寄る貴重な湖沼
春採湖は探鳥地としても有名。以前はホシハジロの国内唯一の繁殖地だったが…。

今年の紅葉も綺麗だった

阿寒川はヤマモミジが多く紅葉の名所

特別に新しい紅葉スポットを見つけたわけではないけれど、今年の紅葉(も)綺麗でした。竹内まりあの曲に「あと何度、この景色を見ることができるのだろう…」というフレーズがあったけど、この歳になると、今まで以上に景色を愛でる気持ちが高まってきます。紅葉のピークは過ぎましたけれど晩秋のたたずまいを感じることのできる期間ですね。

阿寒の紅葉の名所。下川原さんの自然庭園。今年も賑わってました
紅葉といえば滝口。様々な樹種の紅葉と滝の流れのコントラスト
雄別炭鉱跡は街が自然に還っているところ
紅葉の阿寒川はちょっと車を降りて川に出るとこんな景色が
落葉の絨毯にミズナラの幼木がかわいい
リアル熊のオブジェと戯れる