これは凄い!ヤチボウズ畑!!

●我がクスリ凸凹旅行舎の屋号の凸は湿原のヤチボウズを意味しております。ちなみに凹はヤチマナコ。湿原を代表する二つのオブジェクトは時に愛嬌たっぷりに、時に恐怖の顔を私たちに見せてくれます。
●ヤチボウズはおもにスゲ類の植物が湿地帯で土砂をよりどころに根を張り、冬の間に凍結した土壌がその株を持ち上げ、翌年また新芽が根を張る繰り返しを経て、このようなオブジェクトをつくる湿原ならではの自然現象です。つまり、植物図鑑にはヤチボウズという種は出てきません。
●晩秋から秋にかけて水木しげるの妖怪ワールドをおもわせる景色を出現させ、冬には深雪に姿を消し、春先にまた、湿原ならではの新緑の世界を出現させる、まさに湿原の主役とも言える存在です。

一冬越えてちょっと背の伸びたヤチボウズ君(背丈1m最大級?)

ヤチボウズの頭にはスゲの花(5月)

 

 

 

 

 

 

 

●その昔、釧路湿原が国立公園になったのを記念して、本州の百貨店の北海道物産展で釧路湿原の展示をすることになりました。私の先輩たちは、湿原のシンボルとして、ヤチボウズを一週間、煙じょうし会場に持ち込みましたが、翌日、虫たちが登場しあえなく展示は中止となった逸話が今も語り継がれています。それほど、昆虫から微生物、はたまた小魚に至るまで多くの生き物の住処としてヤチボウズは命のゆりかごである湿原をまさに象徴するオブジェクトなのです。
●私の英語の先生いわく、Insects Hotel なのです。皆さんもあらためて四季のヤチボウズを観賞に釧路湿原にお越し下さい。

春先のヤチボウズ群。エゾアカガエルの鳴き声が響き渡る

湿原に春を告げるエゾアカガエルの大合唱は4月中旬

湿原のヤチボウズも若芽が伸び始め心地よい春の風がふきわたる5月上旬です