コタンクルカムイに見守られてコタンを出発するマリモ祭りパレード

●阿寒湖温泉の一角に、木彫りや飲食店で形成された北海道最大のアイヌコタンがあります。住民約130人ほどが30店舗ほどの商店街と中心に民族舞踊専用劇場であるイコロがあります。北海道最大ということは、日本最大であり、かつ世界最大のアイヌコタンです。
●阿寒湖の周辺は前田一歩園という財団所有地ですが創設者の前田正名は明治政府の要職や産業界の重鎮として日本の近代化に大きな役割を果たした方です。一方、前田は人権派で先見の明に優れた人でした。その意を汲んだ三代目園主前田光子が昭和29年にアイヌ民族に呼びかけ土地の一角を先住民アイヌに無償貸与し、自立した生活圏とアイヌ文化の継承を促しました。
●あるアイヌの研究者が言うに「アカデミックな白老、普通の二風谷、ダイナミックな阿寒」という土地柄があるそうです。たしかに阿寒のアイヌは昔から観光産業と協調し、ダイナミックかつエンターテインメントな活動を繰り広げてきました。
●イコロでは伝統的な民族舞踊をはじめ、人形劇、プロジェクションマッピング等様々な新たな試みもおこなわれています。各店舗でも木彫や刺しゅう、ガイドの店、カフェレストラン、食堂などそれぞれ伝統を引き継ぎながら今の息吹も感じさせるアイヌ文化を楽しむことが出来ます。

いろいろな伝統舞踊が紹介されています

全道から集まったアイヌたちが交流するマリモ祭りのコタン

アイヌ料理のカフェレストラン「ポロンノ」のご主人がオオウバユリの鱗茎を料理してくれました

ユックオハウ(鹿汁)といなきびご飯