三寒四温の季節です(4月後半)~凸凹WABISABI自然ごよみ/7

ホロムイツツジが温根内の高層湿原に可憐な花を咲かせる4月下旬の釧路湿原

本来は冬に寒い日が3日続くと次の4日間は暖かくなるのを三寒四温というそうです。しかし、最近は早春の気候がこれにあたるようで道東も4月の中下旬がこれにあたる感じです。1月、2月は絶対的に寒いですが、3月、4月は相対的に寒い。本州が20℃越えの日に5℃以下の最高気温もこの時期ならでは。今年はコロナ禍休業中でいつもならGW明けに替えるタイヤも4月中旬に夏タイヤに衣替え。さっそく、その後に寒い日が続き峠や山間部では雪景色。いつもの散歩道から見る雌阿寒岳もすっかり雪化粧をしなおしました。
1858年に釧路から阿寒湖温泉を経て道東内陸部の探訪をした幕末の探検家、松浦武四郎一行の探訪ルートを仲間と一緒に歩いてきました。武四郎一行が雌阿寒岳に登って阿寒湖温泉に下山したのは旧暦の3月27日で、今の暦では5月10日です。武四郎は山道が途中で雪道で、ハイマツの下に雪が積もって難儀したことを日誌に記しています。ボクもGW中に雌阿寒岳山頂付近で吹雪に巻かれ迷ったことがありました。
冬と春が行きつ戻りつしながら春の使者たちは確実に季節の移ろいを伝えてくれる、そんな北の大地の卯月です。