「ブレードランナー」は、最近のゲリラ豪雨や地球温暖化を眼前にして、映画の想定を超えた現実を示すことになった。新作「ブレードランナー2049」は北朝鮮情勢の成り行きでは、明日の世界を示すものになるかもしれない。
「惑星ソラリス」が気になってビデオ鑑賞。およそ40年ぶりのソラリスは60歳を越えた自分にはより身近な近未来を予見している。ガズオ・イシグロの記憶の出発点ともいえる5歳の時の長崎や晩年の松浦武四郎が一畳の書斎から記憶を集積し再訪したであろう蝦夷地。
ソラリスの宇宙船に飾られたブリューゲルの「雪中の狩人」は、故郷の風土の記憶をつなぎ、古今東西の人間の記憶とも呼応する鏡(象徴)のようにおもえる。
私の記憶のコアにある原風景を描きだしてみる。「雪中の狩人」にオーバーラップして現れる風景、それは現在・過去・未来や時空を超えた私だけの創造物なのかもしれないな。
釧路湿原、阿寒・摩周の2つの国立公園をメインに、自然の恵が命にもたらす恩恵を体感し、自然環境における連鎖や共生の姿を動植物の営みをとおしてご案内します。また、アイヌや先人たちの知恵や暮らしに学びながら、私たちのライフスタイルや人生観、自然観を見つめ直す機会を提供することをガイド理念としています。