好天の11月4日、グリーンシーズンもひと段落し、ほっと一息。摩周岳に足を運びました。晩秋とはおもえる暖かな日和。片道7.2kの登山道はとても草刈が行き届き、クマイザサも気にすることなく快適な散策でした。松浦武四郎の6回目の蝦夷地探検では摩周カルデラを時計逆周りで摩周岳に登頂し、湖のほとりの洞穴で1泊しました。最近は、北根室ランチウェイのルートにもなっており、西別岳からの縦走も容易です。
また、アイヌの山本多助さんが記したカムイヌプリ(摩周岳は神様の山です)を舞台にしたカラスの伝説をはじめ、アイヌの物語の数々もこの山のイメージを豊かに彩ります。
あまり起伏もきつくなく、頂上直下の登りだけがきつく感じました。頂上は、槍ヶ岳をおもわせる風貌で、ピークも狭く少々怖いけど、なんとも見事な眺めに圧倒させられます。
摩周カルデラはもとより、屈斜路、阿寒の3つのカルデラが一望出来る処はここだけでしょう。太古の記憶から今に至る歴史におもいをはせたひと時でした。