釧路地方の民俗芸能を一堂に介して、第1回阿寒湖アイヌシアターイコロ民俗芸能フェスティバルが開催されました。蝦夷太鼓、駒踊り、鳥取獅子舞そして釧路、白糠のアイヌ民族芸能がそれぞれの歴史と持ち味を代表曲に託したイベントでした。今回は特にイコロという劇場の個性がそれぞれの芸能を際立たせていたと思います。ここのステージは高さ10cmのローステージで、座席と前面フロワーが一体で使用できるため、ステージの臨場感が客席によく伝わります。また、今回特に蝦夷太鼓の演奏で音響がとてもよいとおもいました。太鼓は演奏空間で騒音になったりしますが、ほどよい残響の残しながら次から次へ繰り出される太鼓の響きがとても心地よかったです。蝦夷太鼓の創設者、丹葉節郎は、阿寒湖ではマリモ祭りの創設者の一人であり、阿寒湖ユーカラ座のパリ公演の立役者でも会った人です。私も教えをいただきた方でもあり、ひときわ感慨深い太鼓の響きでした。