北海道のハイマツ

こんなハイマツの道もあります。疲れた足を上げるのが大変

ハイマツは北海道の山では1000m位以上の高山には普通に見られるが、弟子屈の硫黄山周辺などは硫黄で土壌が強酸性のため平地でも見れる。球果の松ぼっくりはヒグマの重要な食糧の一つではあるが成熟に2年かかるので、この豊作凶作がヒグマの出没件数にも関連するようだ。今回の大雪山縦走では雌花雄花が咲き、花粉舞うハイマツ帯の通過が大変だった。ハイマツの花粉アレルギーもあるのかしら? この時期のヒグマはハクサンボウフという植物の根が主食のようで、雪渓の糞にもハイマツは入っていなかった。種子は動物散布で、その主役であるホシガラスにも出会わなかった。まだ食べるには熟した松ぼっくりがないのかもしれない。北から広がった氷河期の遺存種で日本はその南限(南アルプスあたり)だそうだ。