松浦武四郎足跡めぐりツアーの魅力の一つが、蝦夷地探検の間、採取したアイヌ地名を訪ねるというもの。特に現在のマリモ国道沿いにも地名板があって、現役地名がいくつもある。興味深い地名にワッカクンネナイがある。これは現在は白水川という和名が付けられているが、アイヌ名のワッカクンネナイは、ワッカ(水)、クンネ(暗い・黒い)、ナイ(川)。つまり、和人は火山噴出物で白濁した水をみて、白水川といい、アイヌは川底の黒い安山岩で黒い川と名づけたのではないか。現在も、雨が降ると白水川はすぐに白濁する。その支流にはフレベツ川があって、こちらはフレ(赤い)、ペツ(川)で、渇鉄鉱の鉱山が上流にあり、岩底に付着した鉄錆の色からフレペツと名づけたよう。ほんの狭いエリアに、白・黒・赤の川がある。写真は、フレベツ川と白水川の合流点。本当に赤い川と白い(黒い)川が交わる。ツアー案内はこちら。
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阿寒ブックフェアで『阿寒に果つ』にびっくり!
釧路が本社で今や全国に展開する大手書店のコーチャンフォーとタイアップした阿寒ブックフェアが全道6店舗で開催しました。
今年で阿寒国立公園が指定80周年を迎えるため、我々の仲間で進めている阿寒クラシックトレイルのイベントをもっと幅広くPRする方法はないか、と検討の結果、本と旅をつなげたPRとしてブックフェアが発案されました。
皆で阿寒関連の本をリストアップしたところ、K子さんが真っ先に出したのが渡辺淳一の『阿寒に果つ』。釧路市街地出身の私には、阿寒湖温泉とこの小説のつながりは、あまりピンとこないのだけれども、地元の人にとっては結構、身近な記憶深い印象を残しているようでした。
未読だったので、さっそく読みはじめたところ、主人公の自殺箇所を知ってビックリ。今年の冬、そのK子さんに誘われていった旧釧北峠の中腹でした。その時は、松浦武四郎が阿寒湖から網走に向かったルートとしてのおもいしかなく、『阿寒に果つ』はノーマーク。
買って、読んで、行く。このフェアの目的そのもので、いろいろな阿寒文化に触れて、阿寒の現地にいって、その魅力を再発見してほしいとのおもいが、阿寒を愛してやまないK子さんには自然とそなわっていたのかもしれません。恐るべしK子!
貴方も、是非、ブックフェアに足を運んで、貴方ならではの阿寒を再発見してください。
釧路という異国
合併したときの観光コンセプトで「釧路という異国」のポスターやフレーズがいろいろなところで使われました。今日の気温は北見37度、音更37度、そして釧路市街地は13度。記録的な猛暑ではあるけれど、ほとんどトリプルスコア!
昨日、福岡のお客様をキラコタン岬にご案内した。ちょっと暖かな日ではあったけど、皆さん涼しさを満喫。日本の避暑地として釧路も定着しつつある。キラ・コタンとはアイヌ語で逃げる・集落という意味。災害や疫病、和人からの弾圧等々から逃げのびたアイヌのみならず、縄文の時代からキラコタンには逃げのびてきた人の痕跡がある。まさか猛暑から、という時代もあったかも。
冷涼な夏があってこその湿原だが、近年の温暖化はこの釧路にも今までとは少し違う夏を運んできている。もちろん、合併して音別、阿寒、釧路が一緒になったのだから、今日の阿寒=釧路は33度という言い方もありだけど…。鶴居の原野から雄阿寒雌阿寒をながめて釧路も広くなりました。
新緑の釧路川を川下する幸せ
阿寒の仲間と新緑の釧路川を川下りしてきました。塘路湖から細岡カヌーステーションまでの中流域です。塘路湖から阿歴内川を経由するのですが、桜木紫乃さんの『凍原』の死体発見現場が阿歴内川だったので、いつにない感慨がありました。そんな超個人的事情はさておき、柳や広葉樹の芽吹きと地味だけど味わい深い花を見ながら、川からだと野鳥も鹿もあまり逃げないで、さえずりの姿を見せてくれました。空を見上げれば、オジロワシが悠然と舞い、そこを併走するようにイワツバメ、クロスするようにアオサギが飛んでいきます。まさに、東西南北、冬と夏の交差点を見る重いです。途中に休憩で、コーヒーとスコーンでティータイム。近くにアオジ、遠くにカッコウを聴きながら、至福の時でした。
「花鳥風水阿寒紀行」第1弾は好天に恵まれ…
花鳥風水阿寒紀行のモニターツアーを実施しました。好天の中、参加者の方が野鳥愛好家ということで、鳥中心のツアー行程で、国際ツルセンターのビオトープからスタート。はじめよければ…、ですが、いきなりカワセミ、ヤマセミのダブルショットで、1日で21種類のそれも、オールスター出演、親子競演といった華やかさです。チェックした鳥リストです。
カワセミ、ヤマセミ、セグロセキレイ、アオジ、ショウドウツバメ、イワツバメ、ハクセキレイ
ムクドリ、ハシブトガラス、スズメ、コサメビタキ、カワラヒワ、カワガラス、トビ、オジロワシ
キジバト、オシドリ、カワアイサ、マガモ、ノビタキ、タンチョウ 21種+小型タカ?
私は、カワガラスの親子が最高でした。いつも会える鳥ですが、子育てぶりには感激しました。
旧網走山道には、エゾノウワミズザクラが満開。少し甘い香りと共に、しばらく楽しめそうです。本当に、春満開でした。