若い時、レアチーズケーキづくりにはまった時期があった。結婚してからは連れ合いのお菓子作りを味見する側にまわることになった。
お菓子づくりの火が再点火されたのは、阿寒のガイド仲間がお客さんに出していた手作りのスコーンである。アウトドアには行動食というグルメジャンルがあるが、ちょっと小腹がすいたときに、手作りで、さらに地元食材(仲間のスコーンにはヨモギが入っていた)を使ったとなれば、得点アップである。
以来、わが舎らしい行動食開発に励んできたが、今回は自分らしく、スタイルから入ってみた。凸凹をつくるのは、定型型がないのでなかなか面倒。レシピは、2014料理レシピ本大賞の、なかしましほさんの『まいちに食べたい”ごはんのような”クッキーとビスケットの本』から。
味は???
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旬のシシャモはどんな味?
晩秋から初冬にかけての一週間ほど、釧路川にシシャモが帰ってくる。このシシャモを捕獲して、人工孵化させる事業がシシャモの安定した漁獲量を支えている。
三十年ほど前、市役所の魚揚場に勤務していた頃、一度、この仕事を手伝わさせていただいた。謙虚な言い回しには訳がある。深夜に網をかけて遡上するシシャモを一網打尽にするのだが、私の仕事は引き上げた網に引っかかっているシシャモを外す役目で、結局、集めたシシャモはお駄賃替わりにいただいてしまったのだ。その時の一夜干しの美味しさは今も記憶に残っている。
釧路市漁協でこのシシャモ増殖事業を手がけた工藤虎男さんは随筆家としても知られた方だが、水産現場の視点で釧路の魚のお話を執筆いただいた『釧路港味覚の散歩みち』は、今でも釧路新書のロングセラーだ。そのなかで、グルメ番組のレポーターが旬のシシャモの取材で、脂がのっていて旬のシシャモは旨い、といわれ、がっかりしたというくだりがある。工藤氏曰く、旬のシシャモの味わいは、少し脂分がぬけて、独自の風味と淡白さが際立つところであり、どうやら都会のカペリン(カラフトシシャモ)の味になれた、レポーター氏には、旨み=脂がのっている、との数式が美味の表現パターンになっていたのかもしれない。
私の味覚も、はたしてシシャモの風味や味わいを感知する感覚が残っているだろうか。
今年も旬のシシャモを味わえる幸せを噛み締めたい。
はじめての飯寿司づくり
今週末は、初めての飯寿司づくりに奔走しました。
木曜日に笹をとるために結局、阿寒の山まで行くことになり、クマイザサをいただき。塩紅鮭の塩蔵処理や、野菜を切ったり、麹や柚子を用意したり。はじめてなので、なんといっても樽を用意しなければ、と結局は秋田杉の木樽を購入!これから毎年活躍してもらわねば…。
小さい頃から母が漬けてくれたハタハタの飯寿司を大晦日に食べるのが楽しみでした。
飯寿司の記憶はハタハタ、鮭からカレイやホッケ、はたまたキンキやヤマメの変り種もあったような?
我が家は紅鮭2本でスタートしましたが、紅鮭が出来るのであれば、ヒメマスの飯寿司もあるのかしらん!
ともわれ大晦日が楽しみですが、ここ数日は気温が気になりますね。
森のホールで、ご馳走さん。
川湯温泉駅はここ数年ですっかり、新しいカルチャーゾーンに変身した。川湯温泉駅をメインに、雑貨パン、ケーキ&レストラン、骨董品屋など。今日は生活骨董愛好の連れ合いに誘われ、骨董市に。私は、といえば、周辺の植物観察撮影にうろうろし、お目当ては昼食の「森のホール」ランチタイム。いつも地場野菜を使ったセンスのいいランチに、食後のケーキが何とも嬉しい。幼少期、斜里の親戚へ遊びに行く時、川湯駅の駅弁である、しいたけ飯を食べたときの感動を思い出します。食いしん坊にとっては、「ぱなぱな」のパンも定番。どちらも、なんといっても雰囲気と店主やスタッフの感じがいいこと。また行くよ~。
収穫の期待膨らむ…
両親の実家がある知床斜里は私にとっても少年時代の思い出がびっしり詰まった土地です。しばらくぶりに母親を乗せて日帰り身内ツアーです。川湯から清里に向かう野上峠から自然の雰囲気はちょっと変ります。じゃがいもとソバの花が満開です。峠を越すと小麦畑が黄金色に収穫を待っています。秋播き小麦は収穫間近、春撒き小麦との色のトーンの違いがこれまた微妙でグーです。我が家に戻るとラズベリーの実が収穫時です。ちょっとほっておくと収穫時期を逸してしまいます。今年も美味しいジャムが楽しめます。サヤエンドウも次から次へなってきます。こちらはほっておいて、完熟させてから豆ご飯という手もありますが、まずは味噌汁や油炒めで、自家栽培ならではの風味を楽しみます。これから実りの秋にかけて、食べ物のお話が増えそうな予感。