「凸凹日誌」カテゴリーアーカイブ

真夏の大雪山速攻縦走

しばらく一面のタカネスミレの稜線を歩きます

真夏の大雪山に行ってきました。例年、7月第2週をメドにガイドの空き日の日帰り登山です。道東自動車道が阿寒町まで延伸され、我が舎の傍を外環状道路が開通したので、当舎から層雲峡まで約200km3時間でアクセスです。世界有数の高山植物群を堪能できる恵まれた環境です。深夜2時に出発し、6時の黒岳ロープーウェイ初便にも余裕です。黒岳から北鎮岳方向のお鉢平一周約16kmの山行です。沢山の高山植物群を愛でながら快晴のトレッキングですが、とりわけ松田岳から北海岳の斜面に広がるタカネスミレの群生が見事。遠景にトムラウシ、十勝連峰を望み大雪ならではの絶景でした。今日は足腰痛の時差攻撃があるかなぁ?

雪渓の散策は真夏の大雪トレッキングの醍醐味
これがお鉢平
今回の新顔、なかなかイケマす
チングルマは終盤、背後は赤岳
外輪の稜線を歩くトレッキングルート
シマリスも登場
背後のトムラウシ山とタカネスミレ
チングルマの大群落はもう終盤でした

バラが咲いた。

紅白のハマナス、北海道の花でもあります

バラが綺麗に咲いています。野生のハマナスやカイラフトイバラ、庭木のバラも素敵な香りを庭に漂わせています。湿原の夏を代表するホザキシモツケもバラ科の植物でした。

ハマナスの花芯、芳香に包まれる
わが舎の庭木の白バラ
昨年から花をつけたピンクのバラ
湿原の夏の花ホザキシモツケもバラ科です

気づかない花だけれど…

マユミは真弓、弓に柄につかわれる良質材

マユミが咲いた。秋にピンクの美しい実はご存知とはおもうが、花はなかなか気づかない。マユミは真弓で、弓の材料につかわれるそうだが、アイヌは杓子や小刀の柄、祭事用のイクパスイ(捧酒箸)にも使われるそうだ。写真は阿寒アイヌコタンのマチネシリ共和国の平間さん作ペーパーナイフ。わが舎の愛用品です。アイヌ名はカスプニ。

加工しやすいけど固くて綺麗な材質がマユミの特徴だ
マユミはあまり大きくならないので住宅地の遊歩道に結構あります
マユミは雌雄異株だそうで、これはどちら?

阿寒湖にも夏がやって来ました

ボッケ散策路の山荘広場でエゾリスが朝食中

阿寒湖にも夏がやって来ました。ボッケ散策路を早朝散歩し、街はずれの硫黄山川河口に行ってきました。動植物も子育てや採餌にあわただしい1日のはじまりです。

尻尾の巻き上がり方がなんともキュート
何を食べているんだろう
川でうろうろエゾシカの親子、何しに来たんだろう?
銀色のボディと錆色の羽が美しく川面に映えます。カワトンボ。
カワアイサのファミリー、数えると20羽。抱卵数は8-11個なので…?!

湿原、夏の風景

展望台から鶴居軌道を回って約5kの道のり

ガイドの下見で展望台周辺の遊歩道を散策。初夏の風景のなかで息づく動植物に目を奪われました。森に響き渡るエゾハルゼミの大合唱、子育てに大わらわの親子タヌキ、子離れを促すアカゲラ、久しぶり湿原の貴婦人クシロハナシノブとの再会、懸命なさえずりを奏でるコヨシキリ。一瞬の夏です。

脱皮の抜け殻が森のあちらこちらに、エゾハルゼミの大合唱。
まだ相手が見つからないのか、絶叫に近いコヨシキリのさえずり
湿原の貴婦人クシロハナシノブもお目にかかれるのはこのコースだけ。
響き渡るアカゲラの威嚇、子離れの儀式?
子どもは6匹、木道の下で子育てをするエゾタヌキ