「自然と人の共生」カテゴリーアーカイブ

マリモの神秘は変わらず

創られる伝説、継承される伝説。以前から言われていたことですが、あらためて資料があきらかになり、和人の創作による伝説であることがあきらかになりました。科学的な知見も、人文的な知見も、過去の装飾されたマリモの神秘が明らかになっても、さらにマリモの希少性やイメージや豊かさは増すばかりです。古きベールを剥いでもマリモの神秘は変わらず。生息地観察ツアーも楽しみです。

「迎える儀式」で年に一度、引き上げられるマリモ
マリモ祭りは10月8.9.10日開催

阿寒摩周国立公園に名称が変わっても…?

阿寒摩周と言ったほうが響きがいいね。

「課題は交通網」ということで…。
4月に英国湖水地方を旅した時は、現地ガイドのミニバンで半日ツアーに参加。諸外国の観光地の着地型旅行としては、ガイドが運転して移動するツアーは定番です。そろそろ我が国も国際標準の観光地を目指すのであれば、増加がすすむ海外個人旅行観光向けにこの手の移動手段を解禁することも考える時期なのでは…。
先の国会で通訳案内の規制緩和で資格がなくても外国語案内が可能になりました。質を確保するために東北海道の釧路、根室、オホーツク総合振興局では、地域の通訳ガイド資格を検討(素晴らしい取り組み)しているところです。
そろそろ、2種免許を取得し、地域の通訳ガイド資格を保有する者には自家用車による有償ガイドの規制緩和を検討すべきではないでしょうか。東北海道はなにより自然が最高の観光資源です。景観だけでなく自然観察やトレッキングなどガイドの案内で旬の魅力に触れ、さらにはガイドが自然を守りながらお客様に国立公園で楽しんでいただく、これぞ一石二鳥。課題解決の一方策として「自家用車による有償ガイド」制度の可能性を検討課題に。

湖水地方の現地ガイドによる半日ツアーに参加した
人も車もとおる道、狭い道なのでガイド車両はゆっくり走行

『旅する阿寒』が北海道新聞で紹介されました。

 


北海道新聞の全道版です。ありがたや~!

 

北海道新聞全道版に『旅する阿寒』が紹介されました。

『旅する阿寒』の販売がはじまりました。下記の書店等で販売されております。よろしく!

コーチャンフォー釧路
釧路店、運動公園通り店、ルート38号店
コーチャンフォー札幌
ミュンヘン大橋店、美しが丘店、新川通り店
コーチャンフォー旭川店
コーチャンフォー北見店
コーチャンフォー根室店
佐藤紙店事業部
阿寒エコミュージアム

以上(4月29日現在)


※購入ご希望の方は「郵便書留」にて書籍+送料をご送付ください。当舎よりご送付させていただきます。なお、ご送金は1000円で、送料もあわせて割引させていただきます。ご住所、お名前を必ずご記入ください。なお、発送は4月下旬になります。
  送付先:〒085-0065 北海道釧路市美原3-58-8 クスリ凸凹旅行舎 塩 博文
  送付金額:1000円(本代+税+送料)

地図でトレイルや散策コースを紹介しています
阿寒湖生活を綴ったエッセイも入っています

英国トレッキングツアー③~ポターが愛した景観美

ポターが暮らしたニア・ソーリー村、数件の集落に周りは羊の牧草地

ピーターラビットの生みの親ビアトリクス・ポターがトラストで保存した湖水地方の景観美を堪能する1日。快晴のウインダミア湖を東岸の町から10分ほどで西岸の保存地区に渡る。広がる牧草地に羊の群れが新緑の芝生に映える。ポターの暮らしたヒルトップ農場のあるニア・ソーリー村は絵に描いたような白壁の集落で、桜やモクレン(マグノリア)が満開で、この土地を愛し、保存に尽力した気持ちが伝わる美しさだ。ウインダミア湖は湖水地方の中心的な湖だが東部や北部は観光開発が進み、西部は牧歌的な景観とコントラストをなす。午後は、北部のグラスミアの町に公共バスで移動し、湖水地方でも人気のグラスミア湖とライダル湖の周辺を巡るフットパス散策である。湖岸を歩くルートや少し丘ぞいの丘陵地を巡るルートなどがあり、老若男女、子連れ、犬連れ様々な人々が散策する。湖岸沿いは春採湖の散策路のようで丁度週末であったので国内の自家用車で旅行を楽しんでいる層が一番多いように感じた。約5kmのコースだが最初にルートを間違ってしまい7kmくらいは歩いたようだ。フットパスの入口さえ見つければ道を迷うことはない。夕暮れに隣町のアンブルサイドに着く。この街はスレート石で建物が出来ているので雰囲気がシックなのだが、トレッキングの起点になっているのでアウトドアメーカー(有名な店の専門店)ショップが数店あって、ビックリ。早めの夕食で英国を代表するグルメ、フィッシュアンドチップを賞味。その量に圧倒される。宿泊地のウインダミア湖畔へのバスは2階建て。ロンドンだけではなく、観光地には2階建てバスが普通に走っている。当然、2階に乗車するのだが、これが怖い。道路幅が狭く、街路樹が迫っているとともにバスの形に合わせて刈り込みがされている。このため、立ち上がったり横に手を出したりすると本当の危険なのだ。また、車両速度が日本より全体に20kくらいは速いとおもう。湖水地方を堪能した1日だったが、気を抜くとキケン。

木製キャビンボートで対岸に向かう
ヒルトップ農場にはわが家の庭にもあるルバーブが相当伸びていた
村の周りはこんな景観が続く
湖岸ルートと丘陵ルートがダブルである
犬は放し放題、とにかく犬が幸せそうです
あるだけの道や自転車、乗馬も可能な道など様々なパターンに合わせてサインがある
フットパスの途中にあった大きな洞窟。変化に富んだ自然を楽しむ
ぼっとしているとキケン。走行中ははしゃいではいけない
2人で1人前を食べるタラのフライは下味を付けないでソースや酢をお好みで。

 

3月末の阿寒湖の寸景

3月末の阿寒湖の寸景。湖はまだ氷結しワカサギ釣りのテントが早朝の靄のなかで佇んでいます。とわいえ、温泉街を流れるチップ川河口では越冬したカワアイサ一家が水温む湖岸で漂っています。スキー場ではまだ大会が行われていますが、コース脇のイタヤカエデには新芽が膨らみはじめています。きっとフキノトウもどこかで顔を覗かせているに違いありません。