クスリ凸凹旅行舎の第一回刊行本である『旅する阿寒』の入稿を済ませました。ホッ! 阿寒の魅力を掘り起こし、阿寒クラシックトレイルを知っていただくために書いた自身初のガイドエッセイです。4月中頃には出版の運びとなります。その際はお手にとって立ち読みしていただければ嬉しい限りです。ちなみにクスリ凸凹旅行舎は出版者登録をしましたので、「ハードルの低い(質が低いわけではありません!)地域出版物」刊行をポリシーに、これからもやっていこうとおもいます。
「自然と人の共生」カテゴリーアーカイブ
マリモ祭りに参加して、阿寒の秋を満喫してきました
阿寒湖温泉最大の祭り、第67回「マリモ祭り」に行ってきました。マリモ祭りは昭和25年に、マリモ保護をすすめるためにアイヌと和人が協同で創作した祭りです。当時、電力需要のため阿寒湖の水位低下によるマリモの枯渇が問題となり「開発か、自然保護か」という見出しが新聞を飾りました。また、マリモを観光土産に売却するのも問題となり、マリモを湖に戻そうという運動が発端となって祭りがスタートしました。
今年は好天に恵まれ、湖からマリモを迎える儀式から観光客も一緒にアイヌコタンまでたいまつ行進、その後、全道から集まったアイヌの方々の各地の民族舞踊披露をおこないました。
翌日はアイヌコタンから温泉街をパレードし、送る儀式でマリモを湖に戻して終了となりました。
祭りは10月8.9.10日の3日間と決まっていますので、暦周りのいい今年はお客も多い感じでした。初日はマリモの生息地観察がおこなわれますし、2日目の昼からは、温泉街の関係者が参加するマリモ祭り音頭がまちなかを練り歩きます。皆さんも是非一度、「西の札幌雪祭り、東の阿寒マリモ祭り」と謳われた北海道を代表するアイヌと和人が創った自然愛護の祭りをご覧下さい。
凸凹旅行舎ガイド研修記① 究極の川の道「下の廊下」にシビレた~!
恒例のガイド研修、今年は5年越しの念願、黒部峡谷「下の廊下」を歩きました。戦時の電力開発を支えた作業道は断崖絶壁沿いに削りつくられた道。人と自然の格闘の現場であり、ここの開発では3百人におよぶ作業員が命を落としている(吉村昭『高熱隋道』を読まれたし)。2日間で約27kmを約16時間かけて、いつでも足を踏みはずせば百メートルほどの川底に滑落する恐怖と過ごした。肉体と神経が疲労する。いろいろおもうところがあるが、消化するには少し時間がかかる。想像を超える現場というのはまだ沢山あるんですね。
「マリモ祭りツアー」 いつも訪れる阿寒とは一味違う、阿寒の魅力をガイド付きツアーで体感してください。
秋も深まりつつある今日この頃、お元気でお暮らしのことと存じます。
さて、当舎ではこの度、NPO法人阿寒観光協会まちづくり推進機構主催の
「マリモ祭りと阿寒の紅葉、秋の阿寒紀行」のメインガイドをおこなうこととなりました。
紅葉の季節の連休にぜひ、ツアーでマリモ祭りと紅葉を堪能してください。
*********************************
ツアーの3つの魅力は、
1.ネイチャーガイドが自然とアイヌ文化を解説します
2.マリモ祭りの真髄に触れ、祭りの魅力を体感します
3.紅葉絶景の阿寒の森の湖を堪能します
ポイントは
1.阿寒の紅葉スポット探訪:光の森(手塚沼のカエデ、樹齢八百年のカツラなど)、阿寒湖湖上遊覧
2.マリモ祭りを楽しむ:迎えの儀式、タイマツ行進、全道のアイヌ民族舞踊鑑賞、送りの儀式
3.マリモと祭りの関係、アイヌと和人の創作した祭りの歴史、阿寒湖のマリモが残ったわけなどの
背景や経過、現状を解説
いつも訪れる阿寒とは一味違う、阿寒の魅力をガイド付きツアーで体感してください。
お泊りは、マリモ保護会の重鎮でスキーやフィッシングなどアウトドア基地のリーダー松岡尚幸さんの御宿
「東邦館」です。(マリモの情報も掲載されています)
http://www.tohokan.net/
ツアーガイドのご紹介はクスリ凸凹旅行舎で
阿寒湖温泉全体の案内情報はNPO法人阿寒観光協会まちづくり推進機構で
http://www.lake-akan.com/
これは何の仕業? 答えは…。
先日の阿寒クラシックトレイル「里の道」ウォークでトウキビ畑の脇を歩いていたら、なにやら変な糞ともつかないものが路上に。トウキビ畑をみたら、道路際の列はそのままなんだけど、内側はなにかに踏み倒された跡が列になって広がっていた。やはりヒグマではないか、との推測で、昼休みの小瀬牧場さんでご主人に話をしたら、以前にデントコーン(家畜飼料用トウキビ)の刈り入れをしていたら、クマが出てきたとの話。山に近い畑では結構あることのようでした。