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ミツガシワは表現する!

湿原のなかの川沿いに群生しています

氷河期の生き残り種(レリック)ミツガシワが今、真っ盛りです。約1万年前に終わったのが最終氷河期(ウルム氷河期)ですが、陸続きだったシベリア大陸から渡って来た北方系の動植物の生き残りです。和名の由来は、3枚ある葉の形が「柏の葉」や家紋の「三柏」に似ているというところからきています。花言葉は「私は表現する」だそうです。なるほど、その名に相応しい表現力です。温根内の木道沿いに5月下旬から6月上旬、群生します。なかにはピンク系の珍しいものもありますが、同じ遺存種のハナタネツケバナも開花しているので、今の時期の湿原は見逃せませんよ!

柏のような葉が三枚で白い花が優雅です
もっともピンク色の花を見つけました
ルーペで見るとこんな微細なデザインを堪能できます
ずっと奥までミツガシワの群生です

ヒトリシズカを見るなら達古武湖木道へ

釧路湿原の東岸に位置する達古武湖の木道は夢ヶ丘展望台までの往復の道。往復約4kmほどだとおもいますが、少し登りがきついですが、ヤチボウズの群落を見るには最高です。今の時期は、ヒトリシズカが多く、ネコノメソウやフデリンドウ、アカスミレなども咲いています。ちょっとハイキング気分で展望台にはベンチもありますので、ランチ持参もいいですね。

春真っ盛りの釧路湿原

エゾネコノメソウとスミレが散策路を飾っています

今日は快晴で暖かったので、湿原に下見を兼ねてひとり散策。こんな感じでした。数日好天が続きそうです。

ヤチボウズの新緑は湿原の春そのもの
水辺にはエンコウソウが咲き始め
ニュウナイスズメも舌たらず気味のさえずり
カブスゲの花ですか?
サクラソウも咲き始めました
オオバナノエンレイソウが満開
エゾヤマザクラも湿原につつましく開花

春が来たぞ~!!!

エゾヤマザクラはソメイヨシノよりピンクが濃い自生種です

北国の春は一言でいえば、ドット来る!という感じ。エゾヤマザクラが満開を向かえ、チシマザクラやジバザクラ、庭のサクラソウも満開です。野山も湿原もこれから僅かの期間、次から次へ短い春を謳歌します。

チシマザクラは新緑も同時進行
庭の園芸種サクラソウ。野草のサクラソウも咲く初めています
オオバナノエンレイソウも満開。野山を飾ります。
これはちょっとルバーブもこんなになりました。美味しいジャムまであと一歩。
サクラソウは観光名所が多数あり、道東では東藻琴が有名です

これから釧路地方は桜本番!

後の三角屋根がわが舎です。標準木は向かいの方の庭木です

阿寒(中徹別)ではエゾヤマザクラ開花のようですが、釧路美原の標準木はあと少し、チシマザクラは2輪、エゾヤマザクラもやっと数輪花が開いています。週末は天気が今一なので、来週が花見かなぁ?!

エゾヤマザクラは数輪花を開かせております。
満開は来週早々?
チシマザクラはまだまだこれから
根室で有名なチシマザクラ。千島桜で、北方領土原産でしょうか、数輪開いています
エゾムラサキツツジは自生種ですが庭木でも人気。春一番の花です
わが舎の庭のオオバナノエンレイソウも開花