久しぶりの好天で美原散歩。春の訪れを告げる野鳥たち。空を見上げれば編隊を組んで北帰行のオオハクチョウたち。その同じ空の反対側ではオジロワシが旋回してます。
遊歩道で「あっ、鳥」と言えばアトリに囲まれるくらいのアトリの群れがやってきてます。
鳥名由来で、大群をなして移動するため「集鳥(あつとり)」が略された説もあるそうです。戦前は食用にもされたとのことですが、この鳥、あまり人を恐れない。特に♀は懐っこいくらい。今日は10数種の野鳥に出会い、散歩を忘れて鳥三昧でした。
今日の鳥果は、アカゲラ、アトリ、ヒヨドリ、オジロワシ、オオワシ、トビ、オオセグロカモメ、シジュウカラ、ハシブトガラ、シメ、スズメ、ハシブトガラス、ツグミ、ドバト。
「花鳥風水」カテゴリーアーカイブ
音羽橋にタンチョウが舞う
厳冬期を迎えた道東ですが、この時期の風物詩は、鶴居村音羽橋のタンチョウです。けあらし(外気温が水温より低いため川から蒸気が上がる)のなか、タンチョウたちは川のなかがねぐらです。今朝は-15℃くらいでしたが、多くのカメラマンが集まってタンチョウにめざましシャッターを浴びせておりました。今日の日の出時刻は6時47分でした。これからだんだん早くなっていきますが、しばらくの間、薄暗い刻からヒトも動き回る音羽橋周辺です。妙な鳴き声がしたので後を向くとアカゲラが「私もここにいるわよ!」と鳴いていました。寒そうに身体をすくめていたので、ひょっとしたらオオアカゲラかもしれません。頭が黒かったので雌であることは確か。
今年の紅葉は美しいといわれたけれど…
大雪山の紅葉は、ここ数年で最高の美しさ、と新聞紙上でも紹介されていましたが、残念ながら大雪にはいけませんでした。それでも仕事とプライベートでも道東の紅葉を堪能した10月でした。紅葉は、樹種により色も時期も違って、年毎に今年は何の木が綺麗だけれど、何の木はどうも…、という差異をチェックするのもまた楽しみではあります。紅葉の時期だからこそ、あそこはモミジが多いとか、カツラが多いとか、森の個性も際立ちます。
たしかに、今年の紅葉は綺麗なようです。温度差や天候の具合にもよるでしょうが、エゾヤマザクラやナナカマドが今一つだった印象はありますが、あとは山も里も綺麗でたっぷり行く秋を堪能した気分です。「川の道」ウォークの10月25日には、どのくらい辛抱した紅葉が見れるのか、これはこれで、楽しみです。
話題のアオバトを見に白糠へ
昔から夏鳥として飛来していたらしいが、白糠の海岸線のアオバトを見てきました。おもったより沢山(おおよそ2,3百羽)のアオバトがひっきりなしに、海岸の岩礁と白糠の後背の森を行き来していました。アオバトは、キラコタン岬や阿寒の森でも声を聞くので、相当な移動範囲をもっているようです。海水を飲む習性があるので、白糠のような、海岸と森が隣接しているところはベストな環境なのかもしれません。フィールドスコープでじっくり観察すると、オスはメスより明るいウグイス色から緑色のバリエーションの中に、オスだけ羽の部分に赤みがかった灰色の部分があります。思った以上に色合いが素敵で、口ばしも明るいブルーで、波が押し寄せる岩礁でわずかなタイミングのなかで海水を飲む様や、カモメやハヤブサの天敵に加え、時には波にさらわれるそうで、その姿に、しばし見とれました。それにしても、なぜ、あんな困難な箇所で海水を飲むのか?もっと安全に飲める箇所もあるだろうに…?不思議なアオバトではあります。阿寒の山本光一さんが白糠道の駅で、ミニ個展をしています。鳥好きの方は是非一度。
小学生と一緒にウチダザリガニ、バスターズ
小学生の夏休み自由研究ツアーにガイドとして同行し、ノロッコ号に乗って塘路湖まで行ってきました。メインはウチダザリガニ駆除体験ということで、特定外来生物のウチダザリガニを捕獲して観察することです。参加者に自由研究のテーマを聞いたら、「絶滅危惧種!」という返事があったので、ウチダザリガニに駆逐されているといわれる絶滅危惧種ニホンザリガニも見れたら、と期待しましたが、こちらは湖ではなく上流河川にいるとのこと。ウチダザリガニの英名はSignal crayfishといって、はさみの付け根が白くて、信号を送っている姿を連想させることから命名されたとのこと。なるほど、確かに…。子どもたちは生き物大好きで、ザリガニに釘付け状態でしたが、外来生物が生態系に及ぼしている影響もわかってくれたかなぁ?