快晴の10月21日、阿寒クラシックトレイル「川の道」が20名の参加でおこなわれました。晩秋の阿寒川沿いにヤマモミジやカエデ、カツラなどの紅葉が残る中、絶好のコンデションでの散策でした。自然と人が共生し、アイヌにとってはイオル(生活空間)で明治以降は電力や森林資源などの開発の足跡が今も残る魅力あふれる8kmです。道中では、阿寒のシナノキから得た蜂蜜入りスコーンの行動食やたわわになった自然の恵みヤマブドウに舌鼓、昼食はキノコ入り味噌汁でグルメも充実、まさに秋を戴冠した1日でした。
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阿寒クラシックトレイル「里の道」が開催されました
いつもお世話になっているトレイルエンジェル(トレッカーのボランティアサポート)の小瀬さん、心よりこれまでのご支援を感謝します。最後のランチも手作りトマトとトウキビ&コーヒー。そして、和歌山から移住したので、おもてなしに格別なおもいがあるとのお話、心に染みました。参加者の皆さん、スタッフもご苦労さま。5年間、阿寒クラシックトレイルと歩んできたボクの靴も今回でご苦労様です。なお、今年の阿寒クラシックトレイルはまだ川の道、山湖の道があります。申込みはお早めに。10/28の山湖の道がオーラスです。よろしく!
北海道&釧路の命名150年の記念イベント開催!
ヒグマの痕跡
北海道の自然ガイドにとって、常に念頭にあるのはヒグマの存在。厳冬期の冬眠時を除き、いつでもどこでも遭う可能性はゼロではない。特に世界最高密度を誇る知床や原生の森を持つ阿寒、そして釧路湿原の周辺部も生息域である。私は、直接お眼にかかったのは過去3度ほどだが痕跡は結構な頻度であう。ヒグマとの時差遭遇、痕跡をご紹介。
一般の方がヒグマと遭遇するのは春の山菜、秋のキノコの季節だが、自然散策をしていると春先の積雪期が明確な痕跡を確認しやすい。つまり冬眠明けの時期である。
この時期はスノーシューで普段歩かないところを散策するとそこかしこに足跡があって、その大きさにちょっとだじろぐ。
①は阿寒川流域4月上旬、スノーシューよりデカイのではと驚いた。地元の人の推測では最大クラス(4百キロ)のオスでは…!
②3月下旬に阿寒湖北側の森で出会ったこれもオスか?
③スノーシューとクマの平行歩行。残念ながらご一緒できませんでした。
④サイズを測ると…。
④雪原ではいろいろな動物の足跡が残っているが、クマは抜群の存在感。
⑤秋の阿寒川流域で泥水のなかにくっきり残った足跡。
⑥近くにあった糞。木の実を沢山食べたのが良くわかる。春先はフキだらけのもあって一点集中的な食生活。
⑦トドマツに残った爪あと、たいてい横にコクアか、山ブドウのツルがあってよじ登った跡。
⑧残念ながら処理された若いヒグマ。親離れしたばかりか、小さくて可哀想
実際に出会うのは若い独り立ちしたてのクマが多い。世間知らずで好奇心旺盛の性質とテリトリーを捜して右往左往だから人と出会う機会が多くなる。阿寒湖温泉周辺でも毎年、姿を確認されるのはだいたい同じで、ルートも推定されている。皆さんも気をつけて山歩きを楽しんでください。どうしても不安な方は、是非、ガイドをご用命ください。宣伝でした?!
雑誌「faura(ファウラ)」松浦武四郎特集に阿寒クラシックトレイル
阿寒クラシックトレイルが雑誌faura(ファウラ)松浦武四郎特集号に掲載されました。4ページも載っていて、さらに拙書「旅する阿寒」もご紹介いただきました。今年の阿寒クラシックトレイルのスケジュールもご参照ください。