出版情報『語り継ぐ~釧路の松浦武四郎』発刊しました

【発刊にあたって】
 2018年はかつての蝦夷地が北海道と命名されてから150年を迎えた年でした。その原案を提案した松浦武四郎の生誕200年でもありました。道内外でこれを祝う式典や様々な記念イベントが開催され、釧路でも市民有志が集まり北海道・釧路命名150年武四郎まつり実行委員会を組織して記念行事を開催しました。私は実行委員会の事務局長としてこの催しに携わりました。
 この本はその記録集から会期中行われた「語り継ぐ 武四郎リレートーク」の講演採録を中心に編集したものです。
 武四郎リレートークは資料展の開催期間中、連続して行なった講演会です。キャッチコピーに「語り継ぐ、未来につなげる武四郎スピリッツ」と謳い、研究者から武四郎ファンまで様々なジャンルの講師の皆様にそれぞれの切り口で武四郎の魅力をお話をしていただきました。
 本ではそのリレートークを中心に資料展の解説資料なども随所に挿入し、少しでも全体像をお伝えできればと編集しました。命名150年から4年の歳月が過ぎこの間、我が国のみならず世界中が激変する出来事が起きています。松浦武四郎が残した足跡を振り返ると、その活動を支えた記録・交流・創造の重要性があらためて問い直されているようです。
 この本を通して語り継ぐものを再確認できればと思う次第です。皆さんも是非、手にとっていただき、武四郎の活躍を通して、北海道の過去、現在、未来をコロナ禍のなか、考えてみてはいかがでしょうか。
          クスリ凸凹旅行舎 代表 塩 博文

本はA5版表紙カラー、本文モノクロ208Pです。内容は上記目次をご参照ください。

書籍の購入方法について

左『旅する阿寒』は、私が阿寒湖温泉在住時のエッセイです。武四郎の古道探訪を仲間とおこなった経緯が記されています。

本のもとになった「武四郎リレートーク」や資料展の様子です

釧路湿原、阿寒・摩周の2つの国立公園をメインに、自然の恵が命にもたらす恩恵を体感し、自然環境における連鎖や共生の姿を動植物の営みをとおしてご案内します。また、アイヌや先人たちの知恵や暮らしに学びながら、私たちのライフスタイルや人生観、自然観を見つめ直す機会を提供することをガイド理念としています。