4年ほど前から飯寿司づくりをはじめた。母の手作り飯寿司は年末年始の味だったが、高齢になりそれも叶わず、連れ合いといよいよ我々の出番登場となった。師匠は古くからの友人で家庭科の教師経験もある料理の達人。きちっとしたレシピと発酵食品としての飯寿司の道を入門とあいなった。
さて、北海道の飯寿司魚種といえば、一にハタハタ、二に鮭、三にカレイという感じ? しかし、近年、ハタハタは漁獲量減と手間がかかり、食品管理が難しいこともあり家庭飯寿司からは姿を消しつつある。やはり、鮭。それも色鮮やかなベニザケが我が家の定番。木樽に阿寒の森で採取したクマイザサを使用。これも採る時期を誤ると綺麗で殺菌効果のある笹の効果を損ねることになる。
ちょっと話が硬くなったので肝心の味について、約35日間、5度以下0度以上の適正温度管理も順調にすすみ、カムロという醗酵をしめす白い塊も順調に出現し、 今年の味は、我々の間では、「ばっちり!」とおもっていたが…。 関係各位に配布後、師匠にも配達し、数時間後、師匠からの電話。大根がしなり気味なこと、温度管理と重石の重量の確認等々、細かな指摘と注意事項。まだまだ道は続く。
飯寿司は本当に奥が深く素晴らしい発酵食品だとおもう。この食文化を家庭料理として繋げていければとおもうのだが、我が家の継承者は「なんか、生ごみみたい」とのリアクション。いやいや食文化は地域で、道産子が伝える、ということでいいんでないかい。
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帯広で武四郎展を見てきました
久しぶりに帯広に武四郎展を見に行ってきました。武四郎の野帳が意外なほど小さかったこと、掛け軸の鶴の舞の絵がとても素敵だったこと、貴重な資料が一杯で皆さんにも伝えたいんだけど会場は撮影禁止。会場スタッフの説明では、国の重要文化財なので…、とかあまり説得力のある説明ではありませんでした。釧路でおこなった資料展はほとんどコピーだったので撮影可で皆さん自由にパシャパシャしてました。発表から50年以上経って著作権もクリアされた国民共有の知的財産でしょうから、写真撮影も許可されることを望みます。一般的な理由としては、1)著作権保護2)フラッシュ等による作品劣化3)他の観客への迷惑。とのことですが、2)3)は同意できるので、フラッシュ撮影は禁止でOKではないでしょうか。欧州を旅行すると美術館も博物館もほとんど撮影自由でとても知的好奇心を刺激されます。
というわけではないですが、
作品図録も買わずに、武四郎グッズに目が行く私でした。武四郎の双六マップ付きのサイコロキャラメルがグーでした。
塘路湖の御神渡り
塘路湖で御神渡りと恐ろしいほどの氷の鳴り音を聞く。
御神渡り は神様が湖上を渡った跡ということで諏訪湖が有名ですが、道東では屈斜路湖にもできる。この日の英国出身のお客さんはもちろん初めて観るそうで、でも湖上に響く氷の鳴り音のほうが衝撃的だったようで、しきりにscary-scary(スケアリー:怖い、おびえる)と呟いていました。今年は小雪で、雪が積もると保温効果であまり出来ないそうですが、しばれが強く、例年より立派な御神渡りが登場したようです。
オオワシが湿原で、
湿原のワイルドライフセンターでオオワシと遭遇。リハビリゲージの支柱に留まり、なかの仲間の様子を確認。そのうち、にわかに鳴き合う両者。振り向けば、道路際の高木にオオワシ5~6羽が。お客さんと「去年、怪我をした仲間の様子を見に来たんじゃない」とか、「仲間を救出に来たのかね」とか、文学的想像。やっと渡りを終えて釧路湿原に到着した感じでした。 タンチョウも給仕場に200羽前後集まり、トウキビをいただいていました。
冬シーズンの下見で湿原散歩
今年は暖かい冬の予報でしたが、さにあらず、釧路はほぼ初雪が即、根雪になるくらいの積雪となりました。さらに結構、寒い日が今週は続いています。冬シーズンの予約もチラホラ細雪、スノーシューとタンチョウの按配をチェックに湿原に行ってきました。展望台の周りの積雪は十分、鶴見台やタンチョウサンクチュアリにもタンチョウが集まっていました。エゾフクロウもいつもの大樹の洞に番でセット。楽しい冬シーズンの主役たちが整いました。