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湿原に蝶が舞う

ヒメシジミがドクゼリの花に集まる景色は湿原ならでは

この時期、夏から秋にかけて湿原の花が咲き誇っていますが、その花に多くの蝶が集まっています。ドクゼリの花に集うヒメシジミ。ブルーの翅は雄、茶色の翅は雌です。裏翅の文様もよくわかります。湿原では、ハンノキを食草にするミドリシジミが有名ですが、雄のコバルトグリーンの翅の美しさは見事ですが、留まったときは通常翅を閉じるのでなかなか写真に撮るのは難しい。小さな蝶だけど棲み分けが出来ているようで、ミドリシジミは温根内ビジターセンター側のハンノキ林周辺、ヒメシジミは高層湿原の手前のドクゼリに多いです。

コヒョウモンのようだけど…?
サカハチチョウはイラクサを食草にする蝶
コキマダラセセリかしらん?
クジャクチョウは成虫のまま越冬する逞しい蝶
ミドリシジミ。翅を閉じていますが雄だと輝く緑色の翅がまことに美しい

 

北のアルプ美術館in知床斜里

北のアルプ美術館は建物や外観、庭も素敵なアート空間だ。

両親の実家、私の古里・知床斜里に行くと立ち寄るのが「北のアルプ美術館」。昭和30~50年代にかけて山岳雑誌「アルプ」を発刊するなど登山家、詩人、哲学者、エッセイストとして活躍した串田孫一(1915-2005)の資料を集めた美術館だ。交友のあった斜里の方が創設運営している私設美術館で、その佇まいと山や自然を愛し、

芸術家の知友人が多く、串田の彫像も数点ある

串田と交遊のあった人々の画や工芸、文学などを愛でるひとときが素敵だ。今回は串田の書斎や仕事場が復元され、美術館に増設されたところを見学。私は急逝した友人が発刊していたミニコミ誌の復元版をただいま編集中なので、とても刺激された。実は私は串田の作品を読んだことがないのだが、老後の楽しみをゲットした気分になりました。

山岳雑誌「アルプ」は通巻300号発刊された
蝶の画家・田淵行男の作品の前でニンマリの連れ
あたらに増設された串田の書斎仕事場部分
串田孫一の作品がこんなにあるとはおもわなかった
仕事場復元の展示室が見事
東京の仕事場をそのまま復元したようだ
こちらは居間の復元

親類歓迎小旅行で道東のネイチャーツアー

阿寒湖の湖上カヌーは西岸の湖岸沿いを楽しみます

東京からの親類歓迎小旅行で道東のネイチャーツアーを企画催行。普段、仕事でおこなっているガイドメニュー以外のなかなかこのシーズンには行けないメニューをとり揃え、私も一緒にお客さん目線で楽しんできました。阿寒湖の湖上カヌーは阿寒クラシックトレイル研究会の安井代表の阿寒ネイチャーセンターの定番メニュー。湖岸のヨシのなかを漕ぐ体験と原生林のなかでのティータイムなど快晴のなか雄阿寒岳の勇姿とヨシの中を飛び交うイトトンボの青が目にしみました。サクラの滝でサクラマスのジャンプを見て、宿泊の養老牛温泉ではシマフクロウにも会えました。翌日は羅臼のネイチャークルーズ初体験。マッコウクジラというメインスターのみならず、クロアシアホウドリやフルマカモメ、アカカシヒレアシシギ、ウトウなどの海鳥たちも私には嬉しいひと時。船長の長谷川さんの貴重なお話とその漁師あがりの羅臼愛も立派な観光資源でありました。これに釧路湿原や根室の野鳥観察が加われば、世界に誇れるネイチャーツアーですね。

雄阿寒岳をバックにヨシのなかを抜けて湖へ
原生林には樹齢4百年ほどのオヒョウニレも
熊さんの爪跡のこる大木に腰掛けてティータイム
カヌーや森歩きが楽しめる2時間のツアー
サクラの滝は遡上するサクラマスが8月上旬まで観察
しばらくぶりの神の子池には立派な散策路が整備されていました
羅臼ネイチャークルーズのエバーグリーン号、水産高校の訓練船だったそうです
一番近いマッコウクジラは最後に尾びれを跳ね上げて海中へ
クロアシアホウドリは海上に浮かんでいるだけで目立つ大きさ、羽翼長は2mを超える大きさ
なぜか、若いガイドさんの説明に目が行きます
マッコウクジラには3個体と遭遇。一度もぐれば40分は海中

 

今年の夏は昆虫採集だ!

雨上がりの庭に舞うベニシジミ
図鑑によると春型と夏型の中間
虫取り網を数十年振りに購入、図鑑は充実の良著。

ガイド仲間が持っていた虫取り網がほしくて、ついにゲット!今年の夏は昆虫採集。さっそく出来のよい昆虫図鑑も手に入れて、雨上がりの庭に来た蝶をショット!…ベニシジミの春型と夏型の中間型か…。

オオウバユリを初めて食す!

鱗茎部を食べます。これは、バター醤油炒めでしっとり上品な味わい

阿寒湖温泉に会議でお出かけ。沿道はオオウバユリ(アイヌ名はトゥレプ)が満開となり、この時期ならではの花見街道です。私がよくガイドで訪れるキラコタン岬にもオオウバユリの花園があるのですが、今年はこんな具合。犯人はわかっているのですが、これが食害なのか、否か? ということで、阿寒アイヌコタンの民芸カフェ「ポロンノ」でオオウバユリを初めて食することができました。アイヌにとってトゥレプは極めて重要な食糧で、でんぷんの粉を保存食や薬にもつかったそうだ。ゆり根よりイモに近く、繊維質が多いのが特徴。冷凍が可能で、裏メニューでまだ食べれるようです。バター醤油焼きで酒の肴にもあいそう。

7月下旬は道路際でも大柄な花弁に出会う
ポロンノの郷右近さんは今年は冷凍方法を確立
3年前の満開の様子(キラコタン岬)
最初に葉っぱが次に花芽がすっかり食べられてしまった今年の様子
この方たちが犯人、とはいえ悪いわけではありませんが…