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新緑の阿寒クラシックトレイル「山湖の道」を歩きました

新緑のなか、阿寒クラシックトレイルの「山湖の道」を歩くイベントを実施しました。山湖の道は、阿寒クラシックトレイル全行程60kmの最後の山越えの道(約10km)です。昭和初期に阿寒湖畔と釧路の間に自動車が走るようになるまで、阿寒湖畔へは歩いて、又は馬に乗ってこの峠を越えました。「山湖の道」は前田一歩園の許可を得て、林道を歩きます。原生の雰囲気をとどめるイタルイカから、植樹の森を経て、湖水の島巡り、そして最後はまち歩き。写真で雰囲気をお伝えします。

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さあ、出発です。(イタルイカ)
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湧き水で一休み、旨い!
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松浦武四郎やアイヌ地名を解説
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アイヌ伝統料理ユックオハウ(シカ汁)で腹ごしらい
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ムックリとウポポ(唄)の演奏でほっこり
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まさに新緑の古道を歩きます
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マリモ展示観察センターでしばらくぶりにマリモに対面
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最後はアイヌコタンで締め。武四郎の宿泊地もこのあたり。

エトピリカに会えた!

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エトピリカはアイヌ語で、エト(くちばし)ピリカ(美しい)。黄色のリーゼントもいかすね。

10年来のつきあいになる香港の友人達と落石のネイチャークルーズに行ってきました。今の時期はなんといってもエトピリカです。繁殖でユルリ島周辺にやってきているのです。
さて、このクルーズを立ち上げたNさんと香港のネイチャーフォト愛好家と私はある縁でつながっておりました。10数年前、道東に英国からのバードウオッチャーを誘致してはいかがか、という話を当時、大手航空会社の英国旅行代理店社長だったNさんがお話に来ました。近年、世界からタンチョウやオオワシを見に多くの外国人が道東にやってきますが、その原動力になったのがNさんでした。根室と釧路の観光関係者や行政が英国の世界最大のバードウオッチングフェスティバルに参加し、その時の最初のパンフレットの表紙を飾ったのが香港の友人の写真でした。国際野鳥ガイドに転進し、落石ネイチャークルーズに多くの外国からのお客様を誘致しているNさんと香港の友人達と縁を振り返りながら海を見つめていたら、エトピリカの番が我々を迎えてくれました。人と人、人と自然の関係も持続可能な関係のためには、相互理解が必要ですね。

氷河期から生き残った花々が満開になりました

約2万年前の最終というか、最新というか、氷河期だった地球は今より水位は約100m、気温も約10度も低かったそうな。シベリアとは陸続きで大陸から動物や植物、そして人も渡って北海道に来たそうな。その後、地球は温暖化して、北海道に取り残された生き物を遺存種というそうな。

…ってなことを、湿原の遺存種(レリック)の花たちが満開を迎える温根内木道で修学旅行生に解説しながら、あたらめて、厳しい自然環境を生き延びてきた可憐な花たちの生命力におもいをはせておりました。ハナタネツケバナは1970年代に発見命名されました。つい最近です。それにしては結構な量が咲いているのですが、発見当時から比較すると個体数が増加しているようです。また、ミツガシワも、群生している場所が移動しているようです。数万年のドラマと共に、ほんの数年の間にもドラマがひそんでいるようです。

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湿原の貴婦人ミツガシワ
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釧路と霧多布の湿原だけに残ったハナタネツケバナ