「フェノロジーカレンダー」カテゴリーアーカイブ

「道東自然ごよみ2023」発売中

当舎初のカレンダー「道東自然ごよみ2023」が完成。〝毎日替わる写真と解説で新鮮な1日〟を謳い、阿寒の仲間の協力も得て、365日計424点の写真を駆使。限定3百部定価千円で、コーチャンフォー各店(市内、根室、北見)、佐藤紙店、湿原展望台で販売中です。
 自分ならこういうカレンダーが使いやすいをめざして作成しました。フィールドに出るきっかけにしてください。貴方も是非どうぞ!

1年365日日替わり写真で自然の変化を2行解説付きで情報提供
解説は自然ガイド風でちょっと怪しいところもあり
最後には年間スケジュールもあって、自分ならこういうカレンダーが使いやすいをめざして作成しました。貴方も是非どうぞ

風の言葉に諭されながら(5月)~凸凹WABISABI自然ごよみ/8

上旬の湿原はヤチボウズの新緑が(達古武遊歩道にて)

「風の言葉に諭されながら別れゆく二人が5月を歩く、木々の若葉は強がりだから風の行く流れに逆らうばかり…」
 井上陽水の『5月の別れ』を聴くたびに古里の斜里の海岸を思い出す。今年も長い冬が終わり春の息吹を感じ始めたらはや5月。コロナや世間の騒ぎに気をとられてたままにアッという間に6月に入ってしまった。
 ということで、5月の振り返り自然ごよみになりました。まずは花の言葉から。

引き続き鳥の言葉も。
風の言葉に諭されながら季節は廻ります。

三寒四温の季節です(4月後半)~凸凹WABISABI自然ごよみ/7

ホロムイツツジが温根内の高層湿原に可憐な花を咲かせる4月下旬の釧路湿原

本来は冬に寒い日が3日続くと次の4日間は暖かくなるのを三寒四温というそうです。しかし、最近は早春の気候がこれにあたるようで道東も4月の中下旬がこれにあたる感じです。1月、2月は絶対的に寒いですが、3月、4月は相対的に寒い。本州が20℃越えの日に5℃以下の最高気温もこの時期ならでは。今年はコロナ禍休業中でいつもならGW明けに替えるタイヤも4月中旬に夏タイヤに衣替え。さっそく、その後に寒い日が続き峠や山間部では雪景色。いつもの散歩道から見る雌阿寒岳もすっかり雪化粧をしなおしました。
1858年に釧路から阿寒湖温泉を経て道東内陸部の探訪をした幕末の探検家、松浦武四郎一行の探訪ルートを仲間と一緒に歩いてきました。武四郎一行が雌阿寒岳に登って阿寒湖温泉に下山したのは旧暦の3月27日で、今の暦では5月10日です。武四郎は山道が途中で雪道で、ハイマツの下に雪が積もって難儀したことを日誌に記しています。ボクもGW中に雌阿寒岳山頂付近で吹雪に巻かれ迷ったことがありました。
冬と春が行きつ戻りつしながら春の使者たちは確実に季節の移ろいを伝えてくれる、そんな北の大地の卯月です。

スプリングエフェメラルがやって来る(湿原の4月前半)~凸凹WABISABI自然ごよみ/6

エゾアカガエルの大合唱は3月下旬から4月中頃まで

平地の雪も融け、草花もチラホラ。最初はフキノトウをはじめ、早春の野草が芽を出します。
エゾアカガエルの合唱にあわせて、水辺にはミズバショウ。スプリングエフェメラル(春の妖精たち)の一番手はフクジュソウ。そしてエゾエンゴサク。その後にキバナノアマナの黄色い花やヒメイチゲの白い花が…。
中旬になると高層湿原には春一番のホロムイツツジやヤチヤナギが可憐で超地味な花を咲かせます。
北帰行の冬鳥たちはまだ居残り組もいて、湖沼にはオオハクチョウ、オオヒシクイ、キンクロハジロ、カワアイサ、ミコアイサなどが
帰りのタイミングを見計らっているようです。夏鳥はヒバリやハクセキレイ、オオジュリンが初便、その次がノビタキ、ベニマシコ、カワラヒワ、アオジたちが到着です。こんな感じで4月の前半が過ぎていきます。

釧路が一番寒い時期②~凸凹WABISABI自然ごよみ/5

冬鳥たちの北帰行と春一番のフクジュソウ。早春の天と地のシンボル

前回の「釧路が一番寒い時期」の絶対値でしたが、今回は相対値。例年4月上旬は時に降雪がある日もあり、以前勤めていた市役所の道路管理課では新年度になって除雪車の出動をしたこともありました。
今朝、4月7日の釧路市の最低気温は-3℃。最高気温の予測は5℃。全国予報では本州、四国、九州、沖縄は軒並み20℃以上なので、トリプルスコアならぬ4倍! ちなみに英語ではquadrupleというそうな。略してquad(クアッド)。今、対中国対応で4カ国連携(日米豪印)をしているのをクアッドといってますね。
それはさておき、この時期、早春の湿原は、といえば茶色系のなかにちらほら緑の芽吹きが見られ、目を凝らすと春一番の花も咲き始めています。ちなみに釧路の桜(エゾヤマザクラ)の開花予想は5月上旬で例年より早いです。
長い冬のエンドロールを待ちきれずに早春の湿原を散策してきた最新スナップで北国の春を味わってください。