「凸凹日誌」カテゴリーアーカイブ

阿寒湖畔スキー場からオリンピックへ

日本のエース湯淺選手。子連れレーサーで世界を狙う。

阿寒湖温泉勤務だった5年間、冬季スポーツ実行委員会でスキースケートの大会運営に従事していた。阿寒を離れた後もその縁で大会のお手伝いをさせていただいている。国設阿寒湖畔スキー場UTARAは、国営というわけではなく、国有地と前田一歩園財団所有地に造られたスキー場であるということ。寒冷地で北斜面に位置していることもあり、こじんまりとしているが評価の高いスキー場だ。それを証明するように、FIS(世界スキー連盟)公認レースが年2~3回大会おこなわれている。今年は全日本アルペンスキー競技会がオリンピックの出場選手選考も兼ねて開催された。私も電子掲示スタッフとして参画。3日間にわたる熱戦の記録業務に従事した。テレビ中継もあり、オリンピック選考でもあるので選手もスタッフも関係者も、いつにない熱気に包まれた大会となった。裏方の目線で写真報告をします。

テレビ中継があって、スタッフや関係者の数が多い。 ゴールハウスも報道に占拠され、大会本部は屋外テ ントへ。
雄阿寒岳をバックにパブリックビューイング車も登場。
大回転と回転の技術系2種目が開催。コースコンディションは高評価!
ゴール前の2階建てゴールハウスに私の職場、記録室があります。
ゴールハウスから私の指で選手の記録がチェックされます。
電子掲示がメインとサブ。それに手動掲示がセットのトリプル体制。
スポンサーのスバルはXVのゲレンデタクシーをデモ展示。無料のコーヒーサービスも。
阿寒湖婦人部による豚汁、ワカサギ汁に選手も関係者も舌鼓。やっぱり、これだね!
勝者と敗者をゴールハウスから。1回勝負の辛さ。
フラワーセレモニーは上位30位終了時に開催。正式決定前なのでとりあえず表彰という感じ。

『自游人』復刻版が出版

急逝した友人が発行していた個人誌の通巻復刻版が完成!今年の一つの仕事の区切り。

4年前に急逝した友人が発行していた個人誌『自游人』。その通巻復刻版が完成した。登山を愛し、本を愛し、愛犬と暮らし、知友人を大切にした故人が自然・書評・社会時評・愛犬生活等々自由奔放に書き編集した縦横無尽な個人誌である。
私も書き手として随所に登場。30数年前の自分で出会える。振り返って読むとあの時の自分に会える新鮮さ。いわば創造的後退現象。あらためて、生かされて生きる命を大切に、とおもう。

記念すべき第1号は、羅臼岳でのヒグマ遭遇。この時は私も一緒。
自游人は最初は「自遊人」だったが途中から「自游人」に改名した
手書きからスタート、ワープロ貼り付け、最後はパソコンレイアウト編集
私の仲人でもありまして、この写真はそのときのもの
山をこよなく愛いし、結構、危険なこともやってきました

身近な野鳥と自然に目をむけて

スズメが一番登場します

今年は自分も本を出版した縁なのか、様々な方から贈呈本をいただきます。連れの親戚の方から写真集をいただきました『Kita SiTaURa De ToRiMaSiTa 北下浦でとりました』というタイトルです。著者名が表紙にないので奥付けで確認したら、なんと!ご本人の本でした。義母の姉の息子さんで、母上は今年お亡くなりになり、長い間、介護されていたので連れは義母を連れて神奈川までお見舞いやお墓参りにいっていたので息子さんとも懇意でした。
そんな状況での出版ですから、なおさら驚きました。本を開くと納得。ご自分のおかれている状況のなかで目にする自然(おもに野鳥が中心ですが)を対象に、撮られた写真が著者の生活リズムのように淡々と綴られています。説明文もキャプションもなく、ただ写真から問いかけてくるもの、写真と著者との関係性におもいをめぐらせる純写真の世界とでもいったらいいような素敵な写真集です。写真でひらかれた著者の世界を見させていただきました。
創英社/三省堂書店は大手出版社ですが、自費出版事業もされています。デジタル画像の情報交換の世界ですが、こんなアナログ出版物のあり方もいいですね。

ただ歩くだけじゃ、私もつづきませんね
散歩で出会う北下浦はこんな処なんですね
スズメの写真はなかなか観察が深い
クリスマスに出版、ということは出版前にいただいた!

タンチョウの優雅?な離着陸

音羽橋のねぐらから離陸するタンチョウたち。

タンチョウ撮影のお客様と一緒にタンチョウサンクチュアリでにわかカメラマン。タンチョウが2~5羽くらいの単位でねぐらからやってくる。水平飛行の得意な鳥は離着陸が不得意、羽ばたき飛行の得意な鳥は離着陸はいいのだが、飛行距離が稼げないそうだ。なるほど、タンチョウの離着陸は何とも難儀な様子。航空機も離着陸の数分間が危険時間帯だそうで、翼の動きや部位構成は航空機のそれによくにている。
冬の鶴居村は、タンチョウのねぐらで有名な音羽橋からは離陸する姿が、タンチョウサンクチュアリでは着陸する姿が観察できます。離陸は気温の条件によって違うようだが日の出から1時間以内、着陸は給仕時間の午前9時前頃が目安のようです。

給餌場へ接近、水平飛行から着陸準備
向かい風向きに旋回し、風切羽をたてて減速。
脚を出していざ着陸。
急減速して停止。無事着陸。

厳冬の音羽橋にタンチョウが舞う

冬の人気コース、タンチョウのねぐらである鶴居村音羽橋に下見に行ってきました。まだ12月上旬だというのに、この日は車の車外気温メータは-20℃!快晴の日の出の陽光に照らされて3百羽を超えるタンチョウが川霧のなかに浮き上がります。地元のカメラマンも絶好のコンデションとのこと。7時30分頃に群れが飛び上がり橋の上を飛び上がりました。この日、ここに居た50名ほどのカメラマンは傑作をものにしたことでしょう。