「凸凹日誌」カテゴリーアーカイブ

冬の国際ツルセンター「グルス」は人も鳥も大賑わい

ハクチョウの咲く山林
ハクチョウの咲く山林

タンチョウの給餌場で研究センターの役目も果たす阿寒国際ツルセンター「グルス」はカメラマンやバードウォッチャー、観光客で大賑わいです。
この給餌場の特徴は、午後2時から魚の給餌をおこなうことです。これを目当てに、タンチョウはじめ、オジロワシ、トビ、オオワシなどの猛禽類も集まり、
それを撮影するカメラマンも世界から集まって、さながらアウトドア国際会議場の様相です。
私もお客様をご案内して行きますが、この日は、常連に加え、ハクチョウやマガモさらにはキツネ君も登場し、さながら北方動物園のようでした。2月一杯まで給餌活動が続きます。

キツネ君も登場
キツネ君も登場
オジロワシのなる木
オジロワシのなる木
タンチョウのなる畑
タンチョウのなる畑

 

「SL冬の湿原号」が今年も釧路を疾走

二本松展望地から手前の木の枝が…
二本松展望地から手前の木の枝が…

冬の釧路観光の目玉である「SL冬の湿原号」が今年も疾走しています。2000年からスタートし、今年は16年目。全道のSL運行が難しくなり、現在は釧網線のこのイベント運行のみだそうです。今日は快晴の日曜日だったので、久しぶりにSL撮影に出かけました。釧路川鉄橋周辺は多くのファンが集まり、鉄橋をわたるC11にシャッターの音が川面に響きました。塘路の二本松展望地まで追っかけの、にわかSLファンでした。

鉄橋を汽笛を鳴らし渡る勇姿にほれぼれ
鉄橋を汽笛を鳴らし渡る勇姿にほれぼれ
桜木紫乃さん「ホテルローヤル」周辺のモーテル街を疾走
桜木紫乃さん「ホテルローヤル」周辺のモーテル街を疾走
塘路湖のワカサギ釣りも最盛期、湖岸を白煙がなびきます
塘路湖のワカサギ釣りも最盛期、湖岸を白煙がなびきます

ガイド仲間と釧路湿原をスノーシューで散策

冬の湿原の色です

今日はガイド仲間と釧路湿原をスノーシューで散策。日和穏やか、上空にはオオワシやオジロワシが雄大に旋回し、雪原には動物たちの足跡が生物の鼓動を感じます。

木道もすっかり雪に覆われています
木道もすっかり雪に覆われています
サテライト展望台の眺望も冬は空気が澄んでいてスッキリ
サテライト展望台の眺望も冬は空気が澄んでいてスッキリ
ヤナギはもう芽吹きのスタンバウイ
ヤナギはもう芽吹きのスタンバウイ
雪原は生物たちの足跡がびっしり
雪原は生物たちの足跡がびっしり
日本周辺だけに生息するコゲラが結構なつっこい
日本周辺だけに生息するコゲラが結構なつっこい
甘酒とパンでご苦労さん!
甘酒とパンでご苦労さん!

野鳥の楽園で鳥三昧の2日間をエンジョイ+ガイド

世界的スター、オオワシは憧れの鳥No.1!
世界的スター、オオワシは憧れの鳥No.1!

2016根室バードランドフェスティバルのガイドスタッフとして1月30.31日参加してきました。前年が凄まじい吹雪で全てのガイドツアーが中止という試練をこえて、今年は快晴好天となり、全てのガイドツアーが催行されました。

完全耐寒装備でいざ、ツアーに出発!
完全耐寒装備でいざ、ツアーに出発!

私は港やハイド(観察小屋)巡りのツアーガイドで参加者の憧れの鳥などに出会うお手伝い役ですが、そこは自然が相手の世界、なかなかおもう様には行きません。
根室のバーダーの話では、今年は少し鳥の出がおもわしくないとのことですが、しかし、野鳥の楽園・根室らしく、オオワシやオジロワシなどのビックスターから、ユキホオジロ、ハギマシコ、チシマシギなどの名脇役、さらにはハイブリット(混血種)の珍客まで登場、期間中80種に及ぶ野鳥が観察されました。
メイン会場では物産や野鳥活動団体、メーカー、さらには講演会や地元ジャズバンド演奏、イベント等の催しも賑やかな2日間でした。
来年は10回目ということで関係者も張り切っています。是非、来年はご一緒したいですね。

チーズ、クッキー、珍味類などこれまでにない若いセンスにあふれた物産コーナー
チーズ、クッキー、珍味類などこれまでにない若いセンスにあふれた物産コーナー
根室のチーズはパッケージも野鳥デザイン
根室のチーズはパッケージも野鳥デザイン
クッキーも鳥型、素材も道産素材にこだわり
クッキーも鳥型、素材も道産素材にこだわり
トーサンポロ沼には淡水カモたちの群れ
トーサンポロ沼には淡水カモたちの群れ
道外の方には憧れの海カモであるコオリガモのペア(左♀)
道外の方には憧れの海カモであるコオリガモのペア(左♀)
珍客ハイブリッド(混血種)のカモちゃん。図鑑には出てこないぞ!
珍客ハイブリッド(混血種)のカモちゃん。図鑑には出てこないぞ!
ハイドという観察小屋からアカゲラをじっくり
ハイドという観察小屋からアカゲラをじっくり
北海道のカケスは亜種でミヤマカケスといい頭が茶色
北海道のカケスは亜種でミヤマカケスといい頭が茶色

なぜ、釧路市民はわずか76日滞在の啄木に縁があるのか?私も実は…。

takuboku (26)

明治41年1月21日、石川啄木は釧路の駅に下り立ちます。釧路新聞社の記者として76日間の短い期間ですが、釧路に滞在し、旺盛な執筆活動と小奴をはじめ幾人かの女性との交遊とともに短歌ものこします。こんな短期間にともいますが、そこが天才たるところ、多くの釧路人にも深い印象をのこし、今でも啄木を讃える活動が釧路は盛んです。
市内には25基を超える(正確な数がわかりません?)歌碑と記念公園や彫像、そして自ら勤務した釧路新聞社社屋が港文館(さながら啄木資料館です)として釧路川沿いに赤レンガ造りの佇まいをのこしています。
私は啄木には縁深く、行政マンだった時、港文館の建設や歴史通りの整備、啄木像の移設等にかかわったこともあり、その後も、啄木歌留多の製作やイベントにも参加させていただきました。
とりわけ、その縁を感じたエピソードは、東京出張の際、宿を決めていなかったので、文京区を散策しとある旅館に飛び込みで投宿した時、その旅館が、啄木が釧路を離れ、函館を経由して東京にやってきたときの滞在先だったことです。女将さんは、私の釧路での啄木とのかかわりをお話したら、大変喜んでくれ、旅館で建立した歌碑の拓本からおこしたオリジナルのお土産をプレゼントしてくれました。
5年ほど阿寒湖温泉で生活していたのこともあり、しばらくぶりにイベント「啄木雪明りのまち」に参加させていただきましたが、大変な盛り上がりを見せていました。地域のまちづくりグループや町内会、岩手県人会(啄木出生地)などが中心に輪を広げているとのことです。頼もしい限りです。
啄木の一人百首歌留多会もおこなわれていました。釧路にお越しの際は、釧路川フィッシャーマンズワーフMOO対岸の港文館にお立ち寄り下さい。釧路市民の啄木に対するおもいの一端に触れることができます。

短歌コンクールの表彰もおこなわれ老若男女が集まりました
短歌コンクールの表彰もおこなわれ老若男女が集まりました
紙きりの灯篭がロマンチック
紙きりの灯篭がロマンチック
啄木と小奴とともに歌碑めぐりツアーもおこなわれました
啄木と小奴と歌碑めぐりツアーもおこなわれました
岩手県人会は「せんべい汁」でおもてなし。
岩手県人会は「せんべい汁」でおもてなし。
厳寒の冷えた身体に染み渡る「せんべい汁」です
厳寒の冷えた身体に染み渡る「せんべい汁」です
百人一首ではなく、一人百首。啄木の歌の下の句カルタです。木札と書(石原清雅書)が素敵です。
百人一首ではなく、一人百首。啄木の歌の下の句カルタです。木札と書(石原清雅書)が素敵です。
啄木歌留多会も港文館2階でおこなわれました。
啄木歌留多会も港文館2階でおこなわれました。