「凸凹日誌」カテゴリーアーカイブ

昆布森漁港で手軽にバードウォッチングを楽しむ

 

昆布森漁港の堤防から湾内を臨む
昆布森漁港の堤防から湾内を臨む
ハジロカイツブリはルビー色の目が光ります
ハジロカイツブリはルビー色の目が光ります

釧路市から根室にかけての海岸線は「北太平洋シーサイドライン」と称して、断崖の海岸線に漁港集落が点在して風光明媚なエリアです。アイヌ地名に漢字を当てはめてるため、難解地名の宝庫でもあります。
たまに我が家から散策やバードウォッチングに出かけますが、冬は港や海岸で海鳥を手軽に観察できるところでもあります。特に、昆布森漁港はコンパクトな漁港ですが岸壁や堤防沿いに観察箇所があって、両岸の崖地にもワシ類を見る事ができます。今日は、釧路市よりの集落をご案内。

・又飯時(マタイトキと読みます)アイヌ語の意味は:海の背の荒いところ
・宿徳内(シュクトクナイ)意味:エゾネギの群生している沢

難解地名のサインです。「マ」が抜けています。
難解地名のサインです。「マ」が抜けています。
百メートル前後の丘陵地から海岸に降りる坂
百メートル前後の丘陵地から海岸に降りる坂
マタイトキの海岸線
マタイトキの海岸線
シュクトクナイはヘアピンカーブで海岸に降りていきます。
シュクトクナイはヘアピンカーブで海岸に降りていきます。
沢は水路になっていますが、エゾネギは生えるのでしょうか
沢は水路になっていますが、エゾネギは生えるのでしょうか
穏やかな湾内には海鳥が(昆布森漁港)
穏やかな湾内には海鳥が(昆布森漁港)

釧路で一番寒い時期だけれど…

1月中旬は釧路で一番寒い時期ではあります。今朝の気温は-14.3℃で、私の住いは湿原よりの内陸のため通常2~3℃低くなるので-16℃前後ということになる。しかし、今年は暖冬となっていて、年明けも過ごしやすい日が続いています。道東は雪の少ない地域ですが、年末に降ったものが道路に氷となってへばりついているだけです。
阿寒湖もやっと氷上ワカサギ釣りができるようになったようですが、ここ数年の天候の変動は、冬に限らず気になるところではあります。天候は例年並みが一番です。

夏靴で散策OKの遊歩道。いつも30分歩いています。
夏靴で散策OKの遊歩道。いつも30分歩いています。
これが釧路の凍結路面。雪上ではなく、氷上走行です。
これが釧路の凍結路面。雪上ではなく、氷上走行です。
春を待ちわびる高速道の開通。散歩道に平行して建設されている。
春を待ちわびる高速道の開通。散歩道に平行して建設されている。

今年一年の感謝を込めて「凸凹冬の“美の壷”」をご覧下さい

moanin3今年一年の感謝を込めて、昨年より還暦の手習いではじめたピアノを一曲お聴きください。「モーニン」は有名なJAZZナンバーですが、「あさ!」ではなく、「うめく、嘆く」という意味だそうです。一曲全部聴いていただくのは恐縮なので、冬の情景をスライドショーにしました。題して「凸凹冬の”美の壷”」です。上映は約2.5分。では、どうぞ!moanin3&4

 

 

あかん温泉工房のご当地グルメはいかが?

阿寒湖ではウチダザリガニは魅力の食材
阿寒湖ではウチダザリガニは魅力の食材

■阿寒クラシックトレイル研究会の会合で阿寒湖温泉に行って来ました。雪は全くなく、週末のFIS公認スキー大会が心配ですが、こちらは管理技術が高く大丈夫とのことでした。
■会場の「あかん温泉工房」は、マリモ羊羹でお馴染みの北海マリモ製菓の洋菓子、ランチカフェの趣き。なんといっても足湯に浸かりながらスイーツを楽しめる極上快楽空間が売りです。今日はご当地食材を使ったランチを紹介します。
■なんといっても外来種ウチダザリガニを有効活用したカルボナーレ。私はスープタイプの新メニューをいただきました。また、エゾシカ肉のミートソーススパゲティやカレーなど数々のメニューが揃ってます。
■食後は、マリモ羊羹からロールケーキ、ショートケーキの数々。マリモ羊羹のアレンジスイーツである「マリモプリン」や「マリモチーズケーキ」も地元の牛乳を使って好評。グルメに気をとられましたが来年のクラシックトレイルも検討しました。来年はトレイルのおやつにマリモ羊羹っていう手もありか?!

ゆったりとした店内で来年のトレイルを検討
ゆったりとした店内で来年のトレイルを検討
手前が足湯つきカウンター。疲れたときは足湯とスイーツ。
手前が足湯つきカウンター。疲れたときは足湯とスイーツ。
ケーキやマリモ羊羹のアレンジスイーツが勢揃い
ケーキやマリモ羊羹のアレンジスイーツが勢揃い
エゾシカのミートスパゲティ。お肉がゴロゴロ。
エゾシカのミートスパゲティ。お肉がゴロゴロ。

 

あかぬ鳥・タンチョウ

otowabashi
中州の浚渫でケアラシのなかのタンチョウが一段と幻想的

根室の野鳥観光ビジネススクールに入れていただき、英語で野鳥ガイドをする勉強をしている。この研修授業でタンチョウの探鳥地めぐりをした。
あたらめてタンチョウの美しさと多様なタンチョウの活動を観察することができた。また、鶴居村ではタンチョウと人(酪農家や観光関係者)の関係を巡る諸問題を学ぶとともに、タンチョウを巡る産業観光とでも言ったらよいのか、現地視察も出来、ガイドにとっても大きな糧を得ることができた。
11月に入ると給餌が始まるが、今年からタンチョウの分散化を目指して、給餌量を1年1割ずつ減らし、5年後には半分にする計画がスタートするそうだ。順調に個体数を増やしている(推定で1500羽ほど)現状で、集中化による弊害と自立を促すため生息地分散を図る目的だそうだ。
関係者は周辺農家への被害を危惧していたが、タンチョウと人との関係性を試されることになるかもしれない。
そんなタンチョウではあるが、日の出の音羽橋は、いつきてもこの鳥の美しさを再認識させる光景がひろがり、しばし寒さを忘れるホットスポットだ。
幕末の探検家・松浦武四郎は阿寒岳を「あかぬ山」と称し、いつまでも見飽きない<あかぬ山>として、その魅力を表現した。それに習えば、さしずめタンチョウは<あかぬ鳥>であることは間違いない。

高台から音羽橋と雪裡川を遠望する
高台から音羽橋と雪裡川を遠望する
遅生まれの幼鳥。おそらく7月から8月生まれ。
遅生まれの幼鳥。おそらく7月から8月生まれ。
雪裡川のねぐらは日の出ころにはケアラシのなかのタンチョウが群れる
雪裡川のねぐらは日の出ころにはケアラシのなかのタンチョウが群れる