根室半島をバードウォッチングの研修で回ってきました。世界の愛鳥家が絶賛する海鳥たちのパラダイスは国境の海でもあります。最近、根室の愛鳥家たちの尽力で岬の突端に野鳥観察小屋(ハイド)が出来、これまでは厳冬のなかだと耐寒訓練もどきのバードウォッチングだったのが、快適に観察でき、ここで観察される海鳥の種類も増えたそうです。
今回、岩礁にとまっているウミウやヒメウを見ていたら沖合い遠方に白く雪を被った山が見えました。根室の方に聞くと「羅臼岳です」とのこと。「知床の?」「いや、国後の」「へぇ~」。恥ずかしながら、国後島に羅臼岳という山があったことを知らず、爺爺岳(チャチャ岳)だけしか頭にありませんでした。「2つの羅臼岳があるんだぁ!」。正確に言うと、知床は羅臼岳(1660m)、国後は羅臼山(888m)というようです。
高さは知床に及びませんが、雪を被った成層火山の凛々しい姿は誠に見事なものでした。まだまだ気がつかないことがこのエリアには無尽蔵にありそうです。
「凸凹日誌」カテゴリーアーカイブ
発見!!阿寒国立公園の3つのカルデラを一望できる処
好天の11月4日、グリーンシーズンもひと段落し、ほっと一息。摩周岳に足を運びました。晩秋とはおもえる暖かな日和。片道7.2kの登山道はとても草刈が行き届き、クマイザサも気にすることなく快適な散策でした。松浦武四郎の6回目の蝦夷地探検では摩周カルデラを時計逆周りで摩周岳に登頂し、湖のほとりの洞穴で1泊しました。最近は、北根室ランチウェイのルートにもなっており、西別岳からの縦走も容易です。
また、アイヌの山本多助さんが記したカムイヌプリ(摩周岳は神様の山です)を舞台にしたカラスの伝説をはじめ、アイヌの物語の数々もこの山のイメージを豊かに彩ります。
あまり起伏もきつくなく、頂上直下の登りだけがきつく感じました。頂上は、槍ヶ岳をおもわせる風貌で、ピークも狭く少々怖いけど、なんとも見事な眺めに圧倒させられます。
摩周カルデラはもとより、屈斜路、阿寒の3つのカルデラが一望出来る処はここだけでしょう。太古の記憶から今に至る歴史におもいをはせたひと時でした。
「山湖の道」で阿寒の自然と共生文化を体感!オハウも旨い!
阿寒の自然と共生文化を体感した「山湖の道」
11月1日(日)好天の中、阿寒クラシックトレイル「山湖の道」が開催されました。山越えし湖畔にいたる約10キロの散策と武四郎にならっての湖上遊覧。原生の佇まいの森を抜け、カルデラの景観と復元の森づくりの足跡もたどりながら、巨木に出会う喜び。昼食は山湖を臨む展望台でアイヌ料理と音楽のおもてなし。とても贅沢なひとときを参加者の皆様とともに我々スタッフも堪能しました。
紅葉のなか「川の道」トレイルで晩秋の阿寒を堪能
10月18日、阿寒クラシックトレイル「川の道」、好天の中、紅葉に彩られた阿寒川を遡上しました。ヤマブドウ、コクワやキノコ汁、特製クッキーなどグルメと森の香りに包まれたトレッキングでした。fuka森便りにも報告あります。
秋のキラコタン岬がこんなに美しいとは!
いつも行きなれているキラコタン岬ですが、晩秋をむかえ草紅葉やヤマモミジの紅葉、ミズナラの茶色から褐色の紅葉に彩られ、とても美しい姿を見せてくれました。お客様を案内していたので原則、写真は撮影しないのですが、あまりに美しかったので失礼して携帯(ガラ系です)で撮影したので容量不足ですが、少し秋の空気が伝わればとおもいます。アキベツ川には産卵を終えたサケが4年の命を終え、自然に還るさまを垣間見ました。