「映画・本・JAZZ・登山」カテゴリーアーカイブ

真夏の大雪山速攻縦走

しばらく一面のタカネスミレの稜線を歩きます

真夏の大雪山に行ってきました。例年、7月第2週をメドにガイドの空き日の日帰り登山です。道東自動車道が阿寒町まで延伸され、我が舎の傍を外環状道路が開通したので、当舎から層雲峡まで約200km3時間でアクセスです。世界有数の高山植物群を堪能できる恵まれた環境です。深夜2時に出発し、6時の黒岳ロープーウェイ初便にも余裕です。黒岳から北鎮岳方向のお鉢平一周約16kmの山行です。沢山の高山植物群を愛でながら快晴のトレッキングですが、とりわけ松田岳から北海岳の斜面に広がるタカネスミレの群生が見事。遠景にトムラウシ、十勝連峰を望み大雪ならではの絶景でした。今日は足腰痛の時差攻撃があるかなぁ?

雪渓の散策は真夏の大雪トレッキングの醍醐味
これがお鉢平
今回の新顔、なかなかイケマす
チングルマは終盤、背後は赤岳
外輪の稜線を歩くトレッキングルート
シマリスも登場
背後のトムラウシ山とタカネスミレ
チングルマの大群落はもう終盤でした

十勝でも武四郎の足跡研究

とにかく詳細な追跡で武四郎の記録の検証をしている

松浦武四郎記念館の関係者の方から十勝で活動しているトカチルゥチシを歩く会の活動記録をいただきました。こういう活動をつないで武四郎の足跡をフィールドワークする活動の連携ができたらいいなぁ、とおもいました。

十勝日誌や手控(てびかえ)を詳細に分析追跡した検証がすごい!
旭川出身で在上富良野の芸術家山谷啓司さんがメインの活動
旭川上川から十勝連峰山麓を峠越えして十勝までいたる経路

『旅する阿寒』が北海道新聞で紹介されました。

 


北海道新聞の全道版です。ありがたや~!

 

北海道新聞全道版に『旅する阿寒』が紹介されました。

『旅する阿寒』の販売がはじまりました。下記の書店等で販売されております。よろしく!

コーチャンフォー釧路
釧路店、運動公園通り店、ルート38号店
コーチャンフォー札幌
ミュンヘン大橋店、美しが丘店、新川通り店
コーチャンフォー旭川店
コーチャンフォー北見店
コーチャンフォー根室店
佐藤紙店事業部
阿寒エコミュージアム

以上(4月29日現在)


※購入ご希望の方は「郵便書留」にて書籍+送料をご送付ください。当舎よりご送付させていただきます。なお、ご送金は1000円で、送料もあわせて割引させていただきます。ご住所、お名前を必ずご記入ください。なお、発送は4月下旬になります。
  送付先:〒085-0065 北海道釧路市美原3-58-8 クスリ凸凹旅行舎 塩 博文
  送付金額:1000円(本代+税+送料)

地図でトレイルや散策コースを紹介しています
阿寒湖生活を綴ったエッセイも入っています

出版まじか!『旅する阿寒~風土に紡ぐ物語』

クスリ凸凹旅行舎の第一回刊行本である『旅する阿寒』の入稿を済ませました。ホッ! 阿寒の魅力を掘り起こし、阿寒クラシックトレイルを知っていただくために書いた自身初のガイドエッセイです。4月中頃には出版の運びとなります。その際はお手にとって立ち読みしていただければ嬉しい限りです。ちなみにクスリ凸凹旅行舎は出版者登録をしましたので、「ハードルの低い(質が低いわけではありません!)地域出版物」刊行をポリシーに、これからもやっていこうとおもいます。

164頁本体900円+税での販売を予定

心のなかでこれからも叫ぶぜ!ジス・イズ!!~追悼 小林東

いつも黒づくめでかっこよかった小林さん。民子さんと一緒(道新より)

「ジス・イズ」がオープンしたのはボクが高校1年の時。写真部だったボクはちょっと背伸びしたアート少年だった。初ジス・イズはその音量に圧倒された。「どうしてこんな大音量で音楽を聴かねばならぬのだ!」と叫んでもかき消されるほどの音の洗礼だった。写真・映画・演劇・競馬・ボクシング…寺山修司と大橋巨泉がボクのサブカルチャーライフの師であり、小林さんは釧路における文化活動の先達であった。
自主上映サークル「映画集団四季」は約百本の映画上映を釧路でおこなったが、ほぼ全部、ジス・イズでのチケット販売支援を受けた。無償対応が当然のようにボクはいつもチケットを売っていただき、小林さんも買ってくれた。道新の佐竹記者の記事で様々な思い出が甦ってきた。ニューオリンズからのジャズバンド招聘は釧路ジャズクラブの神村君を中心にボクは港祭りの実行スタッフとして関わった。あの更正施設出身の若者ブラスバンドは5~6人で北大通を市民が溢れんばかりの解放区にしてしまった。小林さんはその渦の中心にいたようにおもう。宮田国男氏のつるい養正邑構想で没後の追悼集ともいえる「希望としての精神医療」の出版スタッフとしてブックデザインに関わった時は、現代美術家の中西夏之氏のドローンイングを取り入れたが、ボクにはうまく対応できなかった。その時、小林さんの教えを請うためにお家に伺った。時に厳しく、時に優しく、指導なのか、支援なのか、今もよくわからないが…。
いつもジス・イズにいけば小林さんがいた。
小林さんもジス・イズも年中無休。仕事ではなく、生き方なんだ。スタイルではなく、思想なんだ。
強さに裏打ちされた優しさ、悩める人、病む人たちにとってもジス・イズは大きな支えであった。
それはいつもジス・イズにいけば小林さんがいたから。
アート系に仕事を求めた我が娘にもあの熱い握手で励ましてくれた。水俣病30周年連続イベント、ユージン・スミス写真展、細江英公「かまいたち」写真展、黒テント公演、四季オールナイトシネマラソン…数限りないJAZZコンサートそしてイコロ建設のアドバイス等々。際限なく次から次へと甦るアートシーン…!
小林さんは亡くなったが、ジス・イズ魂は永遠です。釧路にも活きのいいアーティスト達が次から次と生まれている。
ボクも新しいことにトライしようとおもっている。革命だぜぃ~!!
でも、もうちょっとパワーがほしい時、もう少し勇気が必要な時、もっと過激になりたい時、そしてぐっと耐え忍ぶ時も、ちょっと寂しくなった時も…。
心の中でこれからも叫ぶよ、「ジス・イズ!」。

オールナイトの映画上映会小休止のひとコマ。ボクは映写技師
映画集団四季のフィルモグラフィーと宮田医師追悼集
北大通で炸裂するニューオリンズジャズバンド