「極東野鳥ノート」カテゴリーアーカイブ

-25℃極寒の釧路の朝

氷が張って川を覆っています

2019年2月9日。 釧路湿原極寒の朝。-25℃の世界。みんな寒そう~。

釧路川のけあらし(水温より外気温が低く発生する川霧)
釧路川のカヌーステーション。氷が流れ樹氷とフロストフラワーの競演。
タンチョウも寒そうに川辺にたたずんでいました
シカの親子も寒そう

塘路湖の御神渡り

塘路湖で御神渡りと恐ろしいほどの氷の鳴り音を聞く。
御神渡り は神様が湖上を渡った跡ということで諏訪湖が有名ですが、道東では屈斜路湖にもできる。この日の英国出身のお客さんはもちろん初めて観るそうで、でも湖上に響く氷の鳴り音のほうが衝撃的だったようで、しきりにscary-scary(スケアリー:怖い、おびえる)と呟いていました。今年は小雪で、雪が積もると保温効果であまり出来ないそうですが、しばれが強く、例年より立派な御神渡りが登場したようです。

塘路湖の御神渡りです。氷の鳴き音も凄い!
お客さんも丹頂カラーで撮影に夢中
冷え込んで来て、タンチョウたちの出勤も遅くなりつつあります
吐く息が白く、鳴き声でオスとメスの判別が白い息の形でわかります
今年の写真ではありませんが、阿寒湖でもフロストフラワーが花盛りのようです。

オオワシが湿原で、

湿原のワイルドライフセンターでオオワシと遭遇。リハビリゲージの支柱に留まり、なかの仲間の様子を確認。そのうち、にわかに鳴き合う両者。振り向けば、道路際の高木にオオワシ5~6羽が。お客さんと「去年、怪我をした仲間の様子を見に来たんじゃない」とか、「仲間を救出に来たのかね」とか、文学的想像。やっと渡りを終えて釧路湿原に到着した感じでした。 タンチョウも給仕場に200羽前後集まり、トウキビをいただいていました。

給仕中のタンチョウたちの動きも見ものです
ゲージのなかにはリハビリ中の亜成長たちが見えます
近くの高木には5~6羽のオオワシが様子をうかがっていました

冬シーズンの下見で湿原散歩

今年は暖かい冬の予報でしたが、さにあらず、釧路はほぼ初雪が即、根雪になるくらいの積雪となりました。さらに結構、寒い日が今週は続いています。冬シーズンの予約もチラホラ細雪、スノーシューとタンチョウの按配をチェックに湿原に行ってきました。展望台の周りの積雪は十分、鶴見台やタンチョウサンクチュアリにもタンチョウが集まっていました。エゾフクロウもいつもの大樹の洞に番でセット。楽しい冬シーズンの主役たちが整いました。

今年も恒例の大雪速攻登山研修!

二人で白雲岳のピークに立ったのは30数年ぶり!

恒例の大雪速攻登山研修。この時期、仕事の間隙をぬって、大雪山の高山植物を見に行くのが当舎の年中行事。高速道路が出来て、釧路から大雪まで約3時間の日帰り圏内。世界有数の高山植物群を直前の天候と仕事の調整をしたら、即日出発。今回は赤岳から白雲岳往復の約18km。コマクサがピーク、雪渓にギンザンマシコ、印象に残ったエゾヒメクワガタ、そして30数年振りの白雲岳ピーク。いつも期待を裏切らず、少しずつ違う顔を見せてくれるカムイミンタラに感謝!

今年一番印象に残ったエゾヒメクワガタの群落。

新調のCASHIOプロトレックの性能調査も忘れず、誤差14m

雪渓でギンザンマシコの番が採餌してました

チングルマはやっぱり大雪高山植物の代名詞

コマクサ平に満開のコマクサ。背景は石狩岳方面。