颯爽とサイクリングツアーガイドに転進!?というわけではないけれど、「くしろロコサイクルプロジェクト」のメインステージ釧路阿寒自転車道でウォーキングガイドのお手伝いをしました。これがビックリ!次から次と野鳥が登場、草原から湿原の只中を通り、途中には鉄道遺産(昔の雄別鉄道や鶴居の簡易鉄道跡)が残る魅力のコース。もちろん、サイクリングで湿原を味わうのが最高だけど、散策ファンにも健康ウォーキングと自然観察のコンビネーションがグー! ところで「ロコサイクル」の名称由来は? オジサンはキャロル・キングのヒットナンバー「ロコモーション」を思い出した。
6月は次から次と湿原の草花たちが咲き誇ります。遅い到着の夏鳥たちも揃い、賑やかなさえずりが湿原に流れます。
釧路の観光関係者が参加するバードウォッチングのモニターツアーのガイドをさせていただきました。冬の釧路のシンボルツアーとしてバードウォッチングを活かせないか検討する模擬1日ツアーです。
メインは何と言ってもタンチョウ、さらに世界のバードウォッチャー憧れのオオワシが東西両横綱です。初心者の方が多かったので双眼鏡を用意して、タンチョウのねぐらである音羽橋からスタート。この日は、ビギナーズラック(初心者の幸運)そのものの一日。タンチョウの飛翔ショー(ねぐらから飛び立つ姿を目の前で見る)にバッチリあたり、32年ぶりの珍客クロヅルにもご対面。展望台からは鹿の残滓に群れるオオワシ、オジロワシ。さらには今大人気のシマエナガというかわいい小鳥の群れも、眼の前で水遊びをはじめ、私もびっくり!
結局、24種類の野鳥に出会え、参加者も大満足、大喜びの一日でした。参加者には「こんな事は毎回のツアーでは期待できませんよ」と念押ししましたが、皆さんからは「やっぱりガイドが必要」とも言っていただき、あらためて自然ガイドの役割が少し伝わったかとおもうと嬉しく、有意義な一日となりました。
野鳥の写真は参加者の方から提供いただきました。
冬の散策メニューは今年からはじめました。もっと魅力的なルートづくりのために釧路湿原周辺の調査をしています。
冬の自然散策の魅力作りはさまざまですが、スノーシューで普段歩けないルートを自由に歩くことが出来るのが一番。
さらに、魅力を紹介すると…
①アニマルトラッキング:動物の足跡観察。私はエゾシカの足跡をたよりにルートを選んだりもします。
②野鳥観察:釧路湿原は夏鳥が一番多いので、冬は最適シーズンではないのですが、冬は鳥を見つけやすいし、冬ならではの魅力的な野鳥が充実。
③冬芽観察:樹木の冬芽を観察する少し通好みのメニュー。
④湿原の湧き水観察:冬でもこんこんと湿原に水を供給している湧き水を観察。湿原ならではの魅力。
というわけで、皆さんも是非、冬の湿原をご一緒しませんか?
冬の釧路湿原をスノーシューで歩くといろいろな足跡に出会います。そんな足跡を集めてみました。さて、何種類分かるかな?
釧路湿原、阿寒・摩周の2つの国立公園をメインに、自然の恵が命にもたらす恩恵を体感し、自然環境における連鎖や共生の姿を動植物の営みをとおしてご案内します。また、アイヌや先人たちの知恵や暮らしに学びながら、私たちのライフスタイルや人生観、自然観を見つめ直す機会を提供することをガイド理念としています。