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日本で最も美しい村のひとつ、鶴居村を激写。私的「鶴居村五景」

天然記念物「釧路湿原」のなかの原始の景観「キラコタン岬」
天然記念物「釧路湿原」のなかの原始の景観「キラコタン岬」

昨日は、キラコタン岬ツアーが午前と午後、2回あって早朝から夕方まで鶴居村におりました。「日本で最も美しい村」に加盟するだけあって、なかなかの佇まい。そこで私的センスで撮影した、ある日の「鶴居村五景」をご覧下さい。

今年デビュー、鶴居の物産を集めた「つるぼーの里」
今年デビュー、鶴居の物産を集めた「つるぼーの里」
広い村に、広い公園。水路もさわやかな「名前はわからないけどスゴイ公園」
広い村に、広い公園。水路もさわやかな「名前はわからないけどスゴイ公園」
びっくりするほどの展示充実、タンチョウと酪農の村、鶴居の文化拠点「ふるさと情報館」
びっくりするほどの展示充実、タンチョウと酪農の村、鶴居の文化拠点「ふるさと情報館」
開拓の歴史をつたえる鉄道ファン必見のふるさと情報館前庭「鶴居軌道機関車」
開拓の歴史をつたえる鉄道ファン必見のふるさと情報館前庭「鶴居軌道機関車」

湿原への道路沿いにバイケイソウが満開なのだ!

湿原に向かう道路沿いの群生地
湿原に向かう道路沿いの群生地

バイケイソウが満開です。この花、ガイド仲間では議論を呼ぶ花で、それは種が落ちて花が咲くまでの期間で、40年説、60年説、とある研究機関では90年など諸説飛び交いますが、とにかく長い沈黙を破って花を咲かせることは確かなようです。グッと地味な色合いですが、湿原周辺の道路沿いにも群生が見られます。春の芽ぶきから、若葉の季節、そして開花と量的にも目立つ花なのでちょっと気にして見ていると、あ~この花か!とおもいます。あらためて、そのしぶとさに感激です。

4月下旬のバイケイソウの芽吹き
4月下旬のバイケイソウの芽吹き
5月中旬、山菜とりの時期、コゴミと一緒のバイケソウ
5月中旬、山菜とりの時期、コゴミと一緒のバイケソウ
6月下旬から開花
6月下旬から開花
美味しそうだけど、毒草だそうです。
美味しそうだけど、毒草だそうです。
両性花と雌しべを欠く雄花が混在し多数つきます
両性花と雌しべを欠く雄花が混在し多数つきます

釧路湿原を代表する昆虫・トンボのお話

キタイトトンボは5月下旬から9月まで長期間出現
キタイトトンボは5月下旬から9月まで長期間出現

湿原の役割のひとつとして生物多様性があり、約2千種の動植物が生息する釧路湿原は命のゆりかごでもあります。昆虫は約1150種が記録されていますが、そのなかでトンボは釧路湿原を特徴付ける昆虫だそうです。釧路湿原全体では41種(ちなみに全国では約200種、北海道では75種)が記録され、このうち北方系が22種、南方系が19種となっています。これから秋まで、次々とトンボが登場し、湿原を飛び交います。北方系と南方系が交錯する釧路湿原。氷河期の遺存種エゾカオジロトンボや、ここで発見されたイイジマルリボシヤンマなど、個性派も揃っています。ちょっと目をこらして、トンボの世界を覗いてみましょう。

温根内の水路のミズトグサで一休みのキタイトトンボ
温根内の水路のミズトグサで一休みのキタイトトンボ
ヨツボシトンボは春一番のトンボ
シオヤトンボの雌も
シオヤトンボの雌も
シオヤトンボの雄が木道に
シオヤトンボの雄が木道に
ヒョウモウンチョウによりそうホンサナエは南方系です
ヒョウモウンチョウによりそうホンサナエは南方系
オオトラフトンボが産卵中
オオトラフトンボが産卵中

 

雨上がりの釧路湿原で。

久しぶりの青空だ!
久しぶりの青空だ!
世界最小クラスの樹木ツルコケモモ、あなたを撮りにいったんですが…
世界最小クラスの樹木ツルコケモモ、あなたを撮りにいったんですから、そっちを向かないで

長雨が続いて、俗にいう蝦夷梅雨かとおもいました。6月の降水量は例年を軽くオーバー。湿原にとっては雨は結構な恵みですが、この間、高層湿原を代表する花の季節で、お客様を案内しながら雨があがったら写真を撮ろうとおもっていましたが、そのうち花の方が終わりそうな気配。仕事が切れて、晴れ間ものぞいた本日、温根内木道で写真撮影のひと時を過ごしました。少し汗ばむほどの日和でした。今日の印象を写真でどうぞ。

氷河期の遺存種ハナタネツケバナも終盤です
氷河期の遺存種ハナタネツケバナも終盤です
子どもたちは満開のカキツバタをスケッチ
子どもたちは満開のカキツバタをスケッチ
エゾカンゾウが咲いています。霧多布湿原はどうかなぁ
エゾカンゾウが咲いています。霧多布湿原はどうかなぁ
ブドウも日傘をさしている様
ブドウも日傘をさしている様
トンボが賑やかに飛び交ってましたが、ルリイトトンボ?は水辺でひっそり
トンボが賑やかに飛び交ってましたが、ルリイトトンボ?は水辺でひっそり
ヤナギトラノオは今が盛りです
ヤナギトラノオは今が盛りです

「北海道の日」制定について考える

20160619

調べごとをしていたら、2018年の「北海道開名150周年」が、松浦武四郎の生誕200年の年であることがわかった。周知の事実なのかもしれないけれど、1818年伊勢の松阪生まれだから、200年!なるほど。道新に武四郎が「北加伊道」(「北海道」の元案)を提案した7月17日を「北海道の日」にする条例案が道議会各派から提案されるとのこと。これには何か違和感が…?!
ということで「北海道の日」再考。地域のアイデンティティをある契機を基点とすることは慎重にしたい。単に名前がついた記念日ということではないのだろう。歴史の連続性を考えたい。武四郎も「北加伊道(北海道の原案)」には、カイの国、つまり、アイヌの「われわれの大地」という意味を取り入れている。”われわれはどこから来たのか われわれは何者か われわれはどこへ行くのか” 。国際化がすすむ北海道、アイデンティティで苦しんでいるアジアの人々にも若者が胸をはって説明できる「北海道の日」であってほしい。
ということで、私のアイデアひとつ、北海道の英語表記ロゴを作ってみた。KAIがミソですよ。誰かもっとカッコイイの作って!

20160611

こういう制定は、じっくり時間をかけて検討したいですね
こういう制定は、じっくり時間をかけて検討したいですね

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