大雪山に高山植物を愛でに行ってきました。この時期、例年、体力トレーニングと高山植物に会いに赤岳から黒岳までの日帰り縦走をします。釧路市街からも高速道路が延伸され、大雪層雲峡まで約3時間で行くことができるようになり、早朝(といっても深夜ですが)に出発、夕方に帰ります。自分の体力と高山植物をほぼ定時観測していますが、体力は大目に見て、ほぼ横ばい、まだまだ大丈夫を確認。今年の高山植物は、とても残雪が多くて、大群落をつくるエゾノツガザクラ、チングルマ、エゾノコザクラが少々遅れ気味で少しさびしい印象でしたが、大雪固有種のホソバウルップソウの開花期にドンピシャで、久しぶりに砂礫地の植物群が満開の花園を堪能しました。いつもトップシーズンで賑わう時期ですが、今年は特に外国人、それも欧州からの方々が目立ちました。いずれもきとっとした装備だったので登山目的なのでしょうが、話をした方々は、皆、大雪の素晴らしさを絶賛していました。そりゃそうですよ、世界最高の高山植物群の「神々の遊ぶ庭(カムイ・ミンタラ)」なんですからね。
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我が家のガーデンも色とりどりの草花が咲き誇っています
やっと晴れ間がのぞきはじめたとおもったら、はや7月。今年も半分が過ぎました。湿原の花も、入れ替えの感じで、大雪や阿寒の高山植物も盛りを迎える時期です。園芸種のポートレートを撮ってみました。
日本で最も美しい村のひとつ、鶴居村を激写。私的「鶴居村五景」
昨日は、キラコタン岬ツアーが午前と午後、2回あって早朝から夕方まで鶴居村におりました。「日本で最も美しい村」に加盟するだけあって、なかなかの佇まい。そこで私的センスで撮影した、ある日の「鶴居村五景」をご覧下さい。
湿原への道路沿いにバイケイソウが満開なのだ!
バイケイソウが満開です。この花、ガイド仲間では議論を呼ぶ花で、それは種が落ちて花が咲くまでの期間で、40年説、60年説、とある研究機関では90年など諸説飛び交いますが、とにかく長い沈黙を破って花を咲かせることは確かなようです。グッと地味な色合いですが、湿原周辺の道路沿いにも群生が見られます。春の芽ぶきから、若葉の季節、そして開花と量的にも目立つ花なのでちょっと気にして見ていると、あ~この花か!とおもいます。あらためて、そのしぶとさに感激です。
釧路湿原を代表する昆虫・トンボのお話
湿原の役割のひとつとして生物多様性があり、約2千種の動植物が生息する釧路湿原は命のゆりかごでもあります。昆虫は約1150種が記録されていますが、そのなかでトンボは釧路湿原を特徴付ける昆虫だそうです。釧路湿原全体では41種(ちなみに全国では約200種、北海道では75種)が記録され、このうち北方系が22種、南方系が19種となっています。これから秋まで、次々とトンボが登場し、湿原を飛び交います。北方系と南方系が交錯する釧路湿原。氷河期の遺存種エゾカオジロトンボや、ここで発見されたイイジマルリボシヤンマなど、個性派も揃っています。ちょっと目をこらして、トンボの世界を覗いてみましょう。