「凸凹日誌」カテゴリーアーカイブ

暑中お見舞い申し上げます。

暑中お見舞い申し上げます。本州以西では猛暑で大変なことと推察します。ここ北海道、とりわけ道東は冷涼な夏が魅力。なにより7月の最高気温の平均は20℃という釧路ではあります。本日は、阿寒国立公園清里町の「さくらの滝」にサクラマス遡上を見にいってきました。涼風吹き渡る斜里川の上流部。ここは我が父方の故郷でもあり、私の少年期の夏休みと冬休みの思い出がギュッと詰まっている土地であります。
サケ・マスの話をすると長くなりますが、サクラマスはヤマベの降海型。海で生活していたものが母川に帰り産卵するのです。この滝はどのくらいのサクラマスが越えることができるのでしょうか? 滝しぶきのマイナスイオンを浴びながら、サクラマスの熱き躍動をじばし眺め入りました。

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東北海道の夏の魅力をワイドビジョン(16:9)で

花の季節となりました。いつもは湿原の花との付き合いなのですが、久しぶりに大雪山の高山植物大群落に会いたくて、赤岳銀泉台から白雲岳、北海平を経由して黒岳層雲峡までの縦走をしてきました。また、今年は「北海道ガーデンショー2015夏」が開催されているので、北海道ガーデン街道のガーデン巡りもしてみました。
私の感動した印象を広い北海道らしく、16:9比率のワイドビジョンにトリミングしてみていただこうとおもいます。

雲海がブームのようですが、好天の山の朝は雲海とともにひらく、という感じです。三国峠から東大雪方面の山々です。
雲海がブームのようですが、好天の山の朝は雲海とともにひらく、という感じです。三国峠から東大雪方面の山々です。
朝日にきらめくフキの葉の雫。なにげないショットだけれど、新緑と雫に命のイメージを感じます。
朝日にきらめくフキの葉の雫。なにげないショットだけれど、新緑と雫に命のイメージを感じます。
岩石にへばりつくエゾノツガザクラ。岩と花、白と赤のコントラストが目にしみます。
岩石にへばりつくエゾノツガザクラ。岩と花、白と赤のコントラストが目にしみます。
大雪を代表する鳥といえば、ギンザンマシコ。ハイマツの実をついばんでいました。これは雄。雌はオリーブ色が基調でこれがまたいい。
大雪を代表する鳥といえば、ギンザンマシコ。ハイマツの実をついばんでいました。これは雄。雌はオリーブ色が基調でこれがまたいい。
大雪の高山植物群は質量ともに世界有数。今回はポピュラーの花以外に目を向けて、タカネイワヤナギ、花が綺麗。
大雪の高山植物群は質量ともに世界有数。今回はポピュラーの花以外に目を向けて、タカネイワヤナギ、花が綺麗。
大雪森のガーデンからの大雪連峰の景観。草原に牛、山に雪、夏の青空。北海道の夏です。
大雪森のガーデンからの大雪連峰の景観。草原に牛、山に雪、夏の青空。北海道の夏です。
大雪森のガーデンの「デザイナーズガーデン」。日仏のデザイナーによるバルーンと草木の競演。
大雪森のガーデンの「デザイナーズガーデン」。日仏のデザイナーによるバルーンと草木の競演。
富良野「風のガーデン」。いうまでもなく倉本聡さんのあのドラマの舞台です。またDVDで見直しました。ガーデンが成熟しているのがわかりました。
富良野「風のガーデン」。いうまでもなく倉本聡さんのあのドラマの舞台です。またDVDで見直しました。ガーデンが成熟しているのがわかりました。

 

鳥はタンチョウ、花はハマナス!

「北海道の花」ハマナス
「北海道の花」ハマナス

「北海道の花」というのはあまり馴染みがないかもしれませんが、ハマナスです。国道38号の道の駅「恋問館」の海岸線は海浜植物の宝庫ですが、ハマナスをはじめ、エゾスカシユリやセンダイハギなどが咲き誇っています。とりわけハマナスは満開で、車を止めて写真を撮りに降りるとハマナスの香りに包まれました。これからしばらくの間、赤い実を結ぶまで「北海道の花」として観光客を迎えてくれます。

国道38号のロードサイドを飾ります
国道38号のロードサイドを飾ります
もう実を結んでいるのと、これからの蕾が同居してます
もう実を結んでいるのと、これからの蕾が同居してます
ハマナスには北海道の抜けるような青空が似合います
ハマナスには北海道の抜けるような青空が似合います

ピアノ発表会で人生初のコンサートデビュー!

下のバーをクリックして記事をお読みください。私の下手なピアノですが、少し雰囲気がでます。
発表会で弾いたのは「モーニン」でした。
発表会で弾いたのは「モーニン」でした。


先日、1年間続けてきたピアノ教室の発表コンサートがおこなわれた。還暦を機にはじめたことの一つがピアノ。個人レッスンを週1回続けてきたが先生には、「歳になってはじめることなので、弾きたい曲をやりたい」というリクエストを出した。私は数曲のピアノで弾きたいお気に入りがあったが、その一つが『トロイメライ』だった。シューマンの「子どもの情景」という小曲集のひとつで、「夢」とか「夢見心地」という意味だそうだ。

この曲へのおもいは、大林宣彦が尾道を舞台に描いた映画『転校生』の挿入曲で印象的に使われていたことにあり、さらに私自身が映画仲間と製作した8mm映画『第三の男’77』は、大林の初期の実験映画である『伝説の午後 帰ってきたドラキュラ』へのオマージュで、私の映画への記憶につながっていく。

今月の21日、義母がファンであるピアニスト、フジコ・ヘミングの札幌公演に同行した。ピアノをはじめたから数ヵ月後、『トロイメライ』に取り組んだとき、YouTubeで有名ピアニストの聞き比べをした。その時、「これなら自分もできそうだ」とおもわせたのがフジコ・ヘミングだった。それから数ヶ月、やっとなんとか簡単に編曲したものを弾けるようになり、私のピアノへのおもいは一つ、小さい実を結んだ。

さて、札幌のフジコ・ヘミングは、ショパン、ドビッシー、ブラームスの名曲と彼女の十八番であるリストの「ため息」そして「ラ・カンパネラ」でコンサートを締めくくり、観衆の大喝采を浴びた。決して若くはない彼女はアンコールはやらないのでは、との話も聞いていたが、再登場し、短い謝辞の後、アンコールの曲をおこなった。
それは、平明で、ピュアで、素朴な演奏であった。超絶技巧の演奏の後であったので一層際立つほどのシンプルさであった。「これなら私も弾ける」。再び、そう思った。純真であることは可能性を開くドアである。自分自身の「子どもの情景」をイメージしながら、『トロイメライ』に身を浸し、トロイメライがつなぐ縁を夢見心地で回想した。

人生初めてのピアノコンサート出演は、アッという間に終了。手が震え、普段しないミスを重ね、頭の中が白くなった。そんな甘いものではないことを体感した。
しかし、私の小さく実を結んだピアノへのおもいは、音楽の神様がつないだ縁をとおして、少し熟していたように感じた。

 

「モーニン」はBS「美の壷」のテーマ曲でもあります。「朝」ではなく、「叫び」という意味です。
「モーニン」はBS「美の壷」のテーマ曲でもあります。「朝」ではなく、「叫び」という意味です。

噂のイベント「阿寒ハイキング」はやっぱり凄いイベントだった!

青年会メンバーはもくもくと食材調理、ご苦労さん!!
青年会メンバーはもくもくと食材調理、ご苦労さん!!

 

普段立ち入ることの出来ない前田一歩園の森林を散策し、地元食材のグルメランチを味わえ、その抜群のコストパフォーマンスで話題の「第5回阿寒ハイキング」に参加しました。
樹齢八百年のカツラの巨樹が鎮座する「光の森」をフィトンチッドのシャワーを浴びながら散策すること2時間。スキー場の阿寒湖畔展望台から雄阿寒岳と阿寒湖を拝み、お目当てのグルメランチへ。内容は写真を確認いただき。この日のメニューを以下に。
このイベントは阿寒商工会青年部阿寒湖畔支部の若手メンバーが地元の魅力にこだわって企画したもの。
メンバーは自然ガイド、レストランやお菓子屋さんの本職から地域を支える若手有志がおしみなく阿寒へのおもいをぶつけたイベントとなっています。
私は5回目にして初参加となりましたが、噂に違わぬグルメのオンパレート。さらには、ハイキングで集めたトドマツの若葉からアロマオイルを抽出するコーナーやお土産に阿寒のシナノキで栽培した蜂蜜をつかった特製クッキーや新作マリモ羊羹などが付く、超豪華版でした。
もちろん損得度外視なんでしょうが、参加者に皆さんも何か地元に還元したいとおもった筈なので、そこらへんのスキも見せてくださいね。来年も期待してます。

・ウチダザリガニのミネストローネ・エゾシカのカレー・エゾシカのハンバーク・スジエビとコゴミの天ぷら・ニジマスのちゃんちゃん焼き・ワカサギの天ぷら・ヨモギ入りスコーン・コイのザンギ・ギョウジャニンニク入りパスタ