阿寒クラシックトレイル研究会の今年の打ち上げが阿寒アイヌコタン民芸喫茶「ポロンノ」で開催。オーナー夫妻は研究会メンバーでイベントではアイヌ料理とウポポ(唄)やムックリ演奏を披露してくれ、参加者からも大好評。この夜はアイヌ料理をたっぷり堪能。メニューご紹介…、という前に、来年は武四郎北海道命名150年のメモリアルイヤーで、わが研究会もこれを機に過去4年間やってきたイベント形式での開催はひと段落することにしました。来年のラストウォークは例年どおり9月下旬から10月に開催します。乞うご期待!
阿寒クラシックトレイルの「山湖の道」は、現国道から峠越えをして阿寒湖畔に至る先人達が歩いた道です。今回、武四郎の日誌に沿って、新たなルートを探索してきました。その昔、道はケモノ道からはじまり、アイヌの狩に使った道、そして先人たちの交通路として変遷し、近代以降、産業道路から観光生活道路への変化しています。よって、現在のマリモ国道のおおくは古道と重複しているのですが、峠越えは迂回して現在の国道が整備されています。今回は、この直登するルートを歩いてみようとおもい、事前の下見です。そこには、武四郎が野帖に記したそのままの景色が確認できました。本番は10月29日です。乞うご期待。
阿寒湖温泉に会議でお出かけ。沿道はオオウバユリ(アイヌ名はトゥレプ)が満開となり、この時期ならではの花見街道です。私がよくガイドで訪れるキラコタン岬にもオオウバユリの花園があるのですが、今年はこんな具合。犯人はわかっているのですが、これが食害なのか、否か? ということで、阿寒アイヌコタンの民芸カフェ「ポロンノ」でオオウバユリを初めて食することができました。アイヌにとってトゥレプは極めて重要な食糧で、でんぷんの粉を保存食や薬にもつかったそうだ。ゆり根よりイモに近く、繊維質が多いのが特徴。冷凍が可能で、裏メニューでまだ食べれるようです。バター醤油焼きで酒の肴にもあいそう。
釧路市から根室にかけての海岸線は「北太平洋シーサイドライン」と称して、断崖の海岸線に漁港集落が点在して風光明媚なエリアです。アイヌ地名に漢字を当てはめてるため、難解地名の宝庫でもあります。
たまに我が家から散策やバードウォッチングに出かけますが、冬は港や海岸で海鳥を手軽に観察できるところでもあります。特に、昆布森漁港はコンパクトな漁港ですが岸壁や堤防沿いに観察箇所があって、両岸の崖地にもワシ類を見る事ができます。今日は、釧路市よりの集落をご案内。
・又飯時(マタイトキと読みます)アイヌ語の意味は:海の背の荒いところ
・宿徳内(シュクトクナイ)意味:エゾネギの群生している沢
釧路湿原、阿寒・摩周の2つの国立公園をメインに、自然の恵が命にもたらす恩恵を体感し、自然環境における連鎖や共生の姿を動植物の営みをとおしてご案内します。また、アイヌや先人たちの知恵や暮らしに学びながら、私たちのライフスタイルや人生観、自然観を見つめ直す機会を提供することをガイド理念としています。