山湖の道を武四郎記念館元館長、髙瀨さんと散策

髙瀨ご夫妻と秀和人文研究所の松橋さん、そして阿寒クラシックトレイルメンバー

松浦武四郎記念館の元館長、髙瀨さんご夫妻を「山湖の道」にご案内。武四郎の足跡を探訪しました。久しぶりの青空を愛でながら一歩園植樹の森展望台からの絶景に髙瀨さんも感動されていたようです。髙瀨英雄さんは記念館退官後も北海道を奥様とキャンピングカーで武四郎の足跡巡りの旅を続けていらっしゃいます。今回も1ケ月以上の滞在で、釧路短期大学でも講演会をおこないました。

髙瀨さんの杖はイタドリでつくったものです

髙瀨さんからは貴重な資料や情報のみならず、道内の武四郎研究者のご紹介や縁作りなどもしていただいております。今回同伴された弟子屈の秀和人文研究所代表の松橋さんも地域で武四郎研究をさせている方で、今回、髙瀨さんに我々の阿寒クラシックトレイルを紹介する機会をつくっていただきました。
髙瀨さんから、アカザという植物で作った杖をいただきました。アカザは1年草で秋に枯れたものを杖にすると軽くてお年寄りには軽くていいのだそうです。確かに。松尾芭蕉は岐阜のお寺に逗留した折、「宿りせん藜(あかざ)の杖になる日まで」と、あまりの快いもてなしにこの分ではアカザが杖になる迄滞在したいものだというのおもいを俳句にたくしたそうです。
午後からは阿寒の関係者と懇談。オンリーワンの魅力づくりにむけて新設された行政のアイヌ政策部門に激励のエールを送っていただきました。来年は是非、武四郎の故郷、伊勢の皆さんにも歩いてもらいたいものです。

松尾芭蕉の俳句にも詠われたアカザの杖
今年はこの杖で阿寒クラシックトレイルを歩こう!

北海道新聞月刊情報誌fitに掲載

1枚目

北海道新聞社の月刊情報誌fitの「しあわせのカタチ」というコーナーに当舎の記事が掲載されました。熱心な編集女史のロングインタビューを受け、採録原稿の掲載です。私自身の生い立ちから仕事の経歴、当舎設立の経過と今後の期待など…。お受けした時は、本や阿寒クラシックトレイルのPRになるかなぁ、とおもったのですが、いつしか自分史語りのような内容と「しあわせのカタチ」というコーナータイトルに若干の恥じらいを感じております。4ページ全文掲載いたしましたので、よかったらご一読を。

2枚目
3枚目
4枚目

マリモの神秘は変わらず

創られる伝説、継承される伝説。以前から言われていたことですが、あらためて資料があきらかになり、和人の創作による伝説であることがあきらかになりました。科学的な知見も、人文的な知見も、過去の装飾されたマリモの神秘が明らかになっても、さらにマリモの希少性やイメージや豊かさは増すばかりです。古きベールを剥いでもマリモの神秘は変わらず。生息地観察ツアーも楽しみです。

「迎える儀式」で年に一度、引き上げられるマリモ
マリモ祭りは10月8.9.10日開催

素敵なキノコの本はいかが!

大型サイズだが、写真も解説もサイズに馴染んでいます。

阿寒湖畔で自然ガイドをしているキノコ写真家新井文彦さんの新著『森のきのこ、きのこの森』(玄光社刊)を著者サイン入りでゲット。美しいキノコの写真、著者のキノコ愛が伝わる文章、丁寧な解説、斬新なブックデザイン、キノコに手の届くガイド。コウバイタケのように素敵な本です。9月2日には阿寒湖畔で新井さんと、阿寒ネイチャーセンターの安井さんの1日ガイドツアーがあります。7300円は決して高くはありません。期待が膨らむ昼食付なんですから。皆さんも是非どうぞ。

キノコ写真家ですが撮影情報も惜しみなく提供されているところが太っ腹
多彩な教養があふれる解説文です。自然を楽しむ手引書でもあります
解説文も新井ワールド満載で読ませます
新井さんは東北と阿寒の2地域キノコ生活をおくっております

湿原に蝶が舞う

ヒメシジミがドクゼリの花に集まる景色は湿原ならでは

この時期、夏から秋にかけて湿原の花が咲き誇っていますが、その花に多くの蝶が集まっています。ドクゼリの花に集うヒメシジミ。ブルーの翅は雄、茶色の翅は雌です。裏翅の文様もよくわかります。湿原では、ハンノキを食草にするミドリシジミが有名ですが、雄のコバルトグリーンの翅の美しさは見事ですが、留まったときは通常翅を閉じるのでなかなか写真に撮るのは難しい。小さな蝶だけど棲み分けが出来ているようで、ミドリシジミは温根内ビジターセンター側のハンノキ林周辺、ヒメシジミは高層湿原の手前のドクゼリに多いです。

コヒョウモンのようだけど…?
サカハチチョウはイラクサを食草にする蝶
コキマダラセセリかしらん?
クジャクチョウは成虫のまま越冬する逞しい蝶
ミドリシジミ。翅を閉じていますが雄だと輝く緑色の翅がまことに美しい