小学生の夏休み自由研究ツアーにガイドとして同行し、ノロッコ号に乗って塘路湖まで行ってきました。メインはウチダザリガニ駆除体験ということで、特定外来生物のウチダザリガニを捕獲して観察することです。参加者に自由研究のテーマを聞いたら、「絶滅危惧種!」という返事があったので、ウチダザリガニに駆逐されているといわれる絶滅危惧種ニホンザリガニも見れたら、と期待しましたが、こちらは湖ではなく上流河川にいるとのこと。ウチダザリガニの英名はSignal crayfishといって、はさみの付け根が白くて、信号を送っている姿を連想させることから命名されたとのこと。なるほど、確かに…。子どもたちは生き物大好きで、ザリガニに釘付け状態でしたが、外来生物が生態系に及ぼしている影響もわかってくれたかなぁ?
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森のホールで、ご馳走さん。
川湯温泉駅はここ数年ですっかり、新しいカルチャーゾーンに変身した。川湯温泉駅をメインに、雑貨パン、ケーキ&レストラン、骨董品屋など。今日は生活骨董愛好の連れ合いに誘われ、骨董市に。私は、といえば、周辺の植物観察撮影にうろうろし、お目当ては昼食の「森のホール」ランチタイム。いつも地場野菜を使ったセンスのいいランチに、食後のケーキが何とも嬉しい。幼少期、斜里の親戚へ遊びに行く時、川湯駅の駅弁である、しいたけ飯を食べたときの感動を思い出します。食いしん坊にとっては、「ぱなぱな」のパンも定番。どちらも、なんといっても雰囲気と店主やスタッフの感じがいいこと。また行くよ~。
収穫の期待膨らむ…
両親の実家がある知床斜里は私にとっても少年時代の思い出がびっしり詰まった土地です。しばらくぶりに母親を乗せて日帰り身内ツアーです。川湯から清里に向かう野上峠から自然の雰囲気はちょっと変ります。じゃがいもとソバの花が満開です。峠を越すと小麦畑が黄金色に収穫を待っています。秋播き小麦は収穫間近、春撒き小麦との色のトーンの違いがこれまた微妙でグーです。我が家に戻るとラズベリーの実が収穫時です。ちょっとほっておくと収穫時期を逸してしまいます。今年も美味しいジャムが楽しめます。サヤエンドウも次から次へなってきます。こちらはほっておいて、完熟させてから豆ご飯という手もありますが、まずは味噌汁や油炒めで、自家栽培ならではの風味を楽しみます。これから実りの秋にかけて、食べ物のお話が増えそうな予感。
湿原、真夏の風景
7月も中旬を過ぎて、涼しい道東も真夏の季節を迎えました。関西圏からのお客様をキラコタン岬に案内する機会が多いのですが、2,3日、日を空けただけでも夏色が深まっていくのを実感します。オオウバユリが満開になりました。アイヌにとって、鹿、鮭のタンパク源と山菜・キノコ、そしてオオウバユリの根のでんぷん質が主食だったそうです。1家族、年間8千株を採取したとの調査もあります。今でもこの時期は道路縁でも見かけることがありますが、その昔はどれほどあったのでしょうか。おもわず想像してしまいます。
いつもバスを迎える、鶴見台からは、7羽の若いタンチョウが餌を探しておりました。背後のシラカバとカラマツ、そして手前の牧草地が生み出す、緑のコントラストが道東の夏っぽい色あいではないでしょうか。
今日は、トンボや蝶の活動も活発で、ササの葉にとまった、ホンサナエとミドリヒョウモンをゲット。明るい茶色としっくな濃紺の中のコバルト色がいいですね。
トンボ目とチョウ目を鍛える日々です。
夏になり湿原に足を運ぶ回数が増えています。この時期は、野草の開花に目を奪われると共に、これまであまり気に留めていなかった、蝶やトンボの活動が気になるようになりました。
特にトンボは釧路湿原を特徴づける生き物の一つで、北方系や南方系(これ自体も新鮮な表現ですが…)のトンボ41種が生息しています。先日、案内した本州の高校生のなかに、トンボ博士がいて、名前の分からない、イトトンボの仲間をすばやく発見し、エゾアオイトトンボと教えてくれました。本当にお客さんから教えられることも多い、新人自然ガイドです。それからというもの、すっかりトンボや蝶に目がいく毎日です。きのこ写真家の新井文彦さんによると、キノコを探す目線、つまり、きのこ目の鍛錬が重要とのこと。トンボ目や蝶目、きのこ目も鍛えねば、とおもう今日この頃です。