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トンボ目とチョウ目を鍛える日々です。

夏になり湿原に足を運ぶ回数が増えています。この時期は、野草の開花に目を奪われると共に、これまであまり気に留めていなかった、蝶やトンボの活動が気になるようになりました。
特にトンボは釧路湿原を特徴づける生き物の一つで、北方系や南方系(これ自体も新鮮な表現ですが…)のトンボ41種が生息しています。先日、案内した本州の高校生のなかに、トンボ博士がいて、名前の分からない、イトトンボの仲間をすばやく発見し、エゾアオイトトンボと教えてくれました。本当にお客さんから教えられることも多い、新人自然ガイドです。それからというもの、すっかりトンボや蝶に目がいく毎日です。きのこ写真家の新井文彦さんによると、キノコを探す目線、つまり、きのこ目の鍛錬が重要とのこと。トンボ目や蝶目、きのこ目も鍛えねば、とおもう今日この頃です。

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ヨツボシトンボ、どこでも登場。
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尾っぽの黒味がすくないシオヤトンボ♂
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羽を広げたらコムラサキだった!
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エゾシロチョウか、エゾスジグロシロチョウか?
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麦藁帽子に???トンボ、夏だねぇ

 

新緑の阿寒クラシックトレイル「山湖の道」を歩きました

新緑のなか、阿寒クラシックトレイルの「山湖の道」を歩くイベントを実施しました。山湖の道は、阿寒クラシックトレイル全行程60kmの最後の山越えの道(約10km)です。昭和初期に阿寒湖畔と釧路の間に自動車が走るようになるまで、阿寒湖畔へは歩いて、又は馬に乗ってこの峠を越えました。「山湖の道」は前田一歩園の許可を得て、林道を歩きます。原生の雰囲気をとどめるイタルイカから、植樹の森を経て、湖水の島巡り、そして最後はまち歩き。写真で雰囲気をお伝えします。

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さあ、出発です。(イタルイカ)
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湧き水で一休み、旨い!
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松浦武四郎やアイヌ地名を解説
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アイヌ伝統料理ユックオハウ(シカ汁)で腹ごしらい
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ムックリとウポポ(唄)の演奏でほっこり
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まさに新緑の古道を歩きます
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マリモ展示観察センターでしばらくぶりにマリモに対面
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最後はアイヌコタンで締め。武四郎の宿泊地もこのあたり。

エトピリカに会えた!

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エトピリカはアイヌ語で、エト(くちばし)ピリカ(美しい)。黄色のリーゼントもいかすね。

10年来のつきあいになる香港の友人達と落石のネイチャークルーズに行ってきました。今の時期はなんといってもエトピリカです。繁殖でユルリ島周辺にやってきているのです。
さて、このクルーズを立ち上げたNさんと香港のネイチャーフォト愛好家と私はある縁でつながっておりました。10数年前、道東に英国からのバードウオッチャーを誘致してはいかがか、という話を当時、大手航空会社の英国旅行代理店社長だったNさんがお話に来ました。近年、世界からタンチョウやオオワシを見に多くの外国人が道東にやってきますが、その原動力になったのがNさんでした。根室と釧路の観光関係者や行政が英国の世界最大のバードウオッチングフェスティバルに参加し、その時の最初のパンフレットの表紙を飾ったのが香港の友人の写真でした。国際野鳥ガイドに転進し、落石ネイチャークルーズに多くの外国からのお客様を誘致しているNさんと香港の友人達と縁を振り返りながら海を見つめていたら、エトピリカの番が我々を迎えてくれました。人と人、人と自然の関係も持続可能な関係のためには、相互理解が必要ですね。