「自然と人の共生」カテゴリーアーカイブ

釧路湿原の冬の散策コースをさがして

冬の散策メニューは今年からはじめました。もっと魅力的なルートづくりのために釧路湿原周辺の調査をしています。
冬の自然散策の魅力作りはさまざまですが、スノーシューで普段歩けないルートを自由に歩くことが出来るのが一番。
さらに、魅力を紹介すると…
①アニマルトラッキング:動物の足跡観察。私はエゾシカの足跡をたよりにルートを選んだりもします。
②野鳥観察:釧路湿原は夏鳥が一番多いので、冬は最適シーズンではないのですが、冬は鳥を見つけやすいし、冬ならではの魅力的な野鳥が充実。
③冬芽観察:樹木の冬芽を観察する少し通好みのメニュー。
④湿原の湧き水観察:冬でもこんこんと湿原に水を供給している湧き水を観察。湿原ならではの魅力。
というわけで、皆さんも是非、冬の湿原をご一緒しませんか?

阿寒湖畔スキー場からオリンピックへ

日本のエース湯淺選手。子連れレーサーで世界を狙う。

阿寒湖温泉勤務だった5年間、冬季スポーツ実行委員会でスキースケートの大会運営に従事していた。阿寒を離れた後もその縁で大会のお手伝いをさせていただいている。国設阿寒湖畔スキー場UTARAは、国営というわけではなく、国有地と前田一歩園財団所有地に造られたスキー場であるということ。寒冷地で北斜面に位置していることもあり、こじんまりとしているが評価の高いスキー場だ。それを証明するように、FIS(世界スキー連盟)公認レースが年2~3回大会おこなわれている。今年は全日本アルペンスキー競技会がオリンピックの出場選手選考も兼ねて開催された。私も電子掲示スタッフとして参画。3日間にわたる熱戦の記録業務に従事した。テレビ中継もあり、オリンピック選考でもあるので選手もスタッフも関係者も、いつにない熱気に包まれた大会となった。裏方の目線で写真報告をします。

テレビ中継があって、スタッフや関係者の数が多い。 ゴールハウスも報道に占拠され、大会本部は屋外テ ントへ。
雄阿寒岳をバックにパブリックビューイング車も登場。
大回転と回転の技術系2種目が開催。コースコンディションは高評価!
ゴール前の2階建てゴールハウスに私の職場、記録室があります。
ゴールハウスから私の指で選手の記録がチェックされます。
電子掲示がメインとサブ。それに手動掲示がセットのトリプル体制。
スポンサーのスバルはXVのゲレンデタクシーをデモ展示。無料のコーヒーサービスも。
阿寒湖婦人部による豚汁、ワカサギ汁に選手も関係者も舌鼓。やっぱり、これだね!
勝者と敗者をゴールハウスから。1回勝負の辛さ。
フラワーセレモニーは上位30位終了時に開催。正式決定前なのでとりあえず表彰という感じ。

厳冬の音羽橋にタンチョウが舞う

冬の人気コース、タンチョウのねぐらである鶴居村音羽橋に下見に行ってきました。まだ12月上旬だというのに、この日は車の車外気温メータは-20℃!快晴の日の出の陽光に照らされて3百羽を超えるタンチョウが川霧のなかに浮き上がります。地元のカメラマンも絶好のコンデションとのこと。7時30分頃に群れが飛び上がり橋の上を飛び上がりました。この日、ここに居た50名ほどのカメラマンは傑作をものにしたことでしょう。

これぞ秋の鶴居村!

秋ならではの快晴に阿寒の山並みが美しい
キラコタン岬から湿原も秋の装い
これぞ人と自然が共生する鶴居村の姿
雪裡川の寝床にははや、タンチョウの姿が

晩秋(ちょっと気が早い)の鶴居村を愛知県からいらしたご夫婦を1日ガイドしてきました。この時期、タンチョウが刈り入れ後のデントコーン畑に集まってきていて、冬の寝床で有名な音羽橋にも数羽が居ました。ヨシ原は紅葉の色を深め、チルワツナイ川にはタンチョウの番が餌をついばんでいました。いつもと違うのは遡上するサケの姿を確認できませんでした。記録的不漁が二年連続で心配です。快晴の秋空に雌阿寒、雄阿寒の姿が美しい。その空をヒシクイの編隊が飛んで行きました。

マリモの神秘は変わらず

創られる伝説、継承される伝説。以前から言われていたことですが、あらためて資料があきらかになり、和人の創作による伝説であることがあきらかになりました。科学的な知見も、人文的な知見も、過去の装飾されたマリモの神秘が明らかになっても、さらにマリモの希少性やイメージや豊かさは増すばかりです。古きベールを剥いでもマリモの神秘は変わらず。生息地観察ツアーも楽しみです。

「迎える儀式」で年に一度、引き上げられるマリモ
マリモ祭りは10月8.9.10日開催