阿寒国際ツルセンターの館長、河瀬幸さんの写真展『小さな湿原ビオトープ』を阿寒湖畔の奏の森ギャラリーで見てきました。普段は冬のタンチョウの給餌場として有名なツルセンターですが、近年、このビオトープが夏鳥や留鳥の楽園として脚光を浴びています。河瀬さんの写真はいずれも野鳥へのあたたかい眼差しが感じられるものです。キャプションにも文筆家でもある彼女の素敵な一文が添えられ、英訳もついています。私はここでヤマセミとカワセミを同時に見る幸運に恵まれました。ちょうど阿寒川の中流域と下流域の結節点なんですね。写真にもあるキセキレイとセグロセキレイも同時に見れます。また、お邪魔します! 写真展は6月29日まで、皆さんもビオトープによってから湖畔に行くと一層ライブ感が増しますよ。
「凸凹日誌」カテゴリーアーカイブ
落石岬でサカイツツジとご対面!
気温9度の根室落石岬で、サカイツツジを見てきました。氷河期の生き残りで冷涼な環境を好むサカイツツジならではの生息環境を体感。サカイツツジは南限のサハリンから飛び地で国内ではこの落石岬にだけ生息していますが、納得の寒さではあります。釧路湿原にも同じく氷河期の生き残り(遺存種)のミツガシワとハナタネツケバナが現在、開花中です。厳しい環境に適応し、生き延びてきたしぶとさに敬服します。
美味しい手作り味噌づくり、1年2ヶ月後に本当に美味しいか、わかります。
ここ10年来、道産大豆で手作り味噌を作っています。今朝は今年の仕込み作業で前日から煮ていた大豆を挽肉機ですり潰し、塩・麹を混ぜて漬け込みました。我が家は14ヶ月ほどねかせて仕上がりです。これでまた美味しい味噌がいただけます。
草も樹も芽吹きの瞬、それぞれの緑で大地のキャンパスに自己主張する春
新緑の季節である。野草の世界では、スプリングエフェメラル(春の妖精)というロマンティックな言葉もある。草も樹も芽吹きの瞬、それぞれの緑で大地のキャンパスに自己主張する春である。緑の部屋にようこそ!
北海道、春の山菜三大帝王!
第1位:左手小鉢にアイヌネギ(ギョウジャニンニク)の醤油浅漬け。独特の風味味わい、山菜好きは我を忘れて野山を駆ける。ちなみにアイヌ名はキト又はキトピロ。
第2位:手前に陣取るコゴミのおひたし。あく抜きや処理の手間がかからず(ゼンマイ部分の毛を取るのが少し大変)、茹でてすぐいただける。くせのない山の味。クサソテツが和名だが、みんな山菜名のコゴミで通用しちゃいます。
第3位:大皿にフキとシイタケの油いため。フキは量といい、味といい、調理のバリエーションも多様で、わが舎では行動食にフキのアンジェリカ(砂糖菓子)を作っている。東北海道のフキは染色体数が特異で巨大であるが味もよく、クマも大好き、私も大好き。