「自然と人の共生」カテゴリーアーカイブ

我が心の山・斜里岳

モノクロ写真を複写。以久科の実家からいつも見ていた斜里岳
モノクロ写真を複写。以久科の実家からいつも見ていた斜里岳
何かのコンテストで賞をとったなぁ
何かのコンテストで賞をとったなぁ
馬や牛が沢山いて、人間も沢山いて、楽しかった~
馬や牛が沢山いて、人間も沢山いて、楽しかった~

BSフジの「絶景日本百名山」で斜里岳が紹介されていた。案内ガイドが阿寒湖温泉の仲間のガイドさんだったので本筋の興味でない方に集中力が拡散。さて、斜里岳は「我が心の山」といってもいいほど所縁のある山。両親の実家が斜里と清里だったので、幼少から中学生まで私の少年時代の夏休み、冬休みはいつも斜里岳の麓でいとこ達と過ごした楽しい思い出がよみがえる。母方の実家は、以久科(いくしな)という処で、もっとも斜里岳が均整のとれた姿を見せる場所だ。実家は農業で入植したが、家畜商も営み、軽種馬やばんばの馬の生産もしていた。写真は私が高校の写真部時代に撮ったもの、馬の背後に裾野を広げる斜里岳の姿をご覧いただきたい。
社会人になって登山をはじめるようになってから、はじめて斜里岳に登ったのだが、若い時は、暗いうちに釧路を出発し、山に登ってから、以久科海岸(砂浜性の植物の宝庫だった)で海水浴をして、釧路に戻ることもあった。山よし、海よしの斜里です。

斜里岳をガイドする加藤ガイド。在阿寒湖温泉で「一歩園森の案内人」でもあります。
斜里岳をガイドする加藤ガイド。在阿寒湖温泉で「一歩園森の案内人」でもあります。

阿寒クラシックトレイルを支えてくれるトレイルエンジェル

今日の朝刊で紹介されました
今日の朝刊で紹介されました

ロングトレイルの本場アメリカでは1千kmを超える長距離遊歩道が全米各地にあるそうです。そこを歩くトレッカーたちを支えるのがトレイルエンジェルと呼ばれる地域のボランティア達です。水や休息、食糧調達のサポートをしてくれ、この人達が強力なサポートをするそうです。
阿寒クラシックトレイルも全長でも60kmほどですが、何件かの農家や地域の方々に支えられています。「里の道」では小瀬牧場さんで昼の休息地、湧き水の提供、トイレを貸していただくなど、大変お世話になっています。ここの休息で午後からの活力が生まれます。また、黒島牧場さんは綺麗な草花で我々に憩いと潤いのひと時を提供していただいています。今年もよろしく!

美味しい湧き水で元気はつらつ、我らがトレイルエンジェル小瀬牧場
美味しい湧き水で元気はつらつ、我らがトレイルエンジェル小瀬牧場
いつも民有地の通行と綺麗な景観で憩いを提供してくれる黒島牧場さん
いつも民有地の通行と綺麗な景観で憩いを提供してくれる黒島牧場さん
さぁ、今年も阿寒クラシックトレイルの季節がやってきました。「里の道」大正峠
さぁ、今年も阿寒クラシックトレイルの季節がやってきました。「里の道」大正峠

 

釧路湿原を代表する昆虫・トンボのお話

キタイトトンボは5月下旬から9月まで長期間出現
キタイトトンボは5月下旬から9月まで長期間出現

湿原の役割のひとつとして生物多様性があり、約2千種の動植物が生息する釧路湿原は命のゆりかごでもあります。昆虫は約1150種が記録されていますが、そのなかでトンボは釧路湿原を特徴付ける昆虫だそうです。釧路湿原全体では41種(ちなみに全国では約200種、北海道では75種)が記録され、このうち北方系が22種、南方系が19種となっています。これから秋まで、次々とトンボが登場し、湿原を飛び交います。北方系と南方系が交錯する釧路湿原。氷河期の遺存種エゾカオジロトンボや、ここで発見されたイイジマルリボシヤンマなど、個性派も揃っています。ちょっと目をこらして、トンボの世界を覗いてみましょう。

温根内の水路のミズトグサで一休みのキタイトトンボ
温根内の水路のミズトグサで一休みのキタイトトンボ
ヨツボシトンボは春一番のトンボ
シオヤトンボの雌も
シオヤトンボの雌も
シオヤトンボの雄が木道に
シオヤトンボの雄が木道に
ヒョウモウンチョウによりそうホンサナエは南方系です
ヒョウモウンチョウによりそうホンサナエは南方系
オオトラフトンボが産卵中
オオトラフトンボが産卵中

 

「北海道の日」制定について考える

20160619

調べごとをしていたら、2018年の「北海道開名150周年」が、松浦武四郎の生誕200年の年であることがわかった。周知の事実なのかもしれないけれど、1818年伊勢の松阪生まれだから、200年!なるほど。道新に武四郎が「北加伊道」(「北海道」の元案)を提案した7月17日を「北海道の日」にする条例案が道議会各派から提案されるとのこと。これには何か違和感が…?!
ということで「北海道の日」再考。地域のアイデンティティをある契機を基点とすることは慎重にしたい。単に名前がついた記念日ということではないのだろう。歴史の連続性を考えたい。武四郎も「北加伊道(北海道の原案)」には、カイの国、つまり、アイヌの「われわれの大地」という意味を取り入れている。”われわれはどこから来たのか われわれは何者か われわれはどこへ行くのか” 。国際化がすすむ北海道、アイデンティティで苦しんでいるアジアの人々にも若者が胸をはって説明できる「北海道の日」であってほしい。
ということで、私のアイデアひとつ、北海道の英語表記ロゴを作ってみた。KAIがミソですよ。誰かもっとカッコイイの作って!

20160611

こういう制定は、じっくり時間をかけて検討したいですね
こういう制定は、じっくり時間をかけて検討したいですね

2016全体

 

 

ネンキン生活者、ネンキン生活を目指す輩、ネンキンの未来を信じる皆さんの必読書ご紹介

私は隠れ新井ファンではなく、顕れ新井ファンです。
私は隠れ新井ファンではなく、顕れ新井ファンです。

amazonから新井文彦著『粘菌生活のススメ』(誠文堂新光社)が到着。新井さんは年約5ヶ月間ほど阿寒湖畔に在住し、ネイチャーガイドをしながらキノコや粘菌の取材を重ねています。これまでもキノコの素晴らしい著作がありますが、今回は、ネンキン生活者、ネンキン生活を目指す輩、ネンキンの未来を信じる皆さんの必読書。まず、写真だけでご飯が3杯食べられる内容。素晴らしい!まさに自然(観光)資源の掘り起こし。私もネンキン生活が楽しみです。新井さんのガイドは、阿寒ネイチャーセンターへお問合せ下さい

阿寒のフィールドにはこんな世界もあるんだねぇ
阿寒のフィールドにはこんな世界もあるんだねぇ
こいつにはまいっちゃうね。思わずカワイイ
こいつにはまいっちゃうね。思わずカワイイ
現物を探しに行こう!
現物を探しに行こう!
これは、これは、阿寒のアウトドア最強ウーマン登場
これは、これは、阿寒のアウトドア最強ウーマン登場