「極東野鳥ノート」カテゴリーアーカイブ

厳冬の音羽橋にタンチョウが舞う

冬の人気コース、タンチョウのねぐらである鶴居村音羽橋に下見に行ってきました。まだ12月上旬だというのに、この日は車の車外気温メータは-20℃!快晴の日の出の陽光に照らされて3百羽を超えるタンチョウが川霧のなかに浮き上がります。地元のカメラマンも絶好のコンデションとのこと。7時30分頃に群れが飛び上がり橋の上を飛び上がりました。この日、ここに居た50名ほどのカメラマンは傑作をものにしたことでしょう。

稀な冬鳥アメリカヒドリを見に春採湖へ

オオバン(黒い)、ヒドリガモ(頭が茶)に混じってちょっと違う雰囲気

ガイド仲間から春採湖でアメリガヒドリを見た、との情報を得て、さっそく湖岸散策探鳥に出かけた。春採湖は釧路市民のオアシス。市街地に残った氷河期の忘れ形見、海跡湖でもある。海側にある観察小屋(hide)周辺に水鳥が集まっておりヒドリガモ、オオバンの群れの中にちょっと雰囲気の違うのが一羽。アメリカヒドリである。頭が白っぽく、耳羽(じう)が緑色の印象でちょっと大きい感じがする。ほかのヒドリガモと比較すると違いが良く分かる。世界の野鳥の分布域は7区域(旧北区、新北区、東洋区、エチオピア区、オーストラリア区、新熱帯区、南極大陸)に大別される。世界分布が分かる『鳥630図鑑』では、アメリカヒドリの多くは新北区の北米北アメリカ、アラスカで繁殖し、メキシコ中南米寄りで越冬する。日本在住の著名野鳥ガイド、マーク・ブラジルさんの『Birds of East Asia』はアジアエリアに特化した図鑑だが、ロシア極東北部アナディリ湾の渓谷に繁殖地があり、このグループが朝鮮半島、日本、台湾で越冬するとある。
ヒドリガモの名前由来は雄の緋色(ひいろ:やや黄色味のある赤、英語ではスカーレット)の頭部羽色であるが、アメリカヒドリはほぼ白っぽい羽色。群れのなかでポツンと寂しそうにも映るが、そんなのは意に介さず活発に動き回っていた。皆さんも是非どうぞ。

北アメリカ全域がおもな生息域です
日本飛来は、ロシアのアナディリ渓谷で繁殖する少数派
図鑑では♂の耳羽はもっと緑色だ。ハイブリッド(交雑固体)も多いそうだ。
後はヒドリガモ♂、前は同♀。比較してみると
さまざまな水鳥たちが立ち寄る貴重な湖沼
春採湖は探鳥地としても有名。以前はホシハジロの国内唯一の繁殖地だったが…。

これぞ秋の鶴居村!

秋ならではの快晴に阿寒の山並みが美しい
キラコタン岬から湿原も秋の装い
これぞ人と自然が共生する鶴居村の姿
雪裡川の寝床にははや、タンチョウの姿が

晩秋(ちょっと気が早い)の鶴居村を愛知県からいらしたご夫婦を1日ガイドしてきました。この時期、タンチョウが刈り入れ後のデントコーン畑に集まってきていて、冬の寝床で有名な音羽橋にも数羽が居ました。ヨシ原は紅葉の色を深め、チルワツナイ川にはタンチョウの番が餌をついばんでいました。いつもと違うのは遡上するサケの姿を確認できませんでした。記録的不漁が二年連続で心配です。快晴の秋空に雌阿寒、雄阿寒の姿が美しい。その空をヒシクイの編隊が飛んで行きました。

阿寒湖にも夏がやって来ました

ボッケ散策路の山荘広場でエゾリスが朝食中

阿寒湖にも夏がやって来ました。ボッケ散策路を早朝散歩し、街はずれの硫黄山川河口に行ってきました。動植物も子育てや採餌にあわただしい1日のはじまりです。

尻尾の巻き上がり方がなんともキュート
何を食べているんだろう
川でうろうろエゾシカの親子、何しに来たんだろう?
銀色のボディと錆色の羽が美しく川面に映えます。カワトンボ。
カワアイサのファミリー、数えると20羽。抱卵数は8-11個なので…?!

湿原、夏の風景

展望台から鶴居軌道を回って約5kの道のり

ガイドの下見で展望台周辺の遊歩道を散策。初夏の風景のなかで息づく動植物に目を奪われました。森に響き渡るエゾハルゼミの大合唱、子育てに大わらわの親子タヌキ、子離れを促すアカゲラ、久しぶり湿原の貴婦人クシロハナシノブとの再会、懸命なさえずりを奏でるコヨシキリ。一瞬の夏です。

脱皮の抜け殻が森のあちらこちらに、エゾハルゼミの大合唱。
まだ相手が見つからないのか、絶叫に近いコヨシキリのさえずり
湿原の貴婦人クシロハナシノブもお目にかかれるのはこのコースだけ。
響き渡るアカゲラの威嚇、子離れの儀式?
子どもは6匹、木道の下で子育てをするエゾタヌキ

英国トレッキングツアー⑦~バードウォッチング大国イギリス

バッキンガム宮殿のある公園で鳥たちと戯れました

4月6日から16日の11日間、イングランド湖水地方やコッツウォルズなどを歩きながらバードウォッチングもしました。バードウォッチング人口が約3百万人、国民20名に1人の割合のバードウォッチング大国イギリスです。印象は、人と鳥の距離が近いとおもいました。公園や散策路、住宅街でも身近に野鳥観察が楽しめます。名前を確認できたのは57種、全体で60数種の野鳥をチェックしました。私には珍しいけど、英国ではポピュラーな鳥だけをアップします。

これはSerinという鳥では?
国鳥のコマドリ(Robin)。日本のコマドリとは鳴き方、生息場所が違い、どこでも参上。さすが国鳥。
クロウタドリ(Blackbird)も美声を響かせていました
湖沼に多いのはカナダガン。ハクチョウやカモメ達と一緒です
あちらのカラスJackdaw.黒と灰色のコンビで小型、顔に愛嬌あり。
Jackdawは別名chimny-sweep bird(煙突掃除の鳥)。本当!
車窓から見た一番多い鳥はキジかもしれません。愛嬌あり。
かわいいフィンチはChaffinch.色合いがシックです
日本のスズメは(Tree Sparrow),あちらはHouse Sparrowが多い。ちょっと印象が違います

3月末の阿寒湖の寸景

3月末の阿寒湖の寸景。湖はまだ氷結しワカサギ釣りのテントが早朝の靄のなかで佇んでいます。とわいえ、温泉街を流れるチップ川河口では越冬したカワアイサ一家が水温む湖岸で漂っています。スキー場ではまだ大会が行われていますが、コース脇のイタヤカエデには新芽が膨らみはじめています。きっとフキノトウもどこかで顔を覗かせているに違いありません。

仲間と一緒に一泊摩周紀行を堪能

摩周外輪から根釧原野を遠望

中標津の養老牛温泉に旧友たちと1泊。ヌクヌクのロビーからバードテーブルに集まってくる野鳥たちを観察しました。翌日は摩周湖外輪のスノーシューハイク。晴天の中で野生の息吹と雄大な道東の景観を一望できました。

養老牛温泉のスターはシマフクロウ
ヒヨドリとミヤマカケスが餌台で仲良く順番まち
餌台に集まる野鳥たち、これはシメの雌かな
ミヤマカケスの翼羽のライトブルーが鮮やかです
これは珍客エゾクロテン。でも餌台に住み着いているよう
スノーシューが初めての友人も居て緊張の準備
武四郎も通った道をスノーシューで探訪

昆布森漁港の常連たち

防波堤にはカモメ達、港内には水鳥たちが集まります

釧路市の隣町の釧路町に「昆布森」という漁港集落があります。アイヌ地名のコンプ・モイが原語のようで「昆布の入江」という意味になるそうです。毎冬一度は鳥見に訪れます。ほぼ常連が揃ったのでご紹介します。

シノリガモは世界的珍鳥、港ではよく見かけます
ハジロカイツブリが数羽、採餌に熱心
ホオジロガモの雄です。光を浴びて緑色の光沢に輝く頭部
岸壁でお休みのマガモのグループ