いつもお世話になっているトレイルエンジェル(トレッカーのボランティアサポート)の小瀬さん、心よりこれまでのご支援を感謝します。最後のランチも手作りトマトとトウキビ&コーヒー。そして、和歌山から移住したので、おもてなしに格別なおもいがあるとのお話、心に染みました。参加者の皆さん、スタッフもご苦労さま。5年間、阿寒クラシックトレイルと歩んできたボクの靴も今回でご苦労様です。なお、今年の阿寒クラシックトレイルはまだ川の道、山湖の道があります。申込みはお早めに。10/28の山湖の道がオーラスです。よろしく!
今年は北海道が命名150年を迎え記念のイベントが各地でおこなわれています。当舎も北海道・釧路命名150年武四郎まつり実行委員会の事務局を仰せつかり、7/28から8/5までの資料展「松浦武四郎・久摺日誌の世界」のポスター、チラシづくりから資料展展示物の作成と大忙しの毎日。
釧路の実行委員会は資料展と秋にお祭りイベントを開催します。
資料展では幕末の蝦夷地探検家であり、北海道の名付け親でもある松浦武四郎の釧路地方の足跡をメインに、武四郎スピリッツを継承した今につながる様々な活動を紹介します。また、16回に及ぶリレートークも実施。毎日来ても飽きない8日間にしたいとおもってます。乞うご期待!
北海道の自然ガイドにとって、常に念頭にあるのはヒグマの存在。厳冬期の冬眠時を除き、いつでもどこでも遭う可能性はゼロではない。特に世界最高密度を誇る知床や原生の森を持つ阿寒、そして釧路湿原の周辺部も生息域である。私は、直接お眼にかかったのは過去3度ほどだが痕跡は結構な頻度であう。ヒグマとの時差遭遇、痕跡をご紹介。
一般の方がヒグマと遭遇するのは春の山菜、秋のキノコの季節だが、自然散策をしていると春先の積雪期が明確な痕跡を確認しやすい。つまり冬眠明けの時期である。
この時期はスノーシューで普段歩かないところを散策するとそこかしこに足跡があって、その大きさにちょっとだじろぐ。
①は阿寒川流域4月上旬、スノーシューよりデカイのではと驚いた。地元の人の推測では最大クラス(4百キロ)のオスでは…!
②3月下旬に阿寒湖北側の森で出会ったこれもオスか?
③スノーシューとクマの平行歩行。残念ながらご一緒できませんでした。
④サイズを測ると…。
④雪原ではいろいろな動物の足跡が残っているが、クマは抜群の存在感。
⑤秋の阿寒川流域で泥水のなかにくっきり残った足跡。
⑥近くにあった糞。木の実を沢山食べたのが良くわかる。春先はフキだらけのもあって一点集中的な食生活。
⑦トドマツに残った爪あと、たいてい横にコクアか、山ブドウのツルがあってよじ登った跡。
⑧残念ながら処理された若いヒグマ。親離れしたばかりか、小さくて可哀想
実際に出会うのは若い独り立ちしたてのクマが多い。世間知らずで好奇心旺盛の性質とテリトリーを捜して右往左往だから人と出会う機会が多くなる。阿寒湖温泉周辺でも毎年、姿を確認されるのはだいたい同じで、ルートも推定されている。皆さんも気をつけて山歩きを楽しんでください。どうしても不安な方は、是非、ガイドをご用命ください。宣伝でした?!
釧路湿原、阿寒・摩周の2つの国立公園をメインに、自然の恵が命にもたらす恩恵を体感し、自然環境における連鎖や共生の姿を動植物の営みをとおしてご案内します。また、アイヌや先人たちの知恵や暮らしに学びながら、私たちのライフスタイルや人生観、自然観を見つめ直す機会を提供することをガイド理念としています。